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不登校と中学受験(3)

子どもに手をあげる、叩く、大声で怒鳴る。

このようなことは、普通に生活をしていたら、勉強以外ではどんな場面で起こりますか?

嘘をついたり、他人のものを取ったり壊したり、他の人に迷惑をかけたりした時ではありませんか?

でも、中学受験では、勉強のことで、子どもを大声で怒鳴ったり、手をあげたりしてしまうご家族がいらっしゃるのです。
これがエスカレートしていってしまうと、子どもはどうなるのでしょうか。

もちろん、いろんな状況があるので、必ずこうなるというものではありません。

お母さんと一緒に勉強するのは嫌
怒られるのは嫌
私はダメな子
勉強ができない
勉強したくない、するのが怖い

こんな状態になっていきます。

これなら、まだマシな方です。

この状態になってくると、始まるのが、”帳尻合わせ”です。この帳尻合わせはもっと早い段階からあることもあります。

宿題の答えをうつす
宿題をやったと嘘をつく
塾の確認テストでカンニングをする
採点済みのテストの間違いを書き換える
塾を休もうとする

多分、どこの大手進学塾の先生方が一度は経験することばかりだと思います。

宿題ではできているけれど、確認テストや復習テストでは全くできないようなことが出てくると、やっていないということがわかってきます。

宿題ノートの確認などをしても、”よくできている”ノートなので、注意しにくく、成績は伸びないか下がっていくことになるのです。

ご家族がいつでも見ていられるように、リビングで勉強させたり、勉強するときは横についていたりすると、子どもにしてみたら、勉強はしたくないけれど、やらないと叱られる、嫌だ、怖い、という思いからすることになります。

そうすると、もう逃げ場がないので、元気な子どもであれば、その場は我慢をして、学校で思い切り大声で話したり、ちょっと誰かをいじったりしてしまうことが出てきます。

おとなしい子どもの場合は、ぼーっとする時間が長くなったり、トイレからなかなか出てこれなくなったり、抜毛をしたりしていくことがあるのです。

どちらにしても、子どもの心の状態からすれば、すでに我慢したり努力したりすることに対して、心がギリギリのところまで来ているのです。

これ以上、追い詰めてしまうと、不登校ならぬ「通塾拒否、不登塾」になってしまうこともあるのです。



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Keisuke Tani
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