\職場で使える話し方の心理テクニック⑥ヘッジ表現/#185
ヘッジ表現って何?という声が聞こえてきますが、みなさん普段何気なく使っていますよ。
会話の中で、「たぶん〜だと思うよ」とか、「〜かもしれないよね」って言うことありませんか?このことです。
①ヘッジ表現とは
ヘッジ表現とは物事を断定的に言い切ったりせずに、わざとあいまいにぼかして柔らかく伝える方法です。
今日はこのヘッジ表現の良い使い方と悪い使い方、両方お話しますね。
②ヘッジ表現の悪い使い方
例えば、こんな言い方をされたらどうでしょうか?
「仕事の進捗どう?」って上司が部下に尋ねました。
「えーっと、たぶん明日までには終わると思います。」
ビジネスの場面で、「たぶん〜だと思います」と言われたら、不安になっちゃいますよね。
こうやって人の話として聞くと理解できますが、私たちは無意識に責任を逃れたいという気持ちから、断定を避ける表現をしてしまいがちです。「たぶん~」とか、「〜するはず」とかね。
プレゼン中に、
「たぶんこの戦略で成功すると思うんですよね。」
って言われたら、この戦略本当に大丈夫?って思いますよね。
だからNGです。仕事の場面ではできるだけ言い切ることを心がけてください。
これは大事なポイントです。
③ヘッジ表現の良い使い方
良い使い方は、例えば占い師さんも使っています。
「そうですね。あなたはどちらかというと、人の言葉をそのまま素直に信じてしまうところがあるように思えますね。」
「どちらかというと」とか、「~のように思えますね」という言葉で伝えることで、柔らかく相手に自分の意見を届けることができます。
「あ、自分のことわかってくれてるのかもな。」っていう印象を与えられますね。
③ビジネスに応用するには
これをビジネスの場面に応用しましょう。
部下や後輩にフィードバックする場合、
✕君はどうもここが苦手だよね
✕いつもここで失敗するよね
って言われたらドキッとします。でも、
〇君、もしかしたらここがちょっと苦手なのかもしれないよね
どうでしょう?受け取る印象が違いませんか。
アドバイスを押し付けられた、決めつけられたっていう反発心を持つことなく、相手としても認めやすくなる効果があります。
④まとめ
ヘッジ表現は良い使い方も悪い使い方もできます。自信を持って伝える場面では、ヘッジ表現を意識して減らしてください。
✕多分
✕どちらかというと
〇できます
〇自信があります
〇やります
逆に相手の気持ちに寄り添わなくてはいけない場合は、ヘッジ表現をあえてたくさん使って柔らかく伝えてみてください。
ヘッジ表現は場面に合わせたコミュニケーションができる、まさに言葉の武器。
剣にもなるし盾にもなる表現のひとつです。
ぜひみなさん、意識してコントロールしてみてくださいね。
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