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日常に転がる「名言集」by恵希 輝美
2024年2月6日 10:35
明け方の新鮮な空気とともに流れ込んできたのは、あの懐かしい音だった。ザッザッザッザザーーー…______もこもこの布団にくるまったわたしの耳は、冷たい窓から聞こえてくるその音に釘付けになった。ザッザッザッザザーーー…以前、1年ほどだが雪深い地域に移住したことがあった(メイン写真はその頃のもの)。いまここ東京も、昨晩からの雪が歩道を真っ白に染めた。家の前の交差点は駅に近いこ
2023年11月23日 19:30
つい先ほどのこと。電車がゆらめき、突如、誰かの体重を右足小指に感じた。「ごめんなさいっ!」とあっちの方を向いたまま早口でつぶやいた彼女は数メートル先にある1人分だけポッカリと空いた席目掛けて突進し、ふわりと尻を重力に任せたかと思うと勢いよく降下し、はまった。さながら人間版テトリスのようである。しかもたぶん、彼女はある瞬間に十字キーの下ボタンを押していた。自分もスニーカーの際、よく人の足を踏
2019年8月14日 10:06
実家で野菜のもぎ取りをしました。母が(たまに父も…これにはくすっと笑えるエピソードも前回にあります。)お水を撒き土の面倒を見て育てた野菜たち。もぎ取る際、ぱきっ! とかぷっっちん! とかぱぁんっ! とはち切れんばかりの生命の漲りを感じます。この歳になったからなのか、こういう感覚から「いただきます」という言葉が自然と浮かんできました。こちらはオクラで
2019年8月18日 10:10
今しか食べられないよ、はい、もう時期が終わっちゃうよー!と、親父さんが言う。ここは近所の八百屋さん。見るとプリプリのとうもろこし。親父さんが皮をむいているところだった。じゃあこれ一本くださいとひとつ手にとるとそこにはちょうど、幼虫が!!「わー!虫っ虫虫!!」と私が親父さんの手にそのとうもろこしを返すと親父さんはポンと叩いて虫をとってくれた。そこには虫のかじった穴が葉っぱに空いて
2019年8月18日 13:09
日本最古の神社へ…。世界中のトレンドが物凄い速さで情報として得られる今。ちょっと、古を感じたくなり…予定をこじ開け赴いた奈良県、大神神社。大神神社(おおみわじんじゃ)はお酒の神さまともされ、新酒醸成の印として酒蔵が軒に吊るす〝杉玉″は、なんと毎年ここ大神神社から全国へ配られているそうです。丁度、雨もそぞろで、足元に気をつけながら濡れた石畳を一歩、、また一歩、、、丁寧に進んでい