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Ching-Oの「あなたと音楽を」

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こんにちわ。ミシガン州川口市在住。あなたの隣人の親愛なるキチガイ、Ching-Oです。深夜のラジオが大好きで、静かに音楽と向き合うような時間が好きです。音楽についてあれやこれやと…
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#映画雑記

「ゴジラ」を生んだ音響と音楽/伊福部昭・三縄一郎・下永尚

「ゴジラ」を生んだ音響と音楽/伊福部昭・三縄一郎・下永尚

日本特撮映画の原点、ゴジラ。

 もはや説明不要、水爆実験の放射能によって怪物化した古代生物の生き残り。都市を蹂躙し、口から吐く白い炎は街を炎上させ、歩いた後には瓦礫の山しか残らない。登場から60年以上経過した現在でも人気を保ち続けている、まさに怪獣の王である。第1作目「ゴジラ」は昭和29年に公開。後に黒澤映画の第二班監督も務める本多猪四郎の戦災の記憶を基調とした手堅い本編演出と、この世には存在し

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【映画雑記】「Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡」孤独な眼をしたロックンローラー。

【映画雑記】「Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡」孤独な眼をしたロックンローラー。

 最近は劇映画を観るのがなんだかめんどくさくて、ドキュメンタリー映画ばかり観ている。たまにこういう周期が来る。今日はU-NEXTの作品一覧にの中に見つけてとりあえずマイリストに入れて放置していた1本を観た。

「Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡」。

 ニューヨーク・ドールズのギタリストとしてデビューし、ハートブレイカーズ(トム・ペティとは関係ない)を経てソロへ。セ

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【映画雑記】ストーンズの「ワン・プラス・ワン」/ゴダールが苦手です。

【映画雑記】ストーンズの「ワン・プラス・ワン」/ゴダールが苦手です。

ゴダールが苦手です。

 ゴダールの「勝手にしやがれ」は必ず最初の5分でギブアップしてしまう。具体的に言うと「海が嫌いなら云々」って独り言のとこまで。好きな人がたくさんいるのはよくわかるんだけど、どうしても入ってこないものってある。

 ゴダールの映画で最後まで観られたものはローリング・ストーンズを撮った映画「ワン・プラス・ワン」しかない。しかし、これが宇宙レベルの超絶的退屈さ加減。画面にはローリ

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【おすすめの本】「ジム・モリスン 知覚の扉の彼方へ」

【おすすめの本】「ジム・モリスン 知覚の扉の彼方へ」

 おすすめの本、2冊目。

「ジム・モリスン 知覚の扉の彼方へ」。

 中学2年生のとき、オリバー・ストーンの映画「ドアーズ」が公開された。当時まだまじめな映画少年で「スクリーン」や「ロードショー」、ジャンル映画は「宇宙船」と雑誌で情報を集めていた俺は、ジム・モリソンの恰好をしたヴァル・キルマーの写真を目にした。どえらいカッコ良さに脳みそが200万光年の彼方へ吹っ飛ばされたような気分になった。同じ

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【おすすめの本】「フランク・ザッパ自伝」

【おすすめの本】「フランク・ザッパ自伝」

ビックリするくらい更新してなかったので久しぶりに。しかも映画でも音楽でもなく…。本です。

「フランク・ザッパ自伝」!

 自伝とか言いつつ昔の話は半分程度。それもそのはず、原題は"The real Frank Zappa book"。自伝とは言ってない。残りの半分で音楽、家族、国家、宗教、エトセトラ、エトセトラ…その音楽同様にテーマをクロスオーバーしつつ「アメリカ」という国を冷徹に俯瞰してみせま

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夢見てちゃダメ。夢になりなさい。/よいこのための「ロッキー・ホラー・ショー」入門。

夢見てちゃダメ。夢になりなさい。/よいこのための「ロッキー・ホラー・ショー」入門。

 「ロッキー・ホラー・ショー」はもっとも有名な「カルト映画」だ。

 恩師のもとへ結婚の報告に向かうドライブの途中、車がエンストしてしまったカップルが、近くの屋敷に電話を借りに訪れる。その屋敷はパーティの最中で、2人は成り行きで参加することに。現れた主人、フランクン・フルター博士はビスチェにガーター、網タイツにハイヒール、オバサンパーマにドギツイ化粧というとんでもない姿のトランスヴェスタイト。しか

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