心を真ん中に受け入れる
何でも受け入れるよ、って言わないでほしい。能動的な目の輝きが怖い。やさしい意味のキャッチフレーズを使えば、やさしい人間になれると思ってるらしい。キャッチフレーズには、本棚の専門書みたいに、在るだけで他者を圧倒する力があるから、それで飾り立てれば空っぽの武器を手にできる。
知識が議論の材料じゃなくて、討論の武器になっている。繕うべき破れを指摘していた営みが、相手をビリビリに破壊する行動になった。知識を得るなんて活動的なことはしなくていいから、一緒に円卓を囲んで個食するみたいな“知る”のがいい。