【乳がん発症の仕組みを発見!】
近年、日本では乳がんに罹る女性が増えています。
30歳代から増え始め、50歳代前後がピークとなっている様です。
国立がん研究センターによると、11人に1人の割合で乳がんになると言われています。
現在、世界中の研究者の努力により、がんの病態が解明され、新たな治療法が次々と開発されていますが、一旦発症したがんを根治することは多くの場合困難とのこと。
そのため、多くのがん患者さんは再発転移により命を落としている様です。
去年の10月に、金沢大学や東京大学など多くの大学から研究者が参加した共同研究グループが、乳がん発症の超早期に、間質細胞、免疫細胞などが集まる微小環境が作り出される仕組みを分子レベルで明らかにしたそうです。
さらにこのがん発症の超早期微小環境が『FRS2β』という分子によって整えられることが、がん細胞が増殖を開始するために必須であるとのこと。
現在、乳がんの早期病変はマンモグラフィで見つけることができます。
しかし、発見したがん細胞が、その後増殖して悪性の浸潤がんになるかどうかの判断が困難なため、手術という侵襲性の高い治療法しか選択肢がない状態でした。
しかし、乳がんの最も早期の病変を取り囲む微小環境内の細胞膜に結合している細胞内アダプター分子の活性の強弱により、手術の必要性の有無を判断できる可能性が出てきた様です。
がんに限らず、手術は体への負担がかなり大きい手段です。状況によっては手術をすることで、がんの転移やがん細胞の活動を活発にしてしまう場合もあります。
医療技術が進むことで、がん患者さんが適切な治療手段を選択できる様になることは、素晴らしいことだと思います。
また、がんになるには『がんになる心身の状態である』ことを自覚して、がんになりにくい心身の状態にするための取り組みも併せて行うことで、より健康で豊かな人生を歩むことができると思います。
研究内容の詳細はこちら↓
https://www.amed.go.jp/news/release_20211019.html
〜健康で豊かな人生を〜
自然療法サロン こうゆう