HSK(漢語水平考試)今はない7級 1998年5月(記事25)
私は1997年9月から中国重慶で留学を開始し、翌年5月にHSK(汉语水平考试)を受けました。
その時の証書を見つけたので、今回はHSKの思い出を書きます。
試験会場は四川大学でした。
当時、重慶は直轄市(中央政府に直属する市。中国の直轄市は北京、天津、上海と重慶の4つで、省と同格です)になったばかりで、HSKを受ける会場がありませんでした。重慶から四川省成都市の四川大学までバスで移動して、4時間ほどかかった覚えがあります。
成都で宿泊して、5月24日の午前中に試験に臨みました。
試験内容は听力(ヒヤリング)、语法(文法)、阅读(読解)だったと思います。
7月に入って、北京から郵送された通知を留学先の大学から受け取りました。これが汉语水平证书(漢語水平証書)です。
ちょっとわかりにくいですが、「中等水平B級」です。
今のHSKは6級までしかありませんが、当時は11級までありました(中国では級の数が大きいほど上になります)。
3級から8級は「初中等」レベルで、同じ試験を受けて点数ごとに級を割り振られます。私の「中等水平B級」は7級に当たります。
(中等A級は8級、B級は7級、C級は6級
初等A級は5級、B級は4級、C級は3級です)
9級から11級は「高等」レベルで、別の試験を受けることになっていました。口頭試験もあったはずです。
留学して1年足らずで7級はすごい、と先生方から褒められてちょっと有頂天になっていたのですが、夏休みに知り合った北京語言大学の留学生(日本人)から「北京語言(大学)では1年で8級が普通」と聞いて自分が恥ずかしくなりました。
言語の学習は競争ではないので、他の人と較べる必要なんてないんですけど、若気の至りというやつです。
その後、高等試験(9級~11級)も受けてみようと思っているうちに、HSKがすっかり様変わりしたようで、結局、以前の高等試験も今のHSKも受けたことがありません。
スマホやパソコンに慣れた今では、試験を受けても漢字が書けないだろうなあ、と思います。
(今さら試験勉強なんてイヤですし…。若いってすごいね)