憑依と精神医学: 怪奇現象"憑依"を精神科医が解説!(後編)
【研究紹介: 憑依を扱った論文】
古来欧米では「悪魔憑き」「狼憑き(ライカンスロピー)」など様々な憑依現象が医学的観点から多数記述され、医学者・科学者らの憑依現象への関心の高さを窺い知ることができます(狼憑については、小生の過去記事「狼男と精神医学: 獣人化を科学する〜海外文献の紹介~」を是非ご参照ください!)。
一方、日本においては憑依現象に関する日本語文献は数多くあっても英語医学論文はそんなに多くありません。
日本の精神科医が”憑依”というテーマを英文にすることにあまり熱心でなかったのか、あるいは英語圏の人々にとって極東の怪奇現象はそれほど魅力的でなかったのか...、その理由は小生にはわかりません。
ところが本記事作成にあたり文献検索をしたところ、日本人が書いた英語論文を一報だけ見つけることができました。
そこで後編の手始めに、この酔狂な…、もとい貴重な文献をみなさまにご紹介いたします。
<目的>
日本の精神科病院に入院中の患者における憑依妄想の特徴を調査する。
記事作成のために、書籍や論文を購入しております。 これからもより良い記事を執筆するために、サポート頂ければ幸いです☺️