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マーダーミステリー白書

マーダーミステリーについて私(かわぐち)の考えや、ちょっとした情報などを書いて行こうかと思います。
読みたい方に届いて欲しい。そんな内容をつらつらと書いて行きます。
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#マーダーミステリー

卵が先か?鶏が先か?

今年も「新作マーダーミステリー大賞」の審査の季節がやって参りまして、色々な作品をプレイさせていただいております。 ありがとうございますかわぐちです。 去年の傾向は「9割SNE作品だね!」でしたが、昨年この傾向をマイナス面として強調したためか、今年はSNE作品っぽさもかなり薄れており(それでもシステムやルール文言の流用はちょこちょこありますが)昨年よりプレイ意欲が湧いております。 ただ、作品傾向としては望む結果になったものの、当然、ある意味「完成されたフォーマット」を使って

クレジットには制作側のポリシーが垣間見える

まあ、なんと言いますか、文章というのは書き出しが一番難しいと思っていまして、書き出しさえ決まってしまえばあとは終わりまでスルスルと書けることが多いのですが、壊滅的に書き出しが決まらなかった証左がこの文章になっています。かわぐちです。 さて、結局マーダーミステリーの話……かと思いきや、もちろんマーダーミステリーの話も後半に交えようと考えていますが、まずは、GW明けに話題になった例の剽窃の話から。いい加減、話題も落ち着いてきたと思うので。 攻撃する意図はないです。公演中止から

犯人役がクソつまらないベルトコンベアー

かなり過激なタイトルにしてしまいました。すいません(汗) マーダーミステリーに於ける「犯人」がとてつもなく「装置」になっていると思ったことはありませんか? 犯人も他の配役と同じく「人」がプレイをするのに、逃げ道がなくて序盤から苦しいだけのシナリオや、最悪、捕まる前提のシナリオまであり、その辺りへの愚痴?は、やはり過激なタイトルで以前書きました。 こういった理由もあり、犯人役って頑張っても勝手に証拠が出てきて、勝手に疑われて、そのまま成すすべなくエンディングを迎えて犯人投票

ラヴァブル・ディアー・トリックスター

遂に公演に漕ぎつけました! ラヴァブル・ディア―・トリックスター! <公演情報&予約はコチラ> シナリオ/ゲームデザイン かわぐちまさし キャラクターデザイン domco. ロゴデザイン TANSAN 企画・制作 ディアシュピール株式会社 ———— 公演情報 ———— 公演店舗 トリックスター(大塚) プレイ人数 8人 公演時間 約200分 なんか調べてみたら、結局「インビジブル・メモリー」から1年経っていて、自分の制作ペースの遅さを噛みしめております。 (

本当に推理は要らないのか?

巷ではマーダーミステリーの再定義で話題が持ちきりですが、その辺の話は書いても怒られるだけなので、子細に触れることはしません! 再定義とは別の話で、ジャンルについての見解はこんなエントリを書いたこともあります。参考程度に。 今回気になったのは、再定義の話に付随して、こんな意見を見かけたからです。 「犯人探し以外が主流なものが多く出回っています」はその通りでしょう。しかし「そういう趣向がプレイヤーに好まれていることに他なりません」は果たして本当にそうなんでしょうか? 根拠

システムを考える楽しさ②

前回は「インビジブル・メモリー」を例にシステムをどのように考えて作ったかを書きました。 今回は、「消えたパンツと空飛ぶサカナ」「ロナエナ ー厄災のギフト」「零に誠」の三つについて書きたいと思います。 この3つは同じ時期にまとめて作った作品で、システムを少しずつ改変したものになります。どのように考えてシステムを作ったのか、改変する理由は何か、といった部分を覚えている限りで書きたいと思います。 内容には各作品のネタバレも含まれるかと思います。 出来れば、プレイをしてから読ん

模倣か剽窃か

この世で他の創作と100%被らずに作るなんて「新種発見」みたいなことは、まあそうそう出来ないわけで。 ただ、そんななかでも新しい創作が途切れることは無く、たとえどこかが似通っていたとしても、大抵の創作物は、それが新しい創作物であると認識されているかと思います。 もし「パクリ」と言われてしまったら、きっとそれは類似点が多すぎる、あるいは、核となる部分が似すぎているからかもしれません。 偉そうに作家を気取るつもりもありませんが、「パクリ」って言われてしまったら負けな気がして

不可逆過程のデジャブ -Debut-

去年制作(?)しました「不可逆過程のデジャブ」を少しカスタマイズして、オンライン用作品「不可逆過程のデジャブ -Debut-」として公開いたしました。 制作に(?)をつけたのは、「消えたパンツと空飛ぶサカナ」以来の「シナリオ制作3日」という作品で、やりたいことだけを詰め込んだ「クソゲーポジション」の作品故です。テストプレイやアートワーク含めても執筆開始から入稿まで2週間かかっていません。 ちなみに、外部への印刷は表紙しか出しておらず、他は全部プリンターで出力しただけの作品

第3回 新作マーダーミステリー大賞に向けて

先日、『第3回 新作マーダーミステリー大賞』の応募要項が発表になりました。 今回は、正味4ヶ月くらいの制作期間での公募です。 これを長いととるか?短いととるか? 審査陣的には「モックでOK」ということもあり「長い」という印象です。ただ、評判を聞くと、世間的にはまだ「短い」という感覚なので、ちょっとそこで乖離もあるなと。 審査の基準などでご意見もいただきましたが、その辺りは、こちらの動画で少しお話させていただいています。(動画2本) 収録時は審査中ということもあり、他の

システムを考える楽しさ①

マーダーミステリーって何を作っているときが一番楽しいか? そんなことを先日きかれて、私は圧倒的に「システム」を考えている時が一番楽しいと答えました。 マーダーミステリーのシステムとは何なのか? 意外とここって見落とされているように感じていて、その冴えたる例が、「第2回 新作マーダーミステリー大賞」に於いて応募作品の9割が「SNE方式(推理時間を小分けにして、最後に設定された行動順にアクションをする)」が採用されていたことかなと思います。 画一的なシステムにすることは悪い事

『ゴツイ愚痴を聞いてくれ』#01

文章書くのも良いのですが、定期的に動画を限定公開という形でnoteに載せて行こうかなと思いました! 初回は『シュタゲマダミスが面白い事になってるよー!』 という話をつらつらと!ネタバレ含むので完全にプレイ済みの方向けです。 この動画は、『かわグチ』が 表に出せない話題を、noteのマガジン登録者へ吐露する そんなラジオ配信です。 ■注意■ この動画は、noteマガジン登録者向けです 絶対に第三者にURLをお知らせしないでください。 また、動画の切り抜きや転載も禁止で

私の嫌いなマーダーミステリー

マーダーミステリーの定義云々の話をすると、「多様性ガー」と言われ、意見を封殺され、返って多様性の無いディストピアとなる気がするので、単純に「私の嫌いなマーダーミステリー」を書きます。 「私が嫌いな」と書きましたが、理由なく嫌悪しているのではなく、「ゲームとして面白くないから嫌い」とだけ言わせていただければ嬉しいです。あと、作品を挙げるわけではありません。「こういう作りのもの」という形で挙げて行きます。 1.気づき(推理)のない作品 これは何度も書いていますが、「帰納法」

マーダーミステリーの読み合わせって必要?

マーダーミステリーにて、プレイヤーが自分のキャラのセリフなどを順番に発言する「読み合わせ」ってよくありますよね? アレって、みなさん楽しんでやっているのでしょうか? 私はまったく楽しいとは感じられず、なんなら「嫌い」ですし、ゲーム上、私的には不利益があるので「やめてほしい」とすら思っています。 ただ、あまりそういう声が聞かれないので、今回は私の「読み合わせが嫌いな理由」をつらつらと書いていきたいと思います。もちろん好きな人もいると思いますので「こういうヤツもいますよ」って

製造コストの限界チャレンジ

今回は久しぶりにゲームマーケット不参加(出展しない)ということで余裕があると思いきや、また同人作っているかわぐちです。こんにちは。 ということで、ご縁があって、ブース「ス38 繰映党」さんに委託させていただくことになりました。1部:1,500円です。 マーダーミステリー 『王と、王たる者と、王ならざる者』 タイトルは「ザ・キング(仮)」で作っていましたが、なんとなく「長くしたい(バカ)」と思って、2秒で思いついたタイトルにしてみました。 その弊害と言いますか…… タ