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商人魂(繁盛事例):ドヤ街を支え続けた、けんちん汁専門店。街とともに終焉となるのか?

東京・山谷(さんや)と聞いて、
そこがどんな街かを知る人は少なくなってきました。

ドヤ街と呼ばれ、
日雇い労働者やホームレスが集まっている、
一般人には少し危険な地域だと言えます。

いや、かつてはそうだったと言うべきでしょうか。

現在は、新しい簡易宿泊所や小さなホテルができ、
その安さ故に、外国人旅行者や国内の若者が
利用したりしています。

古い建造物などを撮影する
アマチュアカメラマンも増えています。

もう、危険な場所というイメージは
払拭されつつあるようです。

かつてこの地域には、
15000人の日雇い労働者がいました。

手配師と呼ばれる、仕事の斡旋業者がいて、
数人から数十人が一度に建設現場に運ばれて行きました。

もっとも賑わっていたのは、
東京タワーや前回東京オリムピックの
競技場を建築していた頃。

この時期がピークでしたが、そこから40年ほどは、
賑わいを保ったままの街でした。

しかし、時代とともに日雇い仕事は減り、
労働者も高齢化してきたため、
活気のない寂れた街へと変貌していきました。

この地に豆腐屋さんとして創業し、
後にけんちん汁専門店に変わり、
営業を続けるお店があります。

85歳と84歳の高齢夫婦が営んでいます。
(2022年当時)

体力仕事の豆腐屋さんと
子育ての両立が難しいとなった頃、
奥さんの郷土の味を再現した、けんちん汁専門店を始め、
これが当たったのです。

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