Itaru Otomaru

ビデオゲーム愛好家。最近は、IGN Japan様にも記事を寄稿しています。https://jp.ign.com/u/otomaru

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40代家庭持ちが現役ゲーマーであり続けるための生存戦略

人は、ほんの些細なきっかけで、ビデオゲームから離れてしまうものです。 それまでどんなに熱心にプレイしてきた人であっても、仕事が忙しくなったり、子どもが生まれたり、そういった生活の変化の中でなんとなくゲームを触らなくなってしまい、そのまま卒業してしまうことがあります。 僕自身のことを話すと、僕は40代の社会人で、奥さんと、6歳の双子の娘の4人家族です。 忙しい生活ではありますが、なんとかゲーマーを自称できる程度にビデオゲームを遊ぶことができています。年間数十本程度の作品に

    • 【 #GOTY 】The Game Awardsを10倍楽しめる!「受賞予想」のススメ

      この記事では、僕が毎年恒例でやっている「The Game Awardsの受賞予想」を紹介し、その魅力を伝えたいと思います。  本記事を書いているのは2024年11月中旬ですが、毎年この時期になると、「Game of the Year(GOTY)にどの作品が選ばれるのか」が、ゲーマーの間やゲームメディアの記事の中などで盛んに議論されるようになります。 GOTYを表彰する式典は大きなものから小さなものまで無数にあるのですが、その中でもっとも権威があり「ビデオゲーム界のアカデミ

      • 【東京ゲームダンジョン6】 プレイヤー目線で感じた、インディゲームの「マネタイズの難しさ」について

        2024年10月27日(日)に浜松町にて開催された「東京ゲームダンジョン6(以下ゲムダン)」に行ってきました! 今回、僕はゲムダンに初めて参加したのですが、どの作品も素晴らしく、「もっと遊びたい」「発売されたらぜひ買いたい」と思うゲームにたくさん出会うことができました。(Xのポストにて紹介しているので、よろしければご覧ください) 一方で、ゲーム制作者ではない、いちプレイヤーからみると、「インディゲーム(特に個人や少人数チームの作品)のマネタイズって大変そうだな…」と思いま

        • インディゲームの「よい試遊」と「悪い試遊」について考える

          この記事では、いちゲーマーである僕が感じる、インディゲームの「よい試遊」と「悪い試遊」について考えます。 先日の東京ゲームショウ(TGS2024)で僕は、インディゲームエリアを回って、様々な作品の試遊を楽しみました。 その中で、その作品の特長や魅力を効果的に伝えている試遊ブースと、伝え損なっているブースがあることに気づきました。 おそらく「客にどんな試遊体験をさせるか」をきちんとデザインすることは、ゲームそのものを作り込むことと同じくらい大切なことなのだと思いました。

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        • 【東京ゲームダンジョン6】 プレイヤー目線で感じた、インディゲームの「マネタイズの難しさ」について

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        • 年間マイベストゲーム Top5
          8本

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          【TGS2024立ち回り総括】 最初に9〜11ホール側(インディゲームエリア)に行くことのメリット・デメリットについて

          この記事では、僕が今年の東京ゲームショウ(TGS2024)で採用した立ち回り方を総括します。 僕は昨年(2023年)にTGSに初めて参加し、その時に「何を重視すべきか、そして何を諦めるべきか」ということに関して、ある結論を得ました。 詳しくは上の記事に書いたのですが、短く言うと「少し待てば好きなだけ遊べる大手タイトルの試遊に労力を消耗するのではなく、まだ見ぬインディゲームにできるだけたくさん触れた方が良い」ということです。 なので今年(2024年)は、メイン会場がある1

          【TGS2024立ち回り総括】 最初に9〜11ホール側(インディゲームエリア)に行くことのメリット・デメリットについて

          それは、「ゲーム」と「現実」を地続きにした…不朽の名作『かまいたちの夜』について

          今から30年前、1992年に初代『かまいたちの夜』がスーパーファミコン(SFC)向けに発売された時、僕は12歳の小学6年生でした。 当時の僕は本作に大きな衝撃を受けました。 本作は、自分のそれまでのゲーム観を一変させ、その後のゲーム人生にも少なからぬ影響を及ぼしました。 今回、現行機(PS4 / Nintendo Switch / Steam)向けに発売された『かまいたちの夜x3(トリプル)』を遊んでいると、その当時の衝撃や本作にまつわる思い出が記憶の底から甦ってきました

          それは、「ゲーム」と「現実」を地続きにした…不朽の名作『かまいたちの夜』について

          一般チケットでも満喫できる!東京ゲームショウ(TGS)を楽しくサバイブする方法

          東京ゲームショウ(TGS)…。 数百社もの企業が出展し25万人にも迫る来場者を集める本イベントは、我々ゲーマーにとって思う存分ビデオゲームの世界を楽しめる夢の世界であると同時に、血で血を洗う仁義なき戦場でもあります。 有名タイトルの試遊整理券は一瞬でなくなり、ステージイベントでは大勢の人にもみくちゃにされます(優先入場できるサポーターズクラブチケットであれば、目当ての試遊整理券をゲットできる可能性が上がりますが、チケット自体が入手困難です)。 僕は昨年(2023年)にTG

          一般チケットでも満喫できる!東京ゲームショウ(TGS)を楽しくサバイブする方法

          「忙しくてゲームする暇がない!」…そんなあなたの救世主になるかもしれない、「チル系作業支援ツール」について

          今年(2024年)に入ってから、Steamではいわゆる「チル系作業支援ツール」が立て続けにリリースされており、一つのジャンルを形成しつつあります。 これらは、純粋なゲームというよりは、仕事や勉強などの机上作業に集中できる環境を整えてくれるデスクトップアクセサリ、とでもいうべきものです。 僕自身、このジャンルのゲームを何本か購入して、在宅勤務のお供として使っています。 すると、使っているいるうちに、これらのツールが宣伝している「机上作業の効率が上がる」という効用以外にも、

          「忙しくてゲームする暇がない!」…そんなあなたの救世主になるかもしれない、「チル系作業支援ツール」について

          ビデオゲームは「中年の危機」を救ってくれる、という話

          40歳前後になると、多くの人がいわゆる「中年の危機」(ミッドライフ・クライシス)の状態に陥るといいます。 つまり、人生の後半を迎えて、「自分の人生はこれでいいのだろうか」と思い悩むことによって自己肯定感が低下したり、自分のアイデンティティが揺らいだりする状態です。 僕は1982年生まれで、今月(2024年7月)もうすぐで42歳になります。 基本的には毎日楽しく過ごしているつもりですが、日によってはそのような気分に近づくときもあります。 仕事では、優秀な若手たちに対して、僕

          ビデオゲームは「中年の危機」を救ってくれる、という話

          僕がSteamサマーセール 2024で購入したゲームたち

          (※すべて無料で読めます) Steamサマーセール。それは、憂鬱な猛暑に差し込む一筋の希望… あらゆるタイトルが安売りされ、タイトルによっては90%オフといった冗談のような値引き率が適用されるSteamセールは、我々ゲーマーにとって、まさにパラダイスです。 僕のSteam歴は約15年、積み上がった約200本のゲームは、残り一生かけても消化しきれないほどですが、それでも今回のセールでも色々と買ってしまいました。 この記事では、今回のセールで僕が購入したゲームたちをご紹介

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          僕がSteamサマーセール 2024で購入したゲームたち

          僕がゲームの「謎解き」が苦手な理由、ブレワイやティアキンなら大丈夫だった理由(前回記事に関する追記あり)

          まず最初に…。 前回の記事は、多くの方にお読みいただき、多くの反響をいただき、本当にありがとうございました!!!ビュー数・スキ数ともに、自己ベストを大幅に更新しました。 せっかくなので、記事への反響を一通り拝見して僕が感じたこと、書き足したいことを、本記事の末尾におまけとして追記しました。(有料区間設定していますが、リポストで無料になります。) もしよろしければ、そちらもお読みください。 次の段落から本記事の本題です。 はじめに僕は昔からビデオゲームにおける「謎解き要素

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          僕がゲームの「謎解き」が苦手な理由、ブレワイやティアキンなら大丈夫だった理由(前回記事に関する追記あり)

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          コラム:『Red Dead Redemption II』の「圧倒的なリアリティ」はどこから来るのか?

          2024年5月現在、僕は『Red Dead Redemption II(以下RDR2)』(Xbox Series X版)を遊んでいるのですが、本作は、僕が今までに遊んできたゲームの中で、「リアリティの凄さ」で五本の指に入る作品だと思いました! 「そりゃそうだろ」と思われる方もいるかもしれません。 本作は19世紀末のアメリカ西部をとても忠実に、写実的に描いており、そのグラフィックの美しさは、発売から5年以上経過した2024年現在も、全く見劣りしていないのですから。 しかし、

          コラム:『Red Dead Redemption II』の「圧倒的なリアリティ」はどこから来るのか?

          「人生の大切なことをゲームから学ぶ展」の良かったところ、惜しかったところ

          先日(2024年3月24日)、有楽町の「GOOD DESIGN MARUNOUCHI」で開催されている「人生の大切なことをゲームから学ぶ展」に行ってきました! UX(ユーザエクスペリエンス)デザインとビデオゲームの関係に注目するという着眼点は冴えていて、とても素晴らしいと思いました。また、展示はどれもとても力が入っていて、かなりの労力と情熱(とコスト)を込めて作り上げたものだということが伝わってきました。 一方で、本展示のメインコンテンツである「それぞれのUXデザインを体

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          【ネタバレ】 『Starfield』は、歴史的傑作になり損ねた…史上最上級のオープンワールドRPGであるが故に

          はじめに『Starfield』には「全体を俯瞰した高いレベルのディレクション」が足りない。それが本作の価値を損ねている。 …これが、メインストーリーのエンディングに辿り着いた僕が、最初に考えたことでした。 ゲーム体験だけをみれば、少なくともベセスダ・ソフトワークス(以下ベセスダ)史上最高の作品であることは間違いありませんでした。なんならオープンワールドRPG史上最高と言っていいとすら思いました。 美術や世界観(宇宙観)設定、キャラクター造形からクエストに至るまで、本作

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          もうパクリとは言わせない!アップデートで大幅に「シンカ」した『Hokkaido Game』の魅力

          本記事では、Steamで配信されている『Hokkaido Game』(北海道ゲーム)の魅力を紹介します! 本作はいわゆる『スイカゲーム』フォロワーで、本家では各種フルーツだった落ちものを、都道府県の形に置き換えただけの作品です。…いえ、正確には、かつてはそうでした。 しかし、2024年2月7日に配信されたv2.0アップデートで追加された「サバイバー」モードによって、本作は大幅に「シンカ」し、全く新しい楽しさを持ったゲームに生まれ変わったのです! 本記事では、「サバイバー

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          PS5 / Xbox Series世代とは何だったのか?

          はじめに2020年11月にPS5とXbox Series X/Sが発売し、ビデオゲームの世代が現世代に移行してから、約3年が経ちました。 ビデオゲームの1世代が5〜7年続くことを考えると、「総括」してしまうにはまだ早い時期ですが、そろそろ「現世代ならではの特徴」は出揃ってきていると言えるでしょう。 それは、当初喧伝されていた「4Kの美麗なグラフィック」でしょうか?それともSSDによって実現される「高速なローディング」でしょうか? 決して間違いではないのですが、それらは

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