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横書き「生ぐさボウズ」

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2020年12月の記事一覧

道草の結晶としてのディテール

道草の結晶としてのディテール

20201016

妻が最近書いている自分史の、原稿用紙1ページ目をよむ。

小学校1年からはじまるが、
・入学式のあと教室にもどったあと何をしたか
・先生が話したセリフ
・登校班の編成

などが細かく書いてあり、幼少期の記憶を記憶喪失かと思うくらいなくしている僕はとしては、畏敬の念しかない。

記憶力こそが脳のスペックをはかる基礎的な指標だと勝手に思ってきた。
そして僕は

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娘の名

娘の名

20201015

自分で吐き出してることばで、このところよく見かけるのが「あなたと私を、たやすく、私たちって言わない!」だと思う。

自分から発しておきながら、なにが見かけるだって話だけど、何書こうとか決めてなくて、ある一つのキッカケを掘り進めていくと、そこに行き着いてるだけだから、そうなる。

あなたと私、それぞれがもつ複雑さを、簡単に入れ替えられるものとして扱わな

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はげましも承認もテメエでやる

はげましも承認もテメエでやる

20201014

SNS、特にインスタの投稿は、自分をはげますためだけにやってるなあと、ふと思う。

自分で後々みやすいようにってためだけに、形式を整えてる。

「ああこれやったなあ」「そっかこの日は娘はこんないい顔してたのか」「ええ線や」とたまにみて元気をもらう。

はげましも承認も、他者からもらわず、自前でどうにかする。できるだけ手前でやる。

別に他者からのものが欲

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夢は夢のままに実践してれば社会が勝手に認める

夢は夢のままに実践してれば社会が勝手に認める

20201013

今朝開脚前屈がぺったあとできるようにストレッチをしていた。

日々体への関心としてストレッチするんだけど、とりあえずの目標として、このところ開脚前屈を設定している。

別に誰に頼まれたわけでもないし、なんかほめられるわけでもないけど、ふっとやりたいなあと思うからやってる。

それで、ああ夢ってそういうことねえ、とはじめて実感する。

僕は夢ってことばを手

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限りなく我慢の混じっていない幸

限りなく我慢の混じっていない幸

20201012

このところ、瞑想のスキルを、友人3人ほどに伝えさせてもらってる。

週に1回、ディスプレイごしに30分ほどセッションして、日々の実践を行ってもらってる。

瞑想はじめてのそれぞれが、こちらが驚かされるリアクションをくれる。ありがたいかぎり。

そういう実感を味わいながら、近くを大事にする感覚を忘れそうになってることに気づく。

今の時代だと、SNSの

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我が子のことを大切に思うからこそ親は子育て(だけ)なんてしたくないってことを

我が子のことを大切に思うからこそ親は子育て(だけ)なんてしたくないってことを

20201011

我が子のことを大切に思うからこそ、親は子育てなんてしたくないってことを前提に、いろんなアクションをおこしたい。

正しくは、子育てなんてしたくないってより、子育て“だけ”の生活、子どものペースですべてが回っていく生活をしたくないといった具合だろうか。

昨日娘が熱を出して、ひさびさに一日に近い時間マンツーマンでむきあっててそう思った。

自分たちで生んと

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娘は命のままに生きてる

娘は命のままに生きてる

20201010

ひさびさにういが熱をだした。

それで今日一日予定していたことをキャンセルして、看病している。

といっても、ういは全く元気なので特別なことはしていない。遊びの誘いにつきあいながら、どうにか昼寝をしてくれないものかと画策している。

居間にふとんを広げて、ゴロゴロしながら遊ぶ。そうしていると、娘もゴロゴロしはじめる。よしきたと寝る流れにもっていこ

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あなたとわたしをたやすくわたしたちと呼ばない

あなたとわたしをたやすくわたしたちと呼ばない

20201009

妻の友人に霊感がつよい人がいる。幼少期から霊的体験を多くしている。

僕は霊的体験、神秘体験などにふれたことはない。認識しているかぎりではたぶん。
霊的存在を手放しで認めるってこともなかなかできない。

ただ、その人の体験自体は、おおいに信用している。

霊の存在ではなくてその人自体、そしてその人の何かしらの経験自体は信じているから。

その人が霊的体験

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努力しないで生きていく

努力しないで生きていく

20201008

昔『しくじり先生』の、安田大サーカス・クロちゃんの回をみて印象に残ってることばがある。

「努力は絶対しない。」「努力しないで生きていくってハードモードなんですよ。努力はイージーです。」

みたいなこと。みたその時も、今も、まさにだよなあと深くうなずく。

ハードモードってか、スタンダードになるんだろうなあって感じがする。

ここでいう努力

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ちがう時間が一皿で出会う

ちがう時間が一皿で出会う

20201007

僕は、食感で、食事をしてる自覚がある。

うまい/まずいの好みはある。
スパイス料理をつくるの好きだから、香りも楽しんでるんだと思う。

ただ明確に、食感のよりごのみがだいぶある。一口の中に噛みごたえのバリエーションがあればあるだけうれしさが変わる。

毎日食べてるカレーにも、それを求めてつくる。

カレーっていうスパイス煮込+炒め料理に

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ブラックとホワイトのグラデーションの地下に命を大切に想うことが眠ってる

ブラックとホワイトのグラデーションの地下に命を大切に想うことが眠ってる

20201006

「ブラック企業はダメだわ」
「ホワイトニートって選択肢もあるよ」
と、先日友人と話したときに気になったことがもう一つある。

ブラックと、ホワイトってのは、どうやって決まるのかなあってことだ。

絶対的なブラックもホワイトも、たぶんない。きわめて相対的な概念だと思う。

体や心にたいする刺激が、その人にとっての許容範囲を超えつづけないとやっていけない場所

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相手はどうか、自分はどうだ、相手と自分の間

相手はどうか、自分はどうだ、相手と自分の間

20201005

畑のお手伝いをして半年ほど。
畑に行った日はなにかしらSNSで流してた。

ある時期、自分がなにをしたかを披露するような投稿が多かったなあとふりかえる。

それがどこかから、畑やそこになる野菜、その場所自体の魅力や美しさを発見しようって投稿にシフトしていったような自覚がある。

自分と世界とがセッションする。なにかを発見する。そこに歓びがある。ただそれだ

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どっちでもいいとどっちもアリ

どっちでもいいとどっちもアリ

20201004

友人と話をしていた。

「ブラック企業はダメだわ」なんて言うもんだから、「ホワイトニートって選択肢もあるよ」と笑いながら応えた。

「いや、子育てしてる時点でニートじゃないよ。」と言われてどこか安心する自分がいる。

役割というか肩書きらしきをまわりから認められた感じがしてホッとする。

そんな自分の滑稽さを直視する。

別に、何か特定の役割に従事してよう

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承認欲求じゃ満たせん世界

承認欲求じゃ満たせん世界

20201003

以前書いた文章に、とてもうれしいコメントをいただいた。

日頃から、評価のありなしなど関係なく、ひたすらに愚直にやりたい限りやるべ!と意気込んではいる。

のだけど、評価されたらというか、関心をむけてもらえれば、それはそれはうれしい。

承認欲求はゴリゴリにある。おおいに自覚している。

ただ、その承認欲求に先導されたスタイルは、結果的には今と未来の自分に幸

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