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語源あそび④:トールキンTolkienとお洒落なカレー屋oxymoron
映画、指輪物語が好きだ。始めて見たのはまだ幼い頃だったと思うが、長じて大学に入ってからも4, 5回は見た。その幻想的な世界観、完璧な衣装に身を包んだすばらしい俳優たちの名演、言語に至るまで(トールキンにとっては主題か)隅々に張り巡らされたこだわり。よくできた工芸品を愛でるように、私は何度もこの物語を味わってきた。
さて、今回のお話は、そんな指輪物語の原作者、John Ronald Reuel T
語源あそび②:gooseとmooseとgeeseとmooses
【題目】
ガチョウという意味のgooseの複数形はgeeseだが、
ヘラジカという意味のmooseの複数形はmoosesである。
【解題】
これは、gooseの"oo"がfootやtoothと同じく古いゲルマン語に由来するのに対し、mooseはネイティブアメリカンの言語からの借用語なので見かけ上同じ"oo"でもこちらは"ee"に変化する根拠に欠けるのである。
小ネタでした。
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広辞苑に載ってない日本語②:サスケ
鎌倉駅から由比ヶ浜の方へ南下する道を歩いていて、佐助川という川を渡った。
佐助、というのは日本人の名前から来ていると思われるが、それぞれの漢字の意味を考えてみると名前としては少しく妙に思われる。
佐、という字は、「補佐」「大佐」「開国佐幕」などに見られるように、たすけるという意味の文字である。
助、もまた言うまでもなく、助けるといい意味である。
つまり、佐助というのはどこまでも人を助けてば
広辞苑に載ってない日本語①:どこぞの達磨の縁の下
当然ながら広辞苑はすべての言葉を網羅しているわけではない。
言葉は無尽にして常に新しく生成され続けている。
歴史の途上に置き去りにされた言葉たちも現代の辞書には掲載されていない。しかしそういった言葉の中には何ともいえない滋味深い情緒をたたえたものがある。
今日紹介したいのは、「どこぞの達磨の縁の下」という表現。
どこ行くの、と聞かれて、なんとなく答えたくない時がある。そんなときに使える言葉。