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『改元』刊行記念対談第2弾「歴史≠小説の生成」 畠山丑雄×円城塔

『改元』刊行記念対談第2弾「歴史≠小説の生成」 畠山丑雄×円城塔

 2024年12月7日(土)、京都の深夜喫茶/ホール多聞にて行われた畠山丑雄著『改元』刊行記念対談第2弾「歴史≠小説の生成」の模様を採録してお届けします。
 「歴史小説」の語り口や日本(語)の外の書き方をめぐって、畠山丑雄さん、円城塔さんお二人の技術論と作家性の根源が垣間見える白熱の対談です。
 (*樋口恭介さんをお招きした『改元』刊行記念対談第1弾はこちら。)

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▼歴史を語るための文体

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【前編】『改元』刊行記念対談「小説という自由(をもう一度獲得するために)」 畠山丑雄×樋口恭介 @正文館書店知立八ツ田店

【前編】『改元』刊行記念対談「小説という自由(をもう一度獲得するために)」 畠山丑雄×樋口恭介 @正文館書店知立八ツ田店

 畠山丑雄著『改元』刊行記念対談第1弾「小説という自由(をもう一度獲得するために)」の模様を、前篇・後篇に分けてお届けします。
 SF作家・樋口恭介さんをお招きし、本作の魅力はもちろん、著者・畠山さんの問題意識、お二人のデビュー前夜や小説作法、そして小説というものの未来について、熱い対話が交わされました。
 後篇はこちら。

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◆「改元」の成り立ち――分岐する歴史

石原書房 本日はお運び

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【後編】『改元』刊行記念対談「小説という自由(をもう一度獲得するために)」 畠山丑雄×樋口恭介 @正文館書店知立八ツ田店

【後編】『改元』刊行記念対談「小説という自由(をもう一度獲得するために)」 畠山丑雄×樋口恭介 @正文館書店知立八ツ田店

 畠山丑雄著『改元』刊行記念対談第1弾「小説という自由(をもう一度獲得するために)」の模様を、前篇・後篇に分けてお届けします。
 SF作家・樋口恭介さんをお招きし、本作の魅力はもちろん、著者・畠山さんの問題意識、お二人のデビュー前夜や小説作法、そして小説というものの未来について、熱い対話が交わされました。
 前篇はこちら。

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◆「管」にすぎない人間/二人の小説作法

樋口 今の話は、土地

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『フィクショナル』上映後トーク 酒井善三(監督/脚本)×大森時生(テレビ東京)×魚豊(漫画家)

『フィクショナル』上映後トーク 酒井善三(監督/脚本)×大森時生(テレビ東京)×魚豊(漫画家)

『フィクショナル』

▼物語と陰謀論/モチベーション不在のドラマ

酒井善三(以下、酒井) 『フィクショナル』監督の酒井です。よろしくお願いします。

大森時生(以下、大森) 『フィクショナル』プロデューサーの大森と申します。

魚豊 漫画を描いてます、魚豊と申します。

大森 唐突に終わって観客の皆さんは何が何だかという感じかもしれないんですが、まず魚豊さんから感想を含め、お話を伺えればと思いま

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『カウンセラー』上映後トーク 酒井善三(監督/脚本)×大森時生(テレビ東京)×魚豊(漫画家)

『カウンセラー』上映後トーク 酒井善三(監督/脚本)×大森時生(テレビ東京)×魚豊(漫画家)

『カウンセラー』

▼「個」が解体されていく感覚/ピークがある恐怖と持続する不安

酒井善三(以下、酒井) ご鑑賞頂きありがとうございました。『カウンセラー』の監督の酒井です。ちょっとご紹介を。この後上映される『フィクショナル』にコメントを頂きました、魚豊さんです。

魚豊 漫画家の魚豊です。よろしくお願いします。

酒井 そして『フィクショナル』のプロデューサーの大森さんです。

大森時生(以下

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【後編】大森時生×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)『IMONを創る』復刊記念対談「IMONを再起動(リブート)する」

【後編】大森時生×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)『IMONを創る』復刊記念対談「IMONを再起動(リブート)する」

 2024年2月17日、いがらしみきお著『IMONを創る』の復刊を記念して行われた大森時生さんと品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんの対談「IMONを再起動する」(於・SCOOL)の模様を二回に分けてお届けします。
 2023年末、30年の時を経て復刊された『IMONを創る』。デビューから近作『人間一生図巻』に至るまで、人間とその世界の実相を描き続けるいがらしみきおさんの、時代をはるかに追い抜いた思想

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【前編】大森時生×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)『IMONを創る』復刊記念対談「IMONを再起動(リブート)する」

【前編】大森時生×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)『IMONを創る』復刊記念対談「IMONを再起動(リブート)する」

 2024年2月17日、いがらしみきお著『IMONを創る』(石原書房)の復刊を記念して行われた大森時生さんと品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんの対談「IMONを再起動する」(於・SCOOL)の模様を二回に分けてお届けします。
 2023年末、30年の時を経て復刊された『IMONを創る』。デビューから近作『人間一生図巻』に至るまで、人間とその世界の実相を描き続けるいがらしみきおさんの時代をはるかに追い

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