ZUUMA|新解釈キングダム・中国古代史妄想局
キングダムの考察と、呂不韋の氏族(呂氏)の歴史を辿っています。妄想が凄いので御理解の上、お読みください。
時事ネタを気ままに弄ってます。弄りまくりです。
記事のインデックスページです。 ヤングジャンプで連載中のキングダム考察をまとめました。ネタバレ情報がかなり含まれていますので、読む際にはご注意ください。一応記事内にネタバレ注意と記載してあります。 <キングダム本誌考察>ネタバレご注意ください 第440話考察・暗殺の首謀者(2020年11月10日) 第647話考察・呂不韋失脚の裏舞台を妄想する(2020年7月14日) 第648話考察・呂不韋の企て(2020年7月19日) 第649話考察・魏との同盟画策(2020年8月11
ネタバレ注意です。 キングダム本誌では、秦vs韓が開始されました。秦は中華統一へ向けた重要な一戦であり、韓にとっては存亡を賭けた戦いです。秦は対趙を見据えて、兵士の消耗を極限まで抑えなければなりません。 そんな中、練兵後の初戦で、かつ、経験の無い「歩兵たち」が秦軍の足を引っ張りつつあります。想定されていたこととは言え、このまま秦軍が韓軍を大敗させることは難しい状況で、秦軍にも相当数の被害が出てしまいます。 鍵を握っているのは、隠密行動に出た大将軍・騰。 その騰の動きに
前回の記事では、胡家草場漢簡「歳記」に基づき、韓王安と韓の最期について再評価しました。 繰り返しになりますが、「史記」にはあえて記載しなかったことや、捏造したことが散見されます。特に呂氏の偉業については、いかに闇に葬り去られたのかを様々な視点で考察を重ねてきました。それをまとめたものが拙著になります。(電子版ではなく書籍版をおすすめします) 今回の記事は、拙著に記載しなかった呂后の再評価です。2018年に発見された荆州胡家草場漢簡「歳紀」には、呂后の施政について、「史記」
漫画キングダムでは、秦と韓がついに激突。秦は中華統一に向けた仕切り直しの一戦で絶対に負けられません。一方の韓は、敗戦=滅亡なので、こちらも絶対に負けられない戦いです。 以前、秦による韓攻略戦について記事を書きました。「史記」に記載の内容をベースに予想を立てています。 今回は、新たに発見された遺物から、史記の記述を再検証してみたいと思います。 2018年に発見された「歳記」 2018年、湖北省荊州市の胡家草場前漢墓から4000枚以上の簡牘(かんとく)が出土し、そのなかに
ネタバレ注意です。 中国から帰国しました(前回の記事ご参照)。さて、キングダム本誌では、秦vs韓が開始されましたね。秦は中華統一へ向けた重要な一戦であり、韓にとっては存亡を賭けた戦いです。秦は対趙を見据えて、兵士の消耗を極限まで抑えなければなりません。 秦の韓攻略戦については、以前の記事もご覧ください。 キングダム本誌で秦vs韓が開戦した場所が「英呈平原」となっていますが、そもそも秦と韓による大規模な戦闘があったかどうかは史書に残されてません。「英呈平原」もフィクション
少しキングダム考察を離れ、忙中有閑的な(至極個人的な)記事です。 実は先日から大連に滞在してます。冬の訪れが近いようで、朝晩の気温は一桁台です。ダウンジャケットがないと本当に底冷えする季節です。 大連は2回目なのですが、やはり料理が美味しく(中国はどこに行っても料理が驚くほど美味しい)、ついつい食べすぎてしまいます。 会食の接待にて。この日は色々食べたのですが、ウイグルの串焼きも本当に美味しかったです。 大連は海産物が美味しいので、ぜひ食べに来てください。ウニもありま
今週のキングダム本紙(週刊ヤングジャンプ)はお休みです。今回は前漢のお話を。 前漢はキングダムで描かれている秦の中華統一のあとの時代で、横山光輝の「項羽と劉邦」でも描かれました。秦は中華統一したものの、始皇帝亡き後は上手く行かず、いくつかの紛争を経て劉邦が統一国家を樹立しました。それが前漢です。 前漢の十八功候 始皇帝を支えた忠臣達(李信、王賁、王翦、呂不韋など)は個性豊かですが、劉邦を支えた忠臣達も個性豊かです。項羽を破った楚漢戦争終結後、忠臣達が論功行賞によって劉邦
本題の前に…またまた「もっとも多く読まれた記事」だったようで、本ブログの読者の皆さまには御礼申し上げます。ありがとうございます。 さて、本題です。昨日、NHKの歴史探偵「日本人とごはん 2000年の秘密」を視聴していました。弥生時代には米を炊いていたのですが、縄文時代になると蒸すようになった理由が、米の変遷と気候の変化にあるそうです。 番組の内容については割愛しますが、hayashi_taro様がスクリプトと共にアップされてますので、ぜひご覧ください。(すみません拝借致し
鶴間和幸先生の著書「始皇帝の戦争と将軍たち」を読み終えました。 大変読み応えのある内容で、特に始皇帝の「近臣集団」、つまり秦の将軍や文官たちが始皇帝に与えた影響や始皇帝との関係性について、良く理解することが出来たと思います。まだ読んでない方は、ぜひ読んでみてください。 今日は、キングダム本誌で活躍中の騰(とう)について少し書いてみたいと思います。まずは前述の鶴間先生の著書から引用します。 秦の将軍・騰(とう) 重要な人物であったにも関わらず、残されているデータが非常に
※本日は考察記事はありません※ いつも考察記事を読んでくださってる皆様にご報告です。先月の記事が、『最も読まれた記事の1つ』に選ばれたようです。 特にSNSでの拡散もしていない中でたくさん読んでいただいたのは、皆さまの検索能力の賜物だと思ってます。このブログにたどり着くことは、至難の業だと思います故…(笑) その中で、少し難解な記事もあるかと思いますが(語彙力が足りないため)、辛抱強く記事にお付き合い頂き本当に感謝してます。突飛な思考にも誹謗中傷など皆無で、自由に書かせ
今回もネタバレ注意です。 前回の考察記事は下記をご覧ください。 第807話で、韓・南陽城が無血開城しました。 以前考察しました通り、南陽は史実では秦に割譲されてますので、実際に激しい戦闘は無かったと思われます。 史実では割譲、キングダム本誌では無血開城、ニュアンスは少し異なりますがほぼ史実通りなのではないかと感じます。 韓は、王都・新鄭に南陽の兵を集結させる予定です。今後は新鄭城での攻城戦または新鄭城近隣での平地戦が行われるのでしょうか。私には、韓王安にそこまでの覚
いつもお読みいただきありがとうございます。 本題に行く前に、御礼を。このブログですが、最近アクセス数が上昇しておりまして…1日あたりのPVが1,000PVを超えております。相当マニアックなキングダム考察ブログなので、私自身がびっくりしています。お付き合いいただき、本当に感謝しております。 今日の本題に行きましょう。 ついに、秦が韓の領土内に侵攻を開始しました。李信将軍の6万に、騰将軍の10万、合計16万の秦軍が韓・南陽に向かっていることが韓王都・新鄭に伝わりました。
鶴間先生の新著 今日は最初に、今月12日(2024年7月12日)に発売された鶴間和幸先生の新著を紹介させてください。 始皇帝の戦争と将軍たち 秦の中華統一を支えた近臣軍団 (朝日新書) 新書 鶴間先生には拙著(「歴史から消された呂不韋の真実」)を読んで頂いた上に感想まで頂戴し、本当に感謝してます。私もこちらの新著を購入して、読んでいるところです。ぜひ本ブログに訪れた皆様も、手にとって頂けると嬉しいです。 映画キングダムも、最終章が上映されてますね。まだ観てないのですが
今日は秦による韓攻略戦について、史実に照らし合わせながら書いてみたいと思います。 史実 まずは、いつもの通り史実の流れを掴んでおきたいと思います。…と言いつつ、実は韓攻略戦についてはほとんど情報がない(薄い)のです。 ここで注目すべきは、南陽の割譲です。 紀元前231年に、韓は自ら南陽を秦に明け渡しています。このことから、韓は既に「秦の軍門に下る決心」が出来ていたのかもしれません。紀元前230年の騰による韓王都・新鄭への侵攻も、激しい戦闘が行われたのではなく、ほとんど
こんにちは。夏本番ですね。キングダム本誌も熱くなりそうな感じです。下記は前回の記事です。 大変ありがたいことに、PV数(週間)が凄いことになってました。 今回もネタバレご注意ください。 前回、昌平君が「秦の中華統一」のために三つの柱を立てる必要がある、と言ってました。その1つが、「戸籍」です。 やはり、前回の考察記事の予想の通り、戸籍作りは徴兵のためであることが今回判明しました。具体的には、ここから半年で30万人の兵力を動員するようです。 そして今回、「三つの柱」の
前回の記事から少し時間が経ってしまいました。 今回もネタバレご注意です。 趙に大敗し、打ち砕かれたように見えた秦の中華統一。もはや万策尽きたのか…と全員が思っていたところで、昌平君が考えに考え抜いた策。それは3つあるようで、そのうちの1つが明かされました。 恐らく、この戸籍作りというのは徴兵が目的なのでしょう。ではあと2つは一体何なのでしょうか…始皇帝の治世で主だった政策を挙げるとすれば、以下の通りです。 ・郡県制の採用 ・貨幣、度量衡、文字の統一 ・車道幅の統一