【繁盛戦略読本】『儲けのネタ帳・バカ売れアイデア60選 Vol.2』
儲けるためのネタ・ヒントは、どこにでもあります。よ〜く見回してみてください。あなたの眼の前に、後に、すぐ下にきっとあります。気づいていないだけです。それを見つけるのは、注意力です。発想力です。絶対に見つけてやる、という強い意志があるかどうかです。日常のいたるところに、きっとあります。私が見つけたネタ・ヒントをお教えします。ごくありふれた情報も、“読み方”次第で、儲けのネタ・ヒントになることを知ってください。
■技術力があっての遊び心。
神戸元町に「イスズベーカリー」という、
老舗のパン屋さんがあります。
パン・ド・カンパーニュやバゲットといった、
オーソドックスな主食パンを作り続け、人気があります。
このお店に、「トレロン」という、
長さ80センチのフランスパンがあります。
中には、驚くことに、
長さ75センチの太いソーセージが入っています。
惣菜フランスパンとでも言うのでしょうか。
従来、このようなパンは作っていませんでしたが、
店主の遊び心で作ってみたら、話題になったのです。
店主曰く
「うちは奇をてらったものは作らない店ですが、
お客さまに喜んでもらいたいと思って、作りました」
確かな技術力で、確かな商品を作り続けるのが、
モノづくりの老舗ですが、新しいチャレンジも必要です。
伝統を守りながらも、
お客さまに飽きられない話題を提供すること。
そんな遊び心が大切なのです。
技術力があるので、味は確かです。
お客さまも安心して、買っていかれます。
よく巷のパン屋さんでは、
“変な発想”で奇をてらったパンを作っているのを
見かけますが、美味しくはありません。
一度買うと、二度とは買わないパンばかりです。
次から次へと、変なものを作っています。
おにぎりを中に入れたり、
下手なアンパンマンの顔を描いたりします。
そんなことは、大手のメーカーに任せればいいのです。
しっかりとした基盤が無いのに、
奇をてらったものを作っていては、
客足が遠のくだけです。
まずは、定番品からです。
■競合店に近づく。
「近くに大型店ができたら、うちはダメかもしれない」
そう嘆く商店主が、結構おられます。
いくつかの手立てがありますが、
その中のひとつをご紹介します。
ある地方スーパーでは、
近くに巨大ショッピングセンターができることを知り、
意外な戦略を取りました。
その隣に引っ越したのです。
もし、いまの場所で営業を続けると、
お客さまがショッピングセンターに
流れることは確実です。
そこで、その集客力を利用しようと考えたのです。
ショッピングセンターに来た人が、
“ついでに、隣でも見てみよう”となることを期待し、
見事成功させたのです。
いまでは、安定した売り上げを確保しています。
勇気のいる決断ではありますが、
お店を潰すわけにはいきません。
集客の基本は、『人のいる場所』です。
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