11月初旬にシンガポールで開催されたトランサーチグループのアジアパシフィック会議に参加してきました。インド、オーストラリア、タイ、マレーシアなどのメンバーとイギリスに住んでいるグループCEOがシンガポールに集まり、ビジョンやノウハウを共有することが目的です。 2日間の会議で、リーダーシップのあり方について議論したり、ゲストスピーカーの講演を聞いたりしました。 シンガポール在住のゲストスピーカー(ベンチャーキャピタルファンドの経営者)は、若いうちはとにかく学び、ミドルエイジにな
月に一度のメールマガジンを書くことが昔は楽しかったのですが、ここ1~2年は少し苦痛と感じていました。なぜだろう?と思って6~7年前に書いた内容を読み返してみました。そして「うすうす感じてはいたけど、やっぱりそうか」と思いました。かつては恥ずかしいことも平気で書いていたのですが、最近はそれを避けようとする傾向が強くなっていたのです。恥ずかしいことの中身は、プライベートでの失敗だったり、勘違いしていたことの告白だったり、笑わせるつもりで書いたことがすべっていたり、などいろいろです
先月のことですが、ドイツに出張し、トランサーチ(私の所属会社)のグローバルカンファレンスに参加してきました。 トランサーチグループは世界の60都市に拠点があり、今回の会議には欧米各国の他、インド、ナイジェリア、ブラジルなどにあるトランサーチのオフィスから約80名が参加しました。 グループを統括するCEOは英国に住んでいる女性です。彼女は日本の文化や生活様式に対する理解が深く、ランチなどの席で一緒になると、周りの人に日本の良さを説明してくれることがあります。先日はフィンラン
仕事柄、模擬面接の面接官役をやらせてもらうことがあります。 「これまで仕事をしてきた中で一番うれしかったことはなんですか」 との質問に対しては「お客様から『ありがとう』と言ってもらったときが一番嬉しいです」といった答えが一般的です。どんな場面で「ありがとう」と言われたのか、なぜ「ありがとう」と言ってもらえたのか、などの具体的な説明があると、その質問に対する納得感は高まります。 同じ質問に対してある人が 「かなり昔のことですが、上司から『お前のおかげでリスクがいつの間にか消えて
卒業生や同窓生を意味する「alumni」という言葉が、企業を退職した社員に対しても使われるようになってきました。カタカナで表記すると「アルムナイ」になります。日本では同じ学校を卒業した人の集団や同じ企業を定年退職した人の集団は「同窓会」や「OBOG会」と呼ばれてきました。もしかすると「アルムナイ」というカタカナ英語は、転職によって企業を「卒業」した人たちのネットワークを表す言葉として定着するようになるかもしれません。最近ではアルムナイとのつながりを積極的に維持しようとする企業
ドジャーズへの移籍が決まった大谷翔平選手のロングインタビュー(12月24日のNHKスペシャル)を見逃し配信で観ました。途中で、AIを搭載した最新のピッチングマシンを使用してバッティング技術の向上に努めている様子が紹介されていました。このマシンはメジャーリーグに在籍している850人以上の投手のフォームをスクリーンに写しながら、それぞれの投手がどのようにボールを握っているかまで再現し、同じ球筋のボールを投げることができるそうです。普通の打者はマシンの中の打撃ボックスに立って実際に
「数字に強い、という理由で経理が長くなりましたけど、特にやりたい仕事ではなかったのです。でも得意ではあるんです、経理は」 転職相談でAさんから聞いた言葉です。Aさんはキャリアチェンジすべきか、経理の仕事を続けるかで悩んでいました。 Aさんは新卒で自動車部品メーカーに入社し、経理部に配属されました。そして自分が経理に向いていることを自覚し、会社からは経理の中核人材になることを期待されている、と感じているそうです。 「経理は嫌いではないのですが、私は営業をやりたいと思って入社し
A:求人票には性別不問と書いてあるのに実際にはそうでない。 B:求人票には年齢不問と書いてあるのに実際にはそうでない。 法律の例外規定に沿っていなければ、どちらのケースもコンプライアンス上の問題があります。人事の担当者から「求人票には書いてありませんが、実際には男性希望です」などの発言を聞くことはほとんどなくなりました。管理職の比率や賃金格差などの面で、今でも性別による差異が発生していることは問題ですが、書類選考の段階で女性をNGとする企業はこの10年で大幅に減りました。感覚
ジャニーズ事務の問題に関して、日本民間放送連盟の会長が「重大な人権侵害であるという認識をメディアが十分に持てなかったことは事実で、反省しなければならない」と述べたそうです。反省はしていると思いますが、今後も疑惑を追及するような行動を起こすことはかなり難しいと想像します。 ジャニーズ事務所に関する黒い噂は30年以上前からありました。そして他の芸能事務所に関しても同じような噂がありました。それは、デビューしたいと考えている女性に対して、芸能事務所の権力者が性的な害を加える前に、デ
「部下に『失敗してもいいから、自分で考えてやってみろ』と言ったら『失敗することはないと思いますが、失敗から学べという意味なら、チャレンジングなやり方でやってみます』と言われたよ。優秀だけどかわいくない」 某社でマネージャーの立場にある友人から聞いた言葉です。 指示を出した相手は、20代の若手で仕事はできるそうです。 「頭のいい部下を持つと大変だね」別な友人がそう言うと 「あいつは俺のことをバカにしてるね。学歴は高いけど人間性に問題ありだな」 とマネージャー氏は言っていました。
近所の人に挨拶するのは自然なことだと思いますが、知らない人に挨拶すると不審者と間違われる可能性があります。顔と名前が一致しなくても、お互いが「ご近所さん」であることを認識していれば挨拶するようにしているのですが、相手が小学生くらいだと「おはよう」と声をかけても、反応がなかったり、もじもじした感じで下を向いてしまうこともあります。 小学生から見た私は「知らないおじさん」である可能性も高く、子どもに挨拶するのをしばらく止めていました。 しかし、あるとき自然に「おはようございます
( 『ISO通信』はメールマガジンで配信した内容をnoteやブログにも載せています。今回はメルマガを配信させてもらっている方を対象にアンケートをお願いしました。) 月に一度のペースで『ISO通信』を配信させてもらっていますが、スタートして7年になりました。 年間12回×7年で今回が第84号です。 これまでメールマガジンの配信をサポートしてくれた会社が10月でサービスを停止することになり『ISO通信』を継続するには「配信スタンド」を引っ越しする必要があります。 一方、最近は
国立社会保障・人口問題研究所が4月26日に公表した資料の冒頭に 「総人口は 50 年後に現在の7割に減少し、65 歳以上人口はおよそ4割を占める」 との見出しがありました。 「それは大変だ」と思う気持ちと「50年後って想像がつかない」と思う気持ちが半々でした。 50年も先のことを心配するのは現実感に乏しいので、公開された資料の中から2020年と2045年の数字を抜き取ってみます。 【総人口】 2020年:12,615万人 2045年:10,880万人 差:▲1,735万人
「ダイバーシティとかエクイティ&インクルージョンとか言うけど、結局、日本人はインクルージョンしてもらえないと思うよ。英語が流ちょうなら別だけど」 「いや、これからはAI翻訳でかなりいけるんじゃない」 飲み会の席で、そんな会話がありました。 ダイバーシティはダイバーシティ&インクルージョンに進化し、さらにはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンに深化しています。 ダイバーシティは多様性を受け入れること ダイバーシティ&インクルージョンは、多様性を受け入れ仲間として
「たまごの値段が上がっていて、ビックリした」 「ついにたまごも物価の優等生じゃなくなっちゃったね」 「最近は、何が物価の優等生って言われているか知ってる?」 「うーん、なんだろう?」 「賃金」 少し前に聞いたジョークですが、つい笑ってしまいました。 たまごと賃金、どちらが物価の優等生なのだろうと気になり、調べてみました。 まずは、たまご。以下はLサイズ 1kg当たりの東京での標準価格です。 2000年3月1日:220円 2005年3月1日:265円 2010年3月1日:16
話題の人工知能ツール「ChatGPT」に原稿を書いてもらいました。 私が依頼した内容は下記です。 “ 『ISO通信』のような文体で記事を書いて下さい。今回のテーマは「日本社会において、年功序列と成果主義はどちらが好ましいか?」です。” この依頼に対して出来上がった原稿が下記の内容です。 ===以下の内容は「ChatGPT」が作成した文章です。=== 皆さん、こんにちは。今回は、日本社会において年功序列と成果主義のどちらが好ましいかというテーマについてお話しします。 まず、