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「7日間ブックカバーチャレンジ」…第8日目(番外編)『アルパカファン』

「7日間ブックカバーチャレンジ」…第8日目(番外編)『アルパカファン』



アルパカ好き必攜の書。人は誰しも、一度はアルパカになりたいと考へたことがあるはずである。ただ、實際にアルパカになるためには、輪廻轉生ぐらゐしか方法がない。それには、途轍もない年月と途轍もない幸運が要求される。

そこで、我々にできる最善の手は、できるだけアルパカの勉强に勵み、できるだけアルパカに接し、少しでもアルパカの氣持ちを理解しようと努めることだけである。そこで、本書の出番が登場する。

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「7日間ブックカバーチャレンジ」…第7日目『未成年』

「7日間ブックカバーチャレンジ」…第7日目『未成年』

facebookからの轉載。本日執筆。

ドストエフスキー著。1875年刊。次は、海外文學から選びたいと思つた。それならロシア文學がいいと思ひ、ロシア文學ならドストエフスキーだと思ひ、それなら「ドストエフスキー五大長編」には入つてゐるが、「四大長編」には入つてゐない、位置付けの厄介なこの作品がいいと思ひ至つた。『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』を選ぶ人は多いだらうから、敢へてこの作品を選んでみたか

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第6日目…『東海道中膝栗毛』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第6日目…『東海道中膝栗毛』



facebookからの轉載。本日執筆。

日本最初の職業作家と言はれる、十返舎一九著。享和2(1802)年~文化11(1814)年刊。思想・哲學から離れ、古典文學から、誰もが知つてゐる作品をと思ひ選んだ。

2人のふざけた男が、江戶を出發し、伊勢で神宮を參拜し、大阪まで旅をするといふそれだけの話。道中、駄洒落を言ひ、狂歌を詠み、一々騷動を起こす。

狂氣を感じさせるほど、ふざけてゐる。が、それ

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第5日目…『死に至る病』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第5日目…『死に至る病』



facebookからの轉載。令和2年5月16日(土)執筆。

キルケゴール著。1849年刊。西洋哲學より、誰もがその名を知っている作品をと思ひ選んだ。

はつきり言つて、最初は極めて取つ付き難い。19世紀の異端哲學者として竝び稱されるニーチェの方が、遙かに取つ付きやすい。日本人には絕對的に分かり難いキリスト敎信仰の道を志向してゐる爲であらう。對して、それを否定するニーチェの方には、破壞の爽快感

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第4日目…『國體講話』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第4日目…『國體講話』



facebookからの轉載。令和2年5月15日(金)執筆。

戰前を代表する神道思想家、今泉定助の著。昭和13(1938)年刊。GHQ發禁圖書。

「神道思想は、西洋哲學に對抗できるのか」「そもそも、神道に哲學と同列に論じるだけの理論が存在してゐるのか」「あるいは、存在し得るのか」
私は、かうした問ひを長期間持ち續けてゐた。そんな時、一條の光明を與へてくれたのが、本書の存在だつた。そこには、雜

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第2日目…『世界史的立場と日本』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第2日目…『世界史的立場と日本』



以下は、facebookからの轉載。令和2年5月13日(水)執筆。

京都學派第2彈。GHQ發禁圖書。昭和18(1943)年刊。當時を代表する哲學者4人(西田幾多郞門下生。高坂正顯・西谷啓治・高山岩男・鈴木成高。鈴木の專攻は、歷史學)による、知的報國の記錄。西洋の歷史哲學を咀嚼した上での哲學的叡智によつて、日本の世界史上の立場と進路を摸索した、壯大な座談會を描いたもの。哲學(廣い意味で、學問)

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第1日目…『善の研究』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第1日目…『善の研究』

最近更新してゐなかつたので、facebook上で書いた「7日間ブックカバーチャレンジ」の記事を轉載します。最初から聯動しておけば良かつたものを。それから、ルールを無視し、段々解說が增えて行きます。

執筆は、令和2年5月12日(火)。

正字正假名の使用で繫がつた國語問題協議會の織田先生より、「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンが囘つてきました。今までこの手のものに關はつたことがなかつたのです

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「7日間ブックカバーチャレンジ」第3日目…『世界史の哲學』

「7日間ブックカバーチャレンジ」第3日目…『世界史の哲學』



facebookからの轉載。令和2年5月14日(木)の記事。

京都學派第3彈。西田哲學の後継者、高山岩男の代表作。昭和17(1942)年刊(2001年に復刊あり)。

戰時下といふ緊迫した狀況において、日本哲學が見せた極點の一つ。「嘗て、日本に哲學があつた」と不甲斐ない現狀への寂寥の念と共に、偉大な過去の業績に陶醉させてくれる作品。

哲學によつて、果敢にも世界觀の鬪爭(アングロサクソン的世

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