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【マーケ基礎】センスを磨き、セレクトショップへ。
人がモノを選ぶ基準は、何でしょうか?
機能? 性能? 価格? デザイン?
すべて重要な要素ですが、最終的な判断基準は、
ほとんどの人が「デザイン」です。
つまり、“見ため”。
「人は見た目が9割」という本があったほど、
人でさえ見ためで判断してしまうのです。
真面目で誠実な男性がモテず、
中身の無いチャラ男がモテたりするのも、
女性が“見ため”だけで選んでいるからです。
「ミニ・クーパー」という車がありますが、
非常にファンが多く、人気があります。
ところがこの車は、よく故障することで知られています。
頻繁にメンテナンスしなければならない、
厄介な車なのです。
乗り心地も燃費も悪く、
車体は日本の軽自動車より小さいのに、
排気量が大きく、税金が高い。
なのに、どうして人気があるのでしょうか?
これは、“見ため”以外の何ものでもありません。
格好良くて、可愛くて、時に渋く。
ファンにとっては、愛おしい存在なのです。
たとえ手間が掛かっても、大切に乗り続けたい車です。
このような人の志向を満足させることができれば、
モノは売りやすくなるのです。
価格競争の必要も無く、
高い利益率で売ることができます。
そうなるためには、
“見ため”の良い商品を仕入れなければなりません。
かといって、
機能・性能を置き去りにすることはできません。
機能・性能が良い上に、
デザイン性に優れた商品が理想ですが、
機能・性能は普通以上なら何も問題はありません。
「ミニ・クーパー」のような場合には、
劣っている機能・性能に眼をつぶっても
余りあるデザイン性を有しているのが前提です。
そんな商品を仕入れるには、センスが求められます。
あなたが、デザイン性に優れた商品を
選ぶ眼を養わなければなりません。
「お洒落」「格好良い」「渋い」「可愛い」
……というものが“わかる”センスです。
自らが格好良くなる必要はありません。
センスの良いモノを提供できれば良いのです。
センスを身につけたあなたがセレクトした商品を
自信を持って販売する。
まさに、セレクトショップになることです。
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