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ゆらぎ

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たぶん教訓も筋もメッセージもなにもない、断片的な文章
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2022年1月の記事一覧

風景 母校 セルフレジ

風景 母校 セルフレジ

先日Twitterをアホみたいな顔で見ていると、昭和53年の地元の風景写真がタイムラインに現れた。つまり、43年前の風景写真。
毎日のように通勤で通る駅前、当時は高い建物がほとんどない。埃っぽい空気を感じるのは、写真の質感によるものだろうか。
駅舎も今と全く違っていてまだ1月でありながら、「昭和オブジイヤー」にノミネートまちがい無しの風情だ。

そして今日、休日の散歩に出かけてみた。
駅前の信号を

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武士道 我慢 ラク

武士道 我慢 ラク

新渡戸稲造の書いた武士道を読んでいたら、「古くから日本人にとって、耐え忍ぶことが美徳とされている」的なことが書いてあった。
そうかぁ、いやぁしかし僕には忍耐力がまったく無いなぁ。僕はもう美徳なくていいっス。
新戸部さん、これからも5000円札でお世話になります、チス、と思った。

そんな僕にも、世の中的に耐え忍ぶことが美徳とされていることはなんとなく分かるし、一向に構わないけど、社会や世間が個人に

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MacBook Air    買い物代行サービス 周年祭

MacBook Air 買い物代行サービス 周年祭

最近買ったMacBook Airを少しずつ使っている。今のところ、Apple Musicで音楽を聞き、YouTubeで動画を見ているだけだけど。
「いや、その役割だけならオレじゃなくてもよくね?」と、MacBook Airの声がする。

確かに、演奏力のずば抜けたプロギタリストに、アマチュアバンドのサポートをお願いするくらい、オーバースペックなことをやっている。今のところ。

だがしかし待ってくれ

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椰子の木 井上陽水 宮崎駿

椰子の木 井上陽水 宮崎駿

僕の地元鹿児島には、椰子の木がそこらじゅうに植えられている。海辺だったり、大きな国道沿いだったり。背が高く幹がとても細い。シューッと空に向けて立っている。僕も何度も絵に描いている。

毎年のようにやって来る、台風の強烈な風雨にさらされても、椰子の木が「ボキッ」と折れているところをほとんど見たことが無い。
椰子よりもずっと背が低く幹の太い木が、台風一過の後にボキッと折れてるのは、何度も見たことがある

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音楽 声 アンプシミュレーター

音楽 声 アンプシミュレーター

今年は音楽を作ってみようなどと思いつき、MacBookAirとその他いくつかの機材をネットでポチってみた。
それが家に届いて早2週間は経つ。相変わらず部屋の片隅に無造作に置かれた機材たち。
声が聞こえる。
「あ、すんません買ってもらったのはありがたいんすけど、オレらの出番まだっすか?」

まあ、待ちたまえ。焦るなかれ。
オレは今それどころじゃないんだよ。アレとかコレとかソレとか、まぁ、なんというか

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ナイトタイム ニコニコ ミックスナッツ

ナイトタイム ニコニコ ミックスナッツ

畳の上、足を投げ出して食後のナイトタイムをくつろいでいた。
今日あった出来事を頭の中で思い返したり、やらなければならない日々の雑事などを考えてみるが、ビールが少し回った頭では一切がめんどくさくてすぐにやめた。

読もうと思って買った本が、テーブルの上に置いてある。そして、その横に読み終わった本が置いてある。
どちらも内容が記憶にない。つまり、最近読んだ本ももはや全く覚えていない。
これが本当の既読

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原付 魚 クリティカル

原付 魚 クリティカル

ここ2年放ったらかしだった原付を、年末に自分で修理してみた。
しかしエンジンのかかりが相変わらず不安定。自分でネットで色々調べたところ僕の原付は
「寒いとエンジンがかかりにくくなる」
らしい。
こういう時に大事なのは「あきらめ」である。
5回ほどキックスタートのエンジンを蹴って、かかる気配がしない時は、もういいや歩いて行こう。これで問題は解決する。

ちなみに、ちょっと外が暖かい日中に試しにトライ

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気配 フード 才能ナシ

気配 フード 才能ナシ

年末。多くの人が正月休みに入った気配が、朝の静けさに宿っていた。
気配とは「ある」だけでなく「無い」にも宿るのだ。それくらい、音がしない。
車、通学の児童や学生、玄関先を掃除するおばあちゃん達、世間はいま「休み」であるらしい。

ピリッと肌が引き締まる冷気を頬に受けながら、いつもと同じ道を同じ時間に歩いている。
野良猫さえ見当たらない。ひっそりかんの住宅街は、冬の光の淡さも手伝って薄いモノトーンに

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