- 運営しているクリエイター
記事一覧
【がん細胞が免疫から逃れるメカニズムと新たな治療法の可能性】
ご存知の方も多いと思いますが、がん細胞は、自身の周りの環境を変えて免疫システムから逃れることで生き残ります。
この免疫から逃れるメカニズムの解明は、がんに対する新しい治療法を探す上で、重要視されています。
昨年、京都大学大学院生命科学研究科、医学研究科らの研究グループは、がん細胞から放出され免疫の働きを抑制する
【プロスタグランジン E2 (PGE2)】
という物質
【乳がん発症の仕組みを発見!】
近年、日本では乳がんに罹る女性が増えています。
30歳代から増え始め、50歳代前後がピークとなっている様です。
国立がん研究センターによると、11人に1人の割合で乳がんになると言われています。
現在、世界中の研究者の努力により、がんの病態が解明され、新たな治療法が次々と開発されていますが、一旦発症したがんを根治することは多くの場合困難とのこと。
そのため、多くのがん患者さ
【運動が、がんにいい影響を及ぼしている?】
『運動が体にいい』という事は、おそらく多くの方がご存知なのではないでしょうか。
がんをはじめとする多くの病気の予防になる。
しかし…がんの治癒を目的に運動を行なっておられる患者さんは、そう多くはないのではないかと思います。
ウォーキングやジョギングといった気持ち一つですぐに始められる簡単な運動で、大腸がん前立腺がんなどの死亡率が下がったとの報告があります。
【 がんでも、ぐっすり眠りたい 】
がん患者さんの3割〜5割の方は、なんらかの睡眠障害を経験していると米国国立がん研究所 (NCI) が配信している情報データベース「PDQ」で明らかになっています。
睡眠障害には主な原因として
・身体的原因……(嘔吐や発熱、疲労など、『がん』そのものによる症状)
・薬理学的原因……(治療に使うステロイド剤や中枢神経刺激薬などによる影響)
・精神的原因……(病気に対する不安や恐
【 根本を総合的に(^^) 】
すべてのがん患者さんに起こりえる、がん悪液質。
がんの種類にもよりますが、進行がんの患者さんでは40%〜80%の方に、がん悪液質が見られるというデータがあります。
がん悪液質の発症メカニズムに関しては、まだ完全には解明されていない様です。
しかし研究により解ってきたことの一つに、がん細胞から分泌される「サイトカイン」という生理活性物質が関わっているとのこと。
この「サイトカイン
【新型コロナ肺炎も重症化?がんの転移を促すタンパク質】
最近、感染者数が激減している新型コロナウイルス。
この新型コロナウイルス感染症による肺炎の重症化に関わっている物質が、がん細胞の転移にも影響している様です。
東京女子医科大の丸義朗(よしろう)学長らのチームによると、「S100A8」と呼ばれるたんぱく質が肺で作られる事によって、がんの肺転移を促すとのこと。
がんの原発巣から「エクソソーム」という物質が出ていて、これが肺に届く
【iPS細胞で新薬の研究が進んでます】
先日、投稿した内容にも出てきたiPS細胞。
志高く、がん患者さんを救いたいと願って日々研究に励んでおられる研究者の方々が新しい治療としてiPS細胞を活用しようとされている様です。
しかし、がんの根治を目指す薬は、やはり体への負担も大きくなる。
今、大阪大学では、「細胞リプログラミング」という研究を進めています。
がんを根治させるものではないですが、
「がん細胞を正常細胞
iPS細胞…活用されています!
今年の8月に東京大学医科学研究所が発表した【がん化メカニズム】に関する研究をご存知でしょうか?
難しい内容なのですが、この研究を要約すると以下の通りです。
① がんは、遺伝子配列の傷(遺伝子変異)の蓄積により発生すると考えられています。
② 生体内で細胞初期化(iPS細胞化)を誘導できる遺伝子改変マウスを使用することで、全能性(1つの細胞から個体を構成するすべ
【膵臓がんの早期診断に繋がる研究】 〜どんな病気も早期発見早期治療は大切ですよね〜
早期診断が難しく予後不良な膵臓がん。
この膵臓がんや膵臓がんの前癌病態の方を、血液検査で早期発見できる様になるかもしれない新しい診断マーカーが東大病院の研究で発見されたそうです。
血液検査なら体にかかる負担が、他の検査と比較するとかなり軽減されるので、早い時期に膵臓がんの診断として使える様になるといいなぁと思います。
しかし…
がんの中でも膵臓がんは、早期には自覚症状が