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勝手連

勝手連

営業の基本は勝手連だと思う。

頼まれもしていないのに、勝手に、提案先の組織の一員であるかのように、その組織の、所属長の課題を推測し、勝手にそれに対する打開策を提案する。もちろん、自社のサービスや商品と関連付けて。

「もしかしたら、現在、こういう問題に直面されていませんか?」
「ですよね。ってことは、こういうった数字が、これくらいの予算でこうなると◯◯さんとしてはいいですよね?」
「細かい数字は

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泣きたくなる営業

泣きたくなる営業

ビジネスシーンにおいて、「お願いしづらいこと」や「お伝えしづらいこと」をお願いし、伝えなければいけないケースがある。
販売先への値上げ交渉や、仕入先への値下げ交渉など、先方がややもすると不利になりかねない取引条件の変更、クレーム後のお詫びなど。

通常時でも遅刻はいけないのだが、そういうケースでは絶対に遅刻はしてはいけない。

逆の立場で考えてみるといいが、①色々とこちらから感謝を伝えることがあっ

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正直の頭に神宿る

正直の頭に神宿る

ある費用に関して、見直そうという話になった。
もちろん、現状の条件があり、できれば一社ではなく、複数社からの見積りを取り寄せることになる。

ここで、階級を揃える、つまり見積書の前提となる、設定を揃えることになる。

モノであれば、スペック、個数、納期等。サービスであれば、期間、初期費用とランニングコストの設定、解約条件等。

ある業者の見積もりが驚くほど安いことに気づく。
が、階級を揃える中で、

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念仏を唱えるリーダー

念仏を唱えるリーダー

私は激怒した。必ず、この上司の本意を確認せねばならぬと決意した。

8月も末になり、ちょっと、時期を外したタイトル名となってしまったが…。
別にお盆だからってこともないのだが、ちょっと前に、YouTubeで除霊関連(!?)の動画を観ていて、ふと思い出した出来事があった。

あぁ、あれって除霊みたいなものだったな、と。

昔の仕事で、自社商品の販売先のオーナーに対して、取引停止を仕掛ける、というよう

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面積は体力、高さはセンス

面積は体力、高さはセンス

新卒で働き始めて間もない頃、先輩に質問されたことがあった。
「小西な、センスって、どいうことかわかるか?」
まったく抽象的な話で、創造もつかない。
服のセンス、料理のセンス…。感性?

その先輩いわく…

営業において、ゴールのない仕事はない。
新規であれば、成約であったり、納品であったり、上司から「お疲れさん」と言われる瞬間がどこかにある。自分の実績として、カウントできる瞬間がどこかにある。

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聴衆にバレないために

聴衆にバレないために

日報や議事録の作成、報告を苦手とする人が多い。
そりゃご多分に漏れず、私も好きな業務じゃないが、意外とコンスタントにスピーディに成し遂げるだけで、他者との差がつくことに気づいてからは、あえてこだわるようにしている。そう、コスパ、タイパがいいのだ。特に相手に付き合っていて安定、安心を感じていただくには、これほど時間、コストもかけずできることはない。今すぐでもやるべきだ。

それでも、なかなかできない

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「外貨」を獲得できているか?

「外貨」を獲得できているか?

「うちの関連会社で、一番すごい会社はどこか知っているか?」
ある日、H先輩に聞かれた。
「うーん、やっぱり(一番売上の大きい)A社ですかね?」
と私が答えると、違うという。
「正解は、B社」
少し意外な感じがする。それほど、売上も大きくないし、利益も出ていないという印象だ。
「なんで、B社なんですか?」
不本意そうに、私が質問すると…

日々、売上や利益を追いかけていると、否、追いかけているから、

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懸賞金額を上げよう!

懸賞金額を上げよう!

ある程度、成熟したマーケットにおいては、同業者とのシェアの取り合いが発生する。ガチンコの取った取られた、もあれば、協定を結んで仕事の紹介をしたり、外注をしたり、と。

そのような局面では、他社になめられてはいけない。
他社外交が重要となってくる。

他社外交においては、所属する企業の規模、シェア、当人の肩書き、業界歴、説得力、胆力等々、色々なファクターをもって相手と対することになる。
昨日今日入っ

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「押ささり」上手になろう

「押ささり」上手になろう

今ではそう頻繁にはないが、以前は、上司へのいやーな報告、得意先へのいやーな説明等、するべきか、スルーすべきか、岐路に立たされることが多々あった。あの、独特の感じ…いやですよね。
日常において、よく見かける「なんで、あのとき報告しなかったんだ!」という上司からの叱責の原因は、上記状況においてスルーしてしまったパターンであるかと思われる。
確かにいやーなことが100%、遅かれ早かれ露呈するなら「報告す

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あなたのことを、知りたいから…

あなたのことを、知りたいから…

「人に雇用されず、人を雇用せず」をモットー?として起業してから3年半経った。雇用しないことによって、国に対しては後ろめたい気持ちもなくはないが、そもそも年々雇用されたくないという人も一定量増えているんだろうから、バランスが取れているんじゃないか、とエクスキューズさせてもらう(ダメ?)。

そういう世捨て人のようなニュートラルなポジションにいると、それはそれで、当時ど真ん中にいたときには見えなかった

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ここから先は、皆等しく想像するしかない

ここから先は、皆等しく想像するしかない

たとえば、BtoCの商売でお客さんが代金を現金で持参されるケースがある。
振り込んでいただければいいのだが、通勤のついでとか、手数料がかかるからといった理由で、どうしてもゼロにはならない。

対応に業務の手が止まってしまう。代金をいただいてオシマイ、ということもなく、雑談にも時間が取られる。

現金の管理の仕組みづくりが必要になる(第三者によるダブルチェック等)。

現金を店内に残したくないから、

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全力中年

全力中年

資料を封筒に入れ、切手を貼ってポストに投函。
「思いよ届け!」とつぶやきながら。

大きな組織に入っていると、こんなのは事務社員や部下がやってくれた。
ー作業の分担ー
分担すべき社員がいない。だから、自分でやる。面倒だが、その分、そういう組織よりも郵便物に込めることのできる思いは強くなる。なんて、自分に言い聞かせる。

あれ?意地悪されているのかな?
と思うこともある。
たとえば、新規の営業でアポ

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可及的速やかに

可及的速やかに

そこまで深く考えないで尋ねたことに対して、相手が回答に困ってしまう。そういう日常のズレが起こることがある。

最近、気になるのが「何日までに、回答したらいいですか?」、「いつ頃までに、納品できればいいですか?」という問いへの回答。

意外と回答の選択肢があるようで…ない。
厳密には具体的な日時が設定できなくもないんだろうけど、面倒だから、だいたいが「できるだけ急ぎで」になってしまう。実際にはそれほ

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完結しないことで、完結する

完結しないことで、完結する

2011年だから今から10年以上も前になるけど、日光東照宮の陽明門について記したメモがあった。タイトルは…「陽明門の『魔除けの逆柱』」。何かの映画のタイトルみたい!?なかった?そういうの?

それでは、原文のまま、どうぞ。

今日、生まれて初めて日光東照宮に行ってきた。

ちょうど、ガイド付きの修学旅行生一行と同じようなタイミングでまわっていて、別に盗み聞きをしていたわけではないが、ボーっと建物な

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