レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
有賀 薫
最新のレシピはこちらにまとめています。お役立てください。
食べ物の読み物です。
だしの世界を楽しく研究。スープ・ラボのスピンオフ「だしらぼ」のマガジンです。レシピを含め、だしのいろいろな話をしていきます。
cakesに連載していた『スープ・レッスン』を季節ごとにまとめています。新生活にもぴったりのスープ18選。食卓で長く愛されるレシピばかりです。
『スープ・レッスン』マガジンは、2021年のcakesの媒体終了にともない、連載時のコンテンツを移管したものです。記事が多いため、こちらにマガジンのまとめを作っておきます。 8つの各マガジンには、季節ごとに18~20ぐらいのスープが収録されています。それぞれのマガジンに掲載されたスープのラインナップは無料のもくじからご覧ください。 1マガジン800円。1マガジンで本1冊分を超える情報量があります。1レシピごとでも買えますが、マガジンはわずか3レシピ分なので断然お得です。
NHKの朝ドラ『あまちゃん』で有名になった「まめぶ」が気になる!能年玲奈(現:のん)さん演じるあまちゃんが劇中で何度も食べて「甘ぇんだかしょっぺぇんだか」と表現した、なんとも味の想像がつかないあの汁物です。 今回のスープ旅は、このまめぶを学びに、岩手県の北部にある久慈市へ出かけました。車を運転してみて、岩手ってこんなに広いんだ……と気づきました。 地図の、囲んである市町村が今回行った場所・通った場所です。 久慈はどちらかといえば青森に近いため、八戸まで新幹線で移動してレ
先日、大分・臼杵の記事をアップしましたが、その後日南線に乗って宮崎へ移動しました。今回はそのレポートです。 宮崎でご当地の汁物といったら、なんといっても冷や汁です。冷や汁は、きゅうりや豆腐、ごまの入った冷たい味噌汁。ごはんにザブザブとかけて食べるもので、暑い夏でも気持ちよく喉を通ります。 冷や汁そのものは全国に散見されますが、とくに南国・宮崎の郷土汁として有名です。多くの郷土汁が、すでに一般家庭では作られなくなっていることも多い中、宮崎の冷や汁は今でも非常にポピュラーで、
さて、少し間が空いてしまいましたが、大分スープ旅。前回は、臼杵で食べた郷土のぶっかけ飯「黄飯」をご紹介しました。 臼杵を訪れようと思った理由はもうひとつあります。じつは臼杵市は九州でも醤油・味噌醸造が盛んな土地で、ギネスに認定された世界一大きな醤油木樽があるとのこと。これまで、味噌や酢や日本酒の蔵は見学したことがありますが、醤油蔵は初めてです。 今回訪れたのは1社の工場ではありません。「二豊味噌協業組合」の醤油工場。今から約50年前の昭和48年(1973年)、臼杵の38の
5月のGW明けに大分~宮崎を旅してきました。まずは大分編からお送りします。大分といえば別府や湯布院などの観光地が思い浮かびますが、今回の私の旅の目的地は、大分市のすぐ南に位置する、臼杵市です。 実は私の母は大分出身。子ども時代を祖母の郷里でもある臼杵で過ごしていました。その後一家は大分市に移り住んだため、私はこれまで臼杵を訪れたことがありません。そして、この臼杵には「黄飯」という面白い汁物があるということを母から聞いていました。ぜひ一度、訪れてみたいと思っていたのです。
5月13日に発売になった新刊『有賀薫のだしらぼ~すべてのものにだしはある』のまえがき全文を、noteで公開します。ここには、私がこの本で言いたいことがぎゅっと詰まっています。 加えて「だしの本を作ろう」と思った動機や経緯、どんな人に読んでいただきたいかなど、本の中では書けない話も最後に少し書いてみました。ぜひ読んでみてください。 はじめに 朝のスープを作り始めて11年、スープ作家としてデビューして7年。生活する人たちの日々の暮らしに添う、作りやすいスープのレシピをお伝えし
和洋中、どんな料理もこれで格上げ!そのまま飲んでもおいしく、スープや料理の「だし」としても使える、チキンスープをお届けします。 本格的なチキンスープというと、鶏ガラや丸ごとの鶏をコトコト数時間煮込んで…というイメージがありませんか?今回の材料は、鶏ひき肉と昆布、ねぎの青いところと水。たったこれだけ。しかも30分とかからずに、クリアでうまみのあるだしがとれます。 少し味をつけてコンソメのように飲むのはもちろん、具材入りのスープ、炒めもの、麺のスープやカレーの煮込みなど、どん
久しぶりにプロフ更新してみました。
基本情報スープ作家。1964年東京生まれ。 2011年から10年間にわたり毎朝スープを作り続け、TwitterやnoteなどのSNSに投稿。素材を生かしたシンプルなスープレシピや、暮らしに添った家庭料理の考え方を各種メディアで発信中。日本各地の汁物を訪ねる『スープ旅』、家事について語り合う『家庭料理のIDOBATA会議』の主催など、料理やくらしの新しい表現方法を探求している。 著書に 『スープ・レッスン1.2』『ライフ・スープ』(プレジデント社)、『朝10分でできる スープ
スープとたまごのやさしさでアスパラを包むアスパラとたまごは最高の組み合わせ。ゆでたりグリルしたアスパラに目玉焼きやポーチドエッグを添えて、黄身をソース代わりに食べたりするのが定番ですが、今回はスープでやわらかくアスパラを食べるというご提案をしたいと思います。 アスパラは火を入れると歯ごたえはなくなりますが、うまみや甘みはぐっと増していきます。シャキッとゆで上げたアスパラとはまた別の魅力です。 スープにほんのりとろみをつけて、やわらかいアスパラと鶏肉、ふわふわたまご、この3
アスパラと千切りじゃがいものスープ初夏といえばこの野菜を食べなくてはおさまりません。そう、グリーンアスパラです。九州産のものは3月ごろから出回りますが、旬は5~6月。GW過ぎてからは東北、そして北海道へと産地が変わっていきます。 姿を残して食べることが多いアスパラを薄切りにして、これも千切りのじゃがいもと合わせた、爽やかでおいしいスープを作りましょう。シャキシャキとしたアスパラとじゃがいも、そしてハムが口の中で食感たのしく、だしも使わない塩味だけのスープながら華やかなおいし
昨年10月、本のためにお願いした「だしアンケート」。5月13日に『有賀薫のだしらぼ』が出るにあたり、アンケートにご協力いただいたみなさんにオリジナルのスープレシピを本日メールでお送りしました。本当にありがとうございました! https://note.com/kaorun/n/n871e977793b2
豚×芋×みそで、シンプルなわが家の定番に。定番の豚汁には良く入っている、おいも。豚汁ではさといも派とじゃがいも派がいますよね(たまにさつまいも派も!)。今日はよく家庭に常備されているじゃがいもを中心にして豚汁を作ります。豚とじゃがいもだけでもできますが、しらたきを入れるとさらに豚汁らしさが出ます。 じゃがいもの煮え具合に集中して、煮崩れるギリギリまで火を入れましょう。ふたを開けると幸せの湯気がたちのぼります。豚のうまみがよーくしみ込んだほっくほくのじゃがいも、嫌いな人なんて
野菜1品でも、豚汁と呼んでいいんです。豚汁といえば、根菜たっぷり、具だくさんというイメージがあります。今日紹介するのは、えのきと豚肉だけのシンプル豚汁。シンプルでも、えのきから出る濃いうまみと、豚肉の脂のコク、それにちょこっと落としたバターの風味で、満足感が半端ない! たっぷりひと椀食べたときに感じるボリューム、ごはんのおかずとして成り立つ濃厚さ、そして、どことなくほっとする味わい。豚汁に求められる条件をすべて満たした豚汁です。 一年中安定した価格で、いつでもどこでも手に
新ごぼうで軽やかなシンプル豚汁。新たまねぎ、新じゃがいも、新にんじんなど、この季節には「新〇〇」という野菜がいくつか出てきます。今回ご紹介する新ごぼうも、そのひとつ。この新ごぼうで、野菜一品だけの豚汁を作りましょう。 新ごぼうの特長をより生かすためにピーラーでうすーく切って軽やかなさっぱりとした仕上がりをめざします。お肉は短時間で煮上げるのでやわらかくうまみもたっぷり。ジューシーな豚肉とひらひらごぼうが口の中で一体化し、鼻の奥にほんのりごぼうと味噌の香りが抜けていく、至福の
この記事は有料設定されていますが、公開から2日間は無料で読めます。 簡単煮込みで、メインにもなるごちそうスープあっさりしたクセのない味わいと、シャキシャキ食感がおいしいチンゲンサイ。今日はこの中国野菜に、がっつりした豚バラの厚切り肉を合わせます。 こってりした味付けや焼き肉だと少しヘビーに感じる豚バラ肉も、スープなら意外なほどあっさり。肉を食べた!という満足感がありながら、胃もたれもない、軽やかな味わいです。そしてなにより豚のスープで煮込んだチンゲンサイのおいしいこと!