ベトナム人の海外労働の動向について㉓ハティン省からの報告

ベトナムの首都ハノイから車で南へ7時間くらいの場所にベトナム中部ハティン省がある。毎年の台風被害などで、甚大な天災被害が繰り返される悲壮的な地域である。

地元政府機関報道からの情報によると、毎年、ハティン省の海外労働者が、本国に送金する外貨の額は、4兆VND(日本円で約227億円ぐらい) 以上であると推定されている。

経済発展の促進と削減プログラムへの投資、建設と社会保障政策などに重要な役割を果たすことへの下支えとなっているようだ。

例えば、キーニン県のキーアン町の沿岸コミューンは、近年、成人に育った子供たちを海外労働者として、海外へ送るベトナム政府とハティン省の政策の促進により、社会経済開発の促進に重要な貢献をしており、地域の貧困削減を根絶してきた。

毎年、キーニン県の海外労働者の数は常に1,500人から1,600人の範囲の規模となり、主に、韓国、日本、台湾などの安定した収入のある国に集中してきた。

キーニン県の党委員会書記であるグエンティエンズン氏は、この海外からの海外労働者たちからの送金されたお金は、家族世帯が生活水準を向上させるのに役立つと強調した。

新しい農村建設や社会保障、慈善、人道的活動において効果的に貢献し、地域の経済活動を支援している。

特に、外貨を利用して、経済モデルを構築する世帯もあり、多くの人々の安定した雇用の創出に貢献している。

以上の内容を報告している。


2022年8月末には、グエンチラック省の労働傷病兵社会問題局の局長によると、ハティンは、ベトナム国内で最も多くの外国人海外労働者が契約の下で働いている3つの省の1つであると述べた。

毎年平均して、海外で働く労働者が契約に基づいて支払われる金額は約7兆VND(日本円で約397億円ぐらい) であり、そのうち、本国に送られる外貨の額は、4兆VND(日本円で約227億円ぐらい) を超えており、経済発展の促進に重要な貢献をしているとしている。

海外労働者が送り返す外貨の量は、社会経済の発展に多くの意味をもたらしているが、契約なしで海外で働くハティンの人々の状況、特に自由な移動、ビジネスや貿易に行くことも多くの課題をあることも指摘している。

現在もなお、非契約労働者は、危険な環境で働く、無給または低賃金であり、虐待、搾取または不当な扱いを受けるなどのリスクにさらされている。

実際、近年、事故や虐待など、契約外労働者に心を痛める事件が多発しているそうだ。

さらに、多くの「地下」労働者がいることも深刻な結果をもたらしているそうだ。これは、海外、特に、韓国に不法滞在しているベトナム人たちの問題のようだ。

最近では、2022年7月の初めに、韓国雇用労働省とベトナム労働傷病兵社会問題省が、従業員向け EPS プログラムに基づいて韓国で働くための労働者の募集を停止することに合意した。ハティン省のギスアン地区とカムスエン地区を含むハティン省全体のようだ。

現在から2025年までに、Ha Tinh は約 25,000 人の海外労働者を海外で働かせるよう努めているそうだ。日本、台湾（中国）、韓国などの従来の海外労働市場に加えて、ドイツ、ロシア、オーストラリア、イスラエル、その他のヨーロッパ諸国などの国に向けて市場を拡大する舵取りを報告している。

ハティン省の海外労働者を海外に派遣する効率を改善し続けるために、最も重要なことは、有能な人材のトレーニングと準備を適切に行うことだとしている。

高収入の技術労働者を必要とする海外労働市場にアクセスするため、労働者の海外派遣の分野における違反を発見し、迅速に処理するために、国家管理、検査および審査を強化するという。

同時に、ベトナム政府は、熟練労働者を海外に派遣するプロジェクトを公布することも検討する必要性を強調している。

〜 次回に続きます 〜

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