システムを考える楽しさ①
マーダーミステリーって何を作っているときが一番楽しいか?
そんなことを先日きかれて、私は圧倒的に「システム」を考えている時が一番楽しいと答えました。
マーダーミステリーのシステムとは何なのか?
意外とここって見落とされているように感じていて、その冴えたる例が、「第2回 新作マーダーミステリー大賞」に於いて応募作品の9割が「SNE方式(推理時間を小分けにして、最後に設定された行動順にアクションをする)」が採用されていたことかなと思います。
画一的なシステムにすることは悪い事ではありません。ゲームを遊ぶうえで、ルールの把握を容易にするという意味では良い方策だと思います。
ただ、正直、他人のシステムは所詮借り物ということなのか?内容と嚙み合っているものがあったかは甚だ疑問で、印象としては、「システム構築の放棄」と受け取れるものでした。あくまで作者のみなさんの考えではなく、遊んでみて、私が受けた印象です。
もちろん、根幹的な「シナリオ(ハンドアウト)があってカードを引きながら話し合って推理していく」という部分を否定するものではなく、やはり、書いたシナリオに沿ってシステムも少しでも変化を加えて親和性やシナジーを考えた方が、まとまりは良くなりますし、何より楽しいと個人的には思います。
あと、ここって結構新しいことする余地もあるかなと。
そんな感じで、実際に作ったシナリオを元に、どんな風に考えてシステムを組んでいるかという話を何回かに分けて書きたいなと思います。
機能と目的
出来るだけネタバレをせずに話しますので、あまり深くは話せない部分もありますが、「インビジブル・メモリー」のシステムを作る際に考えていたことを書いていきたいと思います。
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マーダーミステリー白書
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