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中国語関係

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中国語関係の記事をまとめます
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記事一覧

「これってそういう意味だよね」という広告 中国語(記事74)

「これってそういう意味だよね」という広告 中国語(記事74)

今回の内容は、中国在住者ならご存知の方も多いと思います。

椰汁(yē zhī)
ココナッツミルク

その広告がこちら。

そして宣伝文句がこちらです。

「我从小喝到大」
(wǒ cóng xiǎo hē dào dà)
意味は「私は小さい時から飲み始めて大きくなりました。」
文字だけを見れば「私はこのココナッツミルクを飲んで育ちました」と解釈すると思います。でも、この写真があるので、「貧〇が巨

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カップ麺にはフォークがついている 中国(記事69)

カップ麺にはフォークがついている 中国(記事69)

中国でカップラーメンを買うと、必ずフォークがついています。

この感覚に慣れてしまうと、日本に帰った時、「しまった」ということになります。
例えば、コンビニやスーパーでカップ麺を買ってホテルで食べようとした時、「あ、箸もらうの忘れた」ということになります(実体験済み)。

写真は昨晩食べたカップヌードルです。

おまけの中国語です。
カップヌードル → 合味道(hé wèi dào)
フォーク →

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老眼 年齢を実感する日々(記事68)

老眼 年齢を実感する日々(記事68)

私はあと一年半ほどで50歳になります。
30歳を過ぎるといろいろ衰えを感じ始めるものですが、40歳を過ぎると30代に感じた衰えなんて入門編レベルに思えてきて、更に45歳を超えてからは40歳の頃が懐かしくなってきます。

私はもともと近眼で、メガネをかけているのですが、今年の8月頃からパソコンの文字が見にくいと感じるようになりました。
「メガネの度数があっていないからかな?」と思って9月末にメガネを

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時には不快なこともある 中国語(記事66)

時には不快なこともある 中国語(記事66)

今回は中国語と日本に関するちょっと不快な事を書きます。

まずはスラングから。
「日」という字は、中国語では「操」という意味があります。
この「操」は一声の「cāo(操る)」ではなく、四声で、英語の「F●ck」を意味します。
もともとは「肏(cào)」という漢字でしたが、見た目があまりに直接的すぎる文字なので、「操」の字を当てるようになった、とも言われています。

中国で人を罵る時に使う「操你妈(

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日本人の名前と中国語の発音 ちょっとだけ『名探偵コナン』に触れます(記事65)

日本人の名前と中国語の発音 ちょっとだけ『名探偵コナン』に触れます(記事65)

前回、日本人の姓と中国語に関して書いたので、今回もそのつながりで。

中国は漢字の国なので、日本では平仮名やカナカナを使う事物でも、全て漢字で表記します。
外国人の名前も
ベートーヴェン → 贝多芬(bèi duō fēn)
マルクス → 马克思 (mǎ kè sī)  
ワシントン → 华盛顿(huá shèng dùn)
といった具合に漢字で音訳されます。

日本人の名前はもともと漢字を使うの

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夫婦同姓と夫婦別姓 中国生活(記事63)

夫婦同姓と夫婦別姓 中国生活(記事63)

先日の「数字と五音」でも書きましたが、中国での生活に慣れると、「日本では当然なこと」に違和感を覚えることがあります。

例えば夫婦の苗字もその一例です。

日本では、夫婦は同姓なので、山田くんのお父さんもお母さんも山田さんです。
でも、中国では結婚しても姓が変わらないので、李くんのお父さんは李さんでも、お母さんは王さんだったり陳さんだったりします。
だからこういう会話が成立します。
「李君のお母さ

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日本人の姓と中国語(記事64)

日本人の姓と中国語(記事64)

前回、夫婦同姓に関して書きました。ちょっとそれにつなげて、今回は中国における日本人の姓について書きます。
まあ、えらそうに「中国における」と言ったものの、私が直接経験したことを書くので、範囲はかなり狭くなりますけど。

まず有名人の姓です。
私が重慶で留学していた頃(2000年前後)はまだ日本のドラマが人気ある頃で、木村拓哉、反町隆史、竹野内豊、柏原崇などなど、日本語学部を中心に多くの中国人学生が

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中国の音符 数字と五音(記事62)

中国の音符 数字と五音(記事62)

中国の生活が当たり前になると、「ああ、そういえば日本ではこういうことって珍しいんだなあ」という逆の発見に出会うことがあります。
昨日、拝読した葉様の記事、「中国の楽譜は数字で表すらしい」がまさにそれでした。
(葉様、すみません、勝手に引用させていただきます)

日本にはカタカナがあるので、音符を読めない人は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」とカタカナで表記すると思います。私も小学生の頃は音楽の教科書

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中国史四大美女 西施 (記事62)

中国史四大美女 西施 (記事62)

中国史における四大美女は
西施(xī shī)
王昭君(wáng zhāo jūn)
貂蝉(diāo chán)
楊貴妃(yáng guì fēi)
といわれています。

今回は西施についてちょっと書きます。
といっても、西施の物語はとても有名なので、今さらここで詳述したところで、興味がある方は既にご存知だと思いますし、興味がない方にとっては、長文を読むのも面倒だと思いますので、詳しくは書きません

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5歳の四字成語 中国語(記事55)

5歳の四字成語 中国語(記事55)

我が家の第三子(息子)は5歳になったばかりです。
先日、おもちゃを片付けないため、妻が「いつ片付けるの?」と聞いたら、
「猴年馬月」
と答えました。

「猴年馬月(猿年の馬月)」
「いつになるか分からない」という意味です。

妻とのやり取りを日本語にするとこんな感じです。
妻「いつ片付けるの?」
息子「そのうちやるよ(実は片付ける気はない)」

恥ずかしながら、私は初めて聞いた言葉だったので、スマ

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HSK(漢語水平考試)今はない7級 1998年5月(記事25)

HSK(漢語水平考試)今はない7級 1998年5月(記事25)

私は1997年9月から中国重慶で留学を開始し、翌年5月にHSK(汉语水平考试)を受けました。
その時の証書を見つけたので、今回はHSKの思い出を書きます。

試験会場は四川大学でした。

当時、重慶は直轄市(中央政府に直属する市。中国の直轄市は北京、天津、上海と重慶の4つで、省と同格です)になったばかりで、HSKを受ける会場がありませんでした。重慶から四川省成都市の四川大学までバスで移動して、4時

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中国語の方言 留学生のクセ(記事29)

中国語の方言 留学生のクセ(記事29)

中国に留学しようと思っても、どこで留学すればいいか迷う人ってけっこう多いと思います。
当然ですが、候補地のスタンダードは北京、上海ですよね。
でも、私はせっかく外国語を勉強するのだから、なるべく日本人がいない地域に行きたい、と思って重慶を選びました。1997年9月のことです。

当時はまだインターネットが普及していない時代、それどころか、携帯電話ではなくPHSを使っていた時代です(中国の学生はポケ

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中国語の方言 ナナとララ 重慶語(記事30)

中国語の方言 ナナとララ 重慶語(記事30)

私は1997年9月から中国重慶市で留学しました。
前回も書きましたが、重慶の日常生活では重庆话(重慶語。四川語に属します)が使われており、授業で習う普通话(中国の標準語)とかなりの差があるため、なかなか苦労したものでした。
とはいえ、重慶語(四川語)は標準語と同じ語系なので、発音や声調の規則を理解できればある程度は聞き取れるようになります。

重慶語、というより中国南方の方言で共通する特徴に、「そ

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画数が一番多い漢字『康煕字典』(記事52)

画数が一番多い漢字『康煕字典』(記事52)

『康煕字典』を使って画数が多い漢字を調べてみました。
『康煕字典』は清朝康煕帝の指示によって編集された字典で、約四万七千の漢字が収録されています。

さっそく索引で画数が多い漢字を探してみました。三十七画以上の字が並んでいます。

一番最後の漢字はこれです。

難しい字ですね。解説を見たところ、「簫」の異体字のようです。現代中国語の読み方は「簫」と同じで「xiao(一声)」です(「簫」は楽器の名称

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