ヴィーガン料理とは?ワークショップ開催
皆さん、こんにちは。フラビオです!
本日も、ヴィーガンの活動が続きます!今回は、イタリア軒のおかげで開催できたヴィーガンワークショップについてお話しします!
新潟市の古町に設置している国際調理製菓専門学校にて第一回のヴィーガン食に関するワークショップを開催することができました。
これは、僕の研究テーマについて話せる初めてのイベントでしたので、少し緊張しながら発表させていただきました。実は、僕はまだ学院生で、自分の学校でも教授が特定のテーマについての講義を開催する為にゲストスピーカーを招待したりすることが多いですが、今回、僕は学生側ではなく、ゲストスピーカーでしたので、若干不思議な気持ちがしました!
ワークショップ開催
本ワークショップの対象者は国際調理製菓専門学校の栄養学科に在学している18・19歳の約40人の生徒たちでした。生徒たちが僕の話をずっと聞いていたら退屈になるのかなと思い、出来るだけインタラクティブで面白そうなプレゼンテーションにしようとしましたので、楽しんでくれたなら嬉しいです!
ワークショップの目的は、生徒たちのベジタリアニズムとヴィーガニズムの概念に対する知識の程度を探ることと、この2つのライフスタイルのことを簡単に紹介することでした!
ベジタリアニズムもヴィーガニズムも世界中で浸透し続けている国際的なトレンドですが、日本ではまだ不明なところが多そうですから、少なくともこの2つの用語の違いを知り、このライフスタイルを選ぶ理由や、健康や環境などに対する有益な影響を理解していただくのは重要だと思いました。
様々なヴィーガン料理の写真を見せながら、その料理はヴィーガンかどうか(いわば、動物由来食品が入っていると思うか)を、学生たちに問いかけ当てるゲームをしました。こうやってヴィーガン料理に対する偏見をできるだけ無くし、どれくらい美味しそうかを見せることができました。「ヴィーガン料理」という言葉を初めて聞くと、すぐ思い浮かぶのは「ただのサラダ」をイメージするかもしれませんが、実は最近のヴィーガン料理は非常に進化しています。その視点から、ヴィーガン料理と普通の料理の違いがとても曖昧になっていることを紹介できました。
プレゼンテーションが終わった後、質疑応答の時間があり、いただいた質問にできるだけ具体的に答えようとしました。その後は、ワークショップの一番重要なところ!「ヴィーガン食の試食」に移りました。
試食
イタリア軒の関本料理長がご用意くださった料理で、ヴィーガン料理の試食だけでなく、食べ比べを行うこともできました。それは、ワークショップの大きなポイントでしたので、改めて料理長に心まで感謝申し上げます。
料理長は、イタリア軒の伝統的なミートソースパスタ(ラグー)とヴィーガンラグーを両方作り、生徒たちに提供して食べ比べていただきました。パスタに乗っているチーズも植物生で、私たちがイタリア軒で豆乳などを使って手作りしたものです。
どちらのパスタも調理方法は同じで、ヴィーガンミートも動物由来の肉と同様に調理し、レシピの鍵となる食材である美味しいトマトソースを加えました。
パスタのどちらがヴィーガンかは内緒にすることにしました。それはなぜかというと、生徒たちの選択に影響を与えたくなかったからです。また、ヴィーガン料理は(考え方や健康への配慮はさておき)普通に美味しいということを証明したかったからです。
食べ比べが終わった後、どちらが好きだったかを尋ねると、なんと!ヴィーガンラグーの方が人気でした!!!生徒たちに、選んだ料理は普通のラグーでなく、ヴィーガンの料理だったと伝えると、驚きのコメントがたくさん返ってきました!やはり、一番美味しいのは動物由来だと思い込んでいたようですね。実は、食べ比べの真っ最中にも、「どっちがどっちか分からない」というコメントが多く聞かれ、満足感を覚えましたね!
このワークショップは僕にとって本当の勝利でした。生徒たちがヴィーガン料理やそのライフスタイルに少しでも興味を持ってくれたなら嬉しいです。それに、若い学生たちがオープンマインドになり、このライフスタイルを選んだ人への理解を深めてくれることを願っています。また、ベジタリアンとヴィーガンとの違いや、食肉生産はヴィーガン食生産よりも汚染排出量が高いことを理解してもらえたら、なお嬉しいです。
しかし、最も伝えたかったメッセージは、野菜(や豆類、穀類など)の摂取はあらゆる栄養の基本であり、肉の過剰摂取は倫理的な問題や考え方を置いておいてもできるならば避けるべきだということです。
今回のワークショップの目的は、学生たちをヴィーガンにすることでなく、むしろ前回のNoteでも申し上げた様「ヴィーガンの代替食品は、通常の食品選択に加えられる選択肢であり、週に数回食べることで食生活に健康的な変化をもたらし、豆類・穀類・野菜をよりオリジナルな方法で摂取させてくれる食品だ」ということを理解していただくことでした。もし、その目的が果たされたのであれば、本当に効果抜群のワークショップとなりました。
最後となりますが、このような機会を与えてくださったイタリア軒と国際調理製菓専門学校、そして伝統的な料理のヴィーガンバージョンを作るために僕と協力し続けてくださった関本料理長にも感謝の気持ちを申し上げたいと思います。ヴィーガン料理の良さを理解してもらえたのは、主に料理長の腕のおかげです。また、ワークショップに参加して、僕のプレゼンに耳を傾けてくださった参加者と、今日のNoteを最後まで読んでくれた皆様、誠にありがとうございます!
国際調理製菓専門学校ではあと3回イベントを開催する予定ですが、今後は学校外でもできるだけ多くの人に来ていただき、ヴィーガン食への理解を広げ、皆さんの好奇心を喚起できるようなイベントを企画したいと思っています。
僕なりのささやかな方法で、新潟の街を少しでもグリーンで、インクルージブな街にしたいと思っていますので、頑張ります!
それでは、al prossimo post. またね!
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