書を捨てた部屋に鍵をかけ、密閉し、知らない街へと出掛けた。人で出来た街を己の眼で捉え、観察し、鍵だけを握り締めまた部屋へと戻った。捨てた書を急いで拾い上げ、もう一度あのページを開く。分からなかったページのその意味が急速に拓いていく。 変わらない部屋に、革命の鼓動だけが響き渡る。

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