八仙花いぬい

自我のごみおきば

八仙花いぬい

自我のごみおきば

記事一覧

自罰

 他人と話して痛感するのは、自分のことも他人のこともまるで興味がなく、ただその場しのぎさえできればいい究極の刹那主義者なんだなあということだ。  博愛主義の人間…

1

おニューの挫折

 初めまして! きっと私は天才じゃない。年齢だ経験だ違うんだ、天才はいる。お前である。私が成れないお前である。  この人生幸運だったので、あるいは頭が悪かったの…

八仙花いぬい
3週間前
1

脳下垂体彼方は何故死んだのか

 それの行為自体に罪はないものの、人のこころを殺すにあまりに長けているので、やっぱり咎だ大罪だと騒ぎ立てなければしっくりしないのだ。  だって、それはなければな…

八仙花いぬい
2か月前

ドックンダッタ。

 ドックンダッタ、偏見と希望の同時オーバードーズは美しいだろうか?  ドックンダッタ、わたしは違うと思うんだ。偏見は偏見以上のものをもたらしてくれず、希望は希望…

八仙花いぬい
6か月前
3

カレンダーに学ぶ固定観念

 上、右、左、下の順に、×、△、○、□に書かれている画像を見た。  それを見て、私は「順がぐちゃぐちゃになっている」と思った。順がぐちゃぐちゃなところに意図を含…

八仙花いぬい
6か月前

もしかしたらヒーローになりたいのかもしれない

 それはきっとできないことだけど。  生まれつき人に共感されたことがない。こう言うと変だが、例えば思想の話では常に「変わってるね」と言われてきたし、今思えば「わ…

八仙花いぬい
7か月前
2

かいぶつにおそわれる

 センチメンタルだ。何かを成した後や何かに追われていたあと、そのたびに訪れる虚無感だ。  今年で18になる。ぼくは生まれてこのかた、あまりうまく生きてはこれなかっ…

八仙花いぬい
10か月前

深淵ミキシング午前4時

 これを書いているのは午前2時なのでタイトルは大嘘である。  脳みそがぐちゃぐちゃになった心地がしている。それは爆裂鬱のときの妙に凪いだ「消えたい」に似ているし…

アイス

 初夏ですねえ。と、思います。外へ出るたび、額に汗が滲みますから。暑いですねえ、いや、いや、湿度が高いのがいけないですね。  夏といえば、わたしはアイスを連想さ…

1

殺されたがり夢個性病女

 わたしはひどく無個性な人間だと思う。上には上、下には下があるので見るなとよく言うし自分もそう思うのだが、時々差をまざまざと見せつけられてしまう瞬間がある。  …

1

きっとそれも、愚かで愛しい肉塊だった

 日常に侵食してきている、と思う。それはおぞましく耐え切れずこっぱずかしくてひどく愚かで、きっとそれでも愛しい肉塊だ。まだまだ紡ぐ言葉が幼稚なので「大好き」だの…

自罰

 他人と話して痛感するのは、自分のことも他人のこともまるで興味がなく、ただその場しのぎさえできればいい究極の刹那主義者なんだなあということだ。

 博愛主義の人間に「博愛」されたことなんてないことがこのおぞけの正体だと思う。と言うよりは、自分の意見が自分の意思とも合ったことがないし、それ故に他人とも合ったことがない本能が恐怖しているのかもしれない。
 他人が際限なく嫌いで、そんな自分がきっと死ぬほ

もっとみる

おニューの挫折

 初めまして! きっと私は天才じゃない。年齢だ経験だ違うんだ、天才はいる。お前である。私が成れないお前である。

 この人生幸運だったので、あるいは頭が悪かったので、何者にもなれるしなんでも書けると思っていた。今までビビッときたおニューの名言はいつか自分も作れると思っていた。ただ私には経験が足りないから書けないと思っていた。
 きっと、違う。天才というものはいない。誰もが言語化できていない思いの丈

もっとみる

脳下垂体彼方は何故死んだのか

 それの行為自体に罪はないものの、人のこころを殺すにあまりに長けているので、やっぱり咎だ大罪だと騒ぎ立てなければしっくりしないのだ。
 だって、それはなければならない機能なのだ。なければならないのに、人殺しのショックとして成る。どうしてと咎められる。もう何もないのに。己の手の中、脳の中、あるいは日記でもつけていれば何かが変わったのかもしれない。
 わたしは、その努力を怠ったゆえ、犯罪者なのかもしれ

もっとみる

ドックンダッタ。

 ドックンダッタ、偏見と希望の同時オーバードーズは美しいだろうか?
 ドックンダッタ、わたしは違うと思うんだ。偏見は偏見以上のものをもたらしてくれず、希望は希望以下の汚らしい欲を昇華した言葉だから。ドックンダッタ、だからわたしは如何様にも成れるし、それはどうしたってわたしでしかないんだよ。

 頭の中の偏屈で天才的節回し――自分を大きく見せたいが故のピアスを開ける心理、厨二病、あるいはマジモンの天

もっとみる

カレンダーに学ぶ固定観念

 上、右、左、下の順に、×、△、○、□に書かれている画像を見た。
 それを見て、私は「順がぐちゃぐちゃになっている」と思った。順がぐちゃぐちゃなところに意図を含ませているのだと思った。
 思ったところで、自分でハ? と思った。なんで×、△、○、□の順だからってぐちゃぐちゃなのだ?? よくよく考えれば、わたしは昔からゲームのコントローラーに触れることが多かったので、この並びをぐちゃぐちゃと称したのだ

もっとみる

もしかしたらヒーローになりたいのかもしれない

 それはきっとできないことだけど。

 生まれつき人に共感されたことがない。こう言うと変だが、例えば思想の話では常に「変わってるね」と言われてきたし、今思えば「わかる」なんて言われたこと無いかもしれない。好きな食べ物、嫌いな食べ物、嫌いな人、好きな人、好きなもの、嫌いなもの。人の形をしているからひとらしい。

 自己肯定感の話になった。私はどちらかというと自己肯定感が高い方だ、と思われていると思う

もっとみる

かいぶつにおそわれる

 センチメンタルだ。何かを成した後や何かに追われていたあと、そのたびに訪れる虚無感だ。

 今年で18になる。ぼくは生まれてこのかた、あまりうまく生きてはこれなかった。誰かに問題があるとか、そういうんじゃなくて、ただ本当にうまくないだけだ。そういうのってあると思う、麺が啜れないひとがいるみたいに。アレルギーみたいなものだ、うまれつき過敏に反応してしまうから。

 今回で17になる。何かから逃げなく

もっとみる

深淵ミキシング午前4時

 これを書いているのは午前2時なのでタイトルは大嘘である。

 脳みそがぐちゃぐちゃになった心地がしている。それは爆裂鬱のときの妙に凪いだ「消えたい」に似ているし、何もかもに無気力を抱く。明日、正確には午前9時には登校しなければならないがもう既に行く気がない。休もう。無理。胸を張って、張らなくても人間に紛れられる自覚がない。人間に紛れているのに紛れられている自信が足りなくて、でも授業は楽しいのでま

もっとみる

アイス

 初夏ですねえ。と、思います。外へ出るたび、額に汗が滲みますから。暑いですねえ、いや、いや、湿度が高いのがいけないですね。

 夏といえば、わたしはアイスを連想させます。アイス、と言っても、あまくてつめたくて、キーンとするものではなく、氷の味がするロックアイスです。それのからん、ころん、と転がる、積乱雲と桶を思い出します。風鈴と、それには水色と赤の池が閉じ込められているのです。
 レモンもいいです

もっとみる

殺されたがり夢個性病女

 わたしはひどく無個性な人間だと思う。上には上、下には下があるので見るなとよく言うし自分もそう思うのだが、時々差をまざまざと見せつけられてしまう瞬間がある。
 わたしなんかは文字書きで絵描きで歌を歌うのが好きな人間だが、ここまででわかる通りとても一般的な少女ちゃんだ。対して満足できない文字を綴り、対して満足できない線を引き、対して満足できないメロディを紡ぐ。聞けない、見れないレベルではないため(驕

もっとみる

きっとそれも、愚かで愛しい肉塊だった

 日常に侵食してきている、と思う。それはおぞましく耐え切れずこっぱずかしくてひどく愚かで、きっとそれでも愛しい肉塊だ。まだまだ紡ぐ言葉が幼稚なので「大好き」だの「愛しい」だの、通り一遍のアイラビューなのだが。

 本屋に、昔見ていた(今もちょこちょこ見るが)実況者のエッセイ本があった。CDコーナーに歌い手やVTubeのアルバムが並んでいた。駅前広告に平気な顔をして、アニメのキャラクターのような顔を

もっとみる