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感度あがるnote

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2024年、出会えてよかった感度あがるnoteをご紹介させていただきます。
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記事一覧

自分じゃ選ばないタイプのお寿司。

なるべく、自分のペースを守りたいほうである。 思えば30数年間、冒険控えめ保守的スタイルの…

野やぎ
2週間前
107

フクシさんとコーンポタージュ

「こうやって、ごはんにかけちゃいなさい」 フクシさんは、どんぶりに盛られた白米の上に、熱…

あやしも
3週間前
81

家族が寝静まった後にパンを寝かせる。フレンチトーストを愛する、ひとりの男の物語。

男とフレンチトースト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー フレンチトーストはフ…

ずっきー
3週間前
112

鰻の神に導かれ

「ねえ、お昼ご飯どうすんの?」 一緒にランチを食べに行こうと妻を誘ってみたものの、どこに…

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そうだ、晴れたらアジを干そう

緊張感が絶えない割に刺激の少ない異国の田舎生活において、アドレナリンがもっとも出る瞬間は…

ユイじょり
4か月前
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6月の湿度

ショウ
5か月前
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おあげさんを炊きませんか

父の日、わたしはおあげさんを炊き おいなりさんをこしらえます 亡き父を思い浮かべ 空へ捧げるようにして * 関西では、お米などの穀類以外でも 煮ることを “ 炊く ”と言います “おあげさん” は 油あげ、 薄あげ のこと 関西では、さつま芋を “おいもさん”、豆を “おまめさん”、いなり寿司を “おいなりさん”、お粥を “おかゆさん”、飴を “あめちゃん” … なんて呼んだりします なんやろ、親しみを込めてかな フレンドリーな関西人気質かな たぶんせやな 知らんけど

吸引力の強い男

 その日、私はショッピングカートをゴロゴロ引っ張っていた。  月に2回ほど開催されるワイ…

花丸恵
5か月前
76

ずっと夫になりたかった

夫は、還暦前のおじさん。 涙もろくて、「はじめてのおつかい」を見た日には、大きいタオルが…

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モンブランは好きですか

ガラスケースに並ぶ、キラキラのケーキたちの中でも異彩を放つフォルム、安心するほっくりとし…

もつにこみ
5か月前
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日曜日のカップ焼きそばと、きょうだい3人の隠しごと

ざく切りキャベツをビニール袋へガサっと入れて、ごま油と塩昆布を混ぜてモミモミするだけ。 …

130

【ばあちゃんと僕と金ちゃんヌードル】

僕が小学2年生の時だった。父親の両親、つまり僕にとってじいちゃんとばあちゃんと同居するこ…

コッシー
5か月前
158

誰かいる場所

「芋の子を洗うよう」と言ったら失礼かもしれないが、 実際に目の前に広がっている光景はまさ…

ミーミー
6か月前
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メリー・モナークin大原田 第一話

 ずっしり空気の重くなったリビングのコタツで、その引力に負けたように父さんが急に頭を下げたので、俺はギョッとした。  思えば、父さんが家族に頭を下げるところなんて見たことがない。てっぺんがだいぶ薄くなったなと、少し自分の頭を心配したところに、姉ちゃんがふぅーと小さく息を吐いて 「私たちじゃなくてお母さんに頭を下げてよ。まぁ、それも今更だけど」  と冷たい口調で言った。父さんは、頭を下げたまま、小さく頷く。 「お前たちに頼みがあるんだ」  それは意を決した口調だった。俺はゴクリ