「7日間ブックカバーチャレンジ」…第8日目(番外編)『アルパカファン』
アルパカ好き必攜の書。人は誰しも、一度はアルパカになりたいと考へたことがあるはずである。ただ、實際にアルパカになるためには、輪廻轉生ぐらゐしか方法がない。それには、途轍もない年月と途轍もない幸運が要求される。
そこで、我々にできる最善の手は、できるだけアルパカの勉强に勵み、できるだけアルパカに接し、少しでもアルパカの氣持ちを理解しようと努めることだけである。そこで、本書の出番が登場する。
本書は「アルパカの基礎知識」だけでなく、「アルパカ流スローライフ」まで提唱する。更には、樣々なアルパカの髪型(業界用語では、「パカ髮」といふ)の紹介を行ひ、貴重この上ない「アルパカ牧場ガイド」(これがあれば、全國各地でアルパカに會ふことができる)まで載せられてゐる。
餘談だが、私はマチュピチュへ行つた際、遺跡內で膨大な數の觀光客に物怖ぢせずに草を食み續けるアルパカを見て、隱れアルパカファンになつてしまつた。アルパカを愛するあまり、アルパカステーキを食べたこともある。
本書は、「八ヶ岳アルパカ牧場」で念願のアルパカダービーを見た後、偶然賣店で見つけたものである。つまり、アルパカの導きによつて入手したのである。
アルパカが、全日本人の心に確固たる市民權を得る日が來ることを、願つて止まない。
番外編のため、バトンは囘さない。