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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 23
実儺瀨(みなせ)達が八重国でファイトしている頃、賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) は国を千佳江(ちかえ)に任せ狸島に来ていた。勿論賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) が此の島に来ているのは狸を食べる為でも観光の為でも無い。賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) が従える千の娘達と砦と馬鹿でかい葦船を作る為である。と、言っても砦を作っているのは奴婢達である。
さて、此の奴婢は何処で調達して来たのか ? 勿論現地調達
大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 22
五瀨が大王への返事を書いたのは次の日であった。伝令兵はユックリ出来ると思っていたので実にナンジャラホイな感じではあったが文句は言えない。否、寧ろ有難いと言うべきである。伝令兵は書状を受け取るとテクテクと集落からバイバイキン。来た道を戻って行った。
其れから一月が経とうとした頃、ア国に八重国の大将軍を務める宇沙都比古(ウサツヒコ)と其の妻が到着した。宇沙都比古(ウサツヒコ)は到着するなり迂駕耶(
大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 13
正妻の側に居た五瀨は徐に立ち上がり公務を行う竪穴式住居に向かった。二人の妻が言った策を実行する為である。
悲しみ悔いていても意味が無い。幸いにも正妻は生きている。だが、二度とこの様な事が起こらぬ様にせねばならない。だから五瀨は人を支配する事に決めた。事が事だけに五瀨から話を聞いた将軍達の中で反対する者はいなかった。其の為、策は直ぐに実行に移され誰が何処を支配するかを決める事になった。