深紅の薔薇罪(バラ摘み)【詩】
頭の中がお花畑、そう美しいうつくしいお花畑だから、すべての季節の花弁がところ狭しと詰まっているの。そのなかからとびっきりきれいな真紅の薔薇を100本、きみにプレゼントしたいんだ。絶対にその肌に、指に、身長にぴったりお似合いに違いない、想像だけで華やぐもの。でも、赤く美しいその分、トゲはおおきく鋭くて。まだそのトゲの処理が上手くできないの。すべて綺麗に取り除こうとすれば自分の手を刺したり、花のかたちを乱してしまったり。きみにはトゲ1本もみせてはならない、だってあまりにもその笑顔