薫は憐れむ思いで姉のいろはを見つめた。 兄の穂(みのる)がお盆休みに帰ってくる飛行機…
なんでこんなことになったんだ? 穂(みのる)は飛行機の窓から雲を眺めながら思った。 …
目覚まし時計のアラームが鳴る前に起きたいろはは、ベッドに横になったまま、しばらく部屋の…
葵は学校の裏門を出たところで颯太を待つこの時間が好きだった。 少し先には金木犀があっ…
「葵ちゃんみたいな笑顔のことを、花笑みっていうんだよ」 葵が伯母の家に遊びに行った時、…
「本当に送らなくて平気?」 ビルの正面玄関まで来たところで万里がもう一度匠に聞いたが、…
オーディションでは自己紹介をしたり、カメラの前で複数人で雑談をしたり、最初は三十人近く…
「匠(たくみ)君、ここ!」 陸(りく)とマネージャーの万里がオーディション会場のビルに…
はじめまして、小田伊織といいます。 小学生の頃から物語を書くことが好きでした。 ずっと自分…