こんな防災がしたい
『防災』っていう言葉が堅苦しいから、防災っていう言葉は使いたくない。
昨日はそんな議論をしていました。
「災い」を「防ぐ」と書いて防災。
色んなジャンル・テーマ・要素があると思います。
どんなことでも防災に繋がっていくと思います。
しかしながら、言葉の響きだったり、日常の印象では、
「何だか専門的」
「一部の人がやってること」
「意識高い系」
「自分事と思えない・非日常」
みたいな、何だか敷居というか、壁の高さというか、堅さのようなものがあります。
ぼくの暮らす北九州は、全国に比べれば大きな災害はここ数十年起きてなく、安全神話なるものもあります。
災害を経験した地域とそうでない地域では意識の差は大きく開いていると思います。
災害は自然との共存のなかで、時として起こります。
地形的要素や気候的要素が関係しますが、このまちでも災害は起こりえると思います。
そんなとき、
命だけは絶対に守りたい。
このまちで、誰も死なせたくない。
そんな想いが募っています。
この安全ボケとも言えるまちでも、
共感していただき、同じ視座をもつ人たちが多くいます。
みんなで肩を組んで、想いを真ん中において、
学びと人材のプラットフォームをつくっていこうって思っています。
それに向かって、どんなこだわりを持っていこうとするのか、
ぼくなりの意見や想いを書こうと思います。
①自然との共存・共生
災害は自然の一部です。
人間が驕り高ぶるようなものでもなく、
人間が制圧できるようなものでもなく、
とてつもないエネルギーを持っています。
科学や技術が発展したとしても、
上手く共存できる道を探し続けます。
そのまちの、自然と調和、共生しながら、防災を見つめていきたいと思います。
自分のまちを見つめ、
地形を見つめ、
歴史に学び、
空を見上げ、
共存していきたいと思っています。
②暮らしの中に
自然はいつもそこにあります。
日々の暮らしがあります。
だからこそ、防災の本質は、暮らしの中にあるのだろうと思います。
わざわざするようなことでもなく、暮らしの中に。
ちょっとした気遣い、心構え、声かけ。
そんなところからだと思います。
逆説するようだけど、
でも、
いつもいつも注意しなければいけないようなものでもなく、時々向き合うようなものでも良いと思います。
季節が巡るように、時々考えたり。
わざわざするんじゃなくて、暮らしに溶け込んでいるようなことが大切かと思います。
③教えるのではなく、学び合う
知識型の防災においては、知ってる人が知らない人に『教える』というアプローチがありがちです。
もちろん、それも大切なんだけど、
暮らしの中にあるものだからこそ、みんなのこと。誰しものこと。
だから、上から目線で教えるとかではなく、
一緒に学び合っていく。
正解が分からないこともあるだろう。
今まで正しいと思っていたことが、時間の進展とともに実は違うということに気付くこともあるかと思います。
だから、一緒に学び合っていく。
そんなスタンスで進めたいです。
知りたい、教えてほしい、そんな人がいたら、
先に知っていた、先に考えていた知識や考えを分け与えていく。そんな目線の高さを大切にしたいなぁと思っています。
④学びを深め、広げていく。
学びを深く、探求していくことが大切だと思っています。
一度通った道でも、何度も見直してみたり、改めて考えなおしてみたり。
そこに気づかなかった発見があったり、見えなかったものが見えるようになったり。
深く深く学んでいくアプローチが大切と思います。
縦と横のような方向性が違いますが、
広く広く、拡げていくことも大切だと思っています。
今まで見たことない景色、場所、
出会ったことのない人達の感性、
そんな広がりも求めています。
そのためには、色んな人と繋がって、色んな話を聴き、広く多彩な彩りを描いていけたらと思います。
こんな、学びの深め方や広がり方ができたら良いなぁと思っています。
⑤気持ちや心の防災
防災は、人の気持ちや心が根底にあるものと思います。
人の考えや気持ちは多種多様だと思います。
それぞれの気持ちに寄り添い、認め合い、感性を大切にしたいと思っています。
行動をするには気持ちを。
気持ちを持つためには、感性や心を。
そんなアプローチが必要かと思います。
⑥多くの人たちで楽しく
北九州には、多くの同志がいます。
一緒に楽しく、この輪を、もっともっと大きくしていけるように取り組んでいきたいと思います。
また、次の人たちが育まれていくよう、子ども達へのアプローチも、もっともっと拡充していきたいですね。
人材は繋がっていきます。想いは巡っていきます。
育った人が、次の人を育てていきます。
今日で、熊本地震の本震から6年が経ちました。
北九州の地でも、前に進むよう、一歩、踏み出そうと思っています。
今日もご覧いただきありがとうございました。
3.11に発起した、『人材ネットワーク』への提案を書いた記事を添付しておきます。