インドネシアを知る⑪
1.インドネシアの地理と人口と気候など
の概要
インドネシアは、東南アジアに位置する国で、総面積は約192万平方キロメートル(日本の約5倍)です。17,000以上の島々で構成されており、最も大きな島はジャワ島、他に、スマトラ島、カリマンタン島(ボルネオ島)、スラウェシ島、パプア島などその他の多くの群島から成り立っていいます。
インドネシアは、約2億7千億人(2020年、インドネシア政府統計)以上を抱える世界で4番目に人口の多い国です。
人口密度は約139人/平方キロメートルで、都市部に、人口が集中しています。(※日本の人口密度は約341人/平方キロメートルです。)
首都はジャカルタで、ジャカルタ首都特別州は、人口約1,000万人を抱えるインドネシア最大の都市です。
インドネシアは、熱帯気候であり、高温多湿な気候が特徴です。国土が赤道付近に位置するため熱帯性気候であり、季節は乾期(6~9 月)と雨期(12~3 月) とに分かれます。
インドネシアは東南アジアに位置し、多くの島々から成る国です。経済的には近年成長を遂げていますが、特に、地方の貧困問題は、依然として深刻な課題となっています。
2.地方、農村部の貧困の原因
【1】経済的格差
富の分配が不均等であり、都市部と農村部、または、異なる地域間で、経済格差が存在します。
①最低賃金の地域格差
インドネシアでは、地域によって最低賃金が異なります。これは、生活費、物価、地域経済の状況に基づいて設定されています。
大都市圏では、特にジャカルタでは、最低賃金が高く設定されている一方で、農村部や経済的に遅れている地域では、最低賃金が、格段に低い傾向にあります。
ジャカルタのある東西に長いジャワ島の標準のいくつかの地域の
月額最低賃金の例です。ジャカルタと比べて、著しく低いです。
(単位はルピア、米ドル換算と、1ドル149.60円、日本円)
〇ジャカルタ 約316 USD × 149.60 = 約47,257円
〇西ジャワ 約128 USD × 149.60 = 約19,148円
〇中央ジャワ 約126 USD × 149.60 = 約18,849円
〇東ジャワ 約131 USD × 149.60 = 約19,597円
②都市と農村の格差
ジャカルタやバンドンなどの大都市では最低賃金が高く、これにより都市部での生活が、農村部に比べて経済的に安定しています。
しかし、これが都市部への人口流入を引き起こし、過密化やスラムの問題を悪化させる要因ともなっています。
➂地域間の格差
インドネシアは非常に広範な国であり、地域によって経済状況が大きく異なります。
資源が豊富な地域や観光地では、経済が発展していますが、それ以外の地域では、貧困が深刻です。
私は、首都ジャカルタから、貧困地帯と言われる外国人就労者の実家がある北中部インドラマユ、また、ペマランを訪ずれました。
都市部から離れた農村地帯は、広大ですが、特に、印象深かったのが、貧困となる家庭が、水田地帯、畑作地帯に点在していました。
④非正規雇用
最低賃金を下回る給与で働いている人々も多く、特に、非正規雇用の労働者がこの状況に置かれています。これにより、労働者の生活が不安定となり、貧困の悪化につながっています。
ジャワ島の貧困地区からの外国人就労者からの聴き取りだと、住宅建設や土木の日雇いの非正規労働者が、とても多く、一日早朝から10時間以上働いても、やっと、多くて、1日2千円、運が良かったとしても、1日3千円くらいにしかならないと言います。
【2】教育
教育へのアクセスが限られていて、特に、農村部では、未だに、質の高い教育を受けることが難しいといいます。日本政府やNGO、日本人有志の方々の援助も、長年、行われています。
【3】健康
健康サービスへのアクセスが、限られており、特に農村部での医療サービスは不十分です。インフラの整備、人員の確保も大きく遅れています。
【4】自然災害
インドネシアは地震や津波、火山噴火などの自然災害が頻発する地域であり、これが貧困を悪化させる要因となっています。
3.政府の取り組み
インドネシア政府は、貧困削減を国の優先課題と位置づけ、教育や健康サービスの向上、雇用機会の創出など、様々なプログラムを実施しています。また、社会保障プログラムも拡充されており、低所得層への経済的支援が行われています。もちろん、日本政府やJICAの支援政策が、継続的の行われています。
4.現状と課題
近年、インドネシアの貧困率は減少傾向にありますが、依然として多くの人々が貧困線以下で生活しています。特に農村部では貧困が深刻であり、基本的な生活インフラの整備が求められています。
また、COVID-19パンデミックの影響で経済が大きく落ち込み、貧困問題が再び悪化した報告もあがっています。
インドネシア政府としては、パンデミックからの回復とともに、持続可能な経済成長と貧困削減を両立させる国策の舵取りをしています。
5.インドナシアの伝統料理との出会い
ジャカルタや北中部の外国人就労者たちのご実家で、様々なインドネシアの伝統料理を頂きました。また、是非、ご紹介していきたいです。
みなさまに、インドネシアを身近に感じていただけたならと思います。
お読みいただき、みなさま本当にありがとうございます。
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