【売れるマーケ】関連商品をさりげなく見せろ!
ロサンゼルスのメンズファッション店。
このお店でスーツを選んだお客さまの前には、
必ず、ネクタイを売り場に運ぶワゴンが通ります。
お客さまは、ネクタイに眼が止まり、手に取り、
“自分の買ったスーツにピッタリだ”と思い、
レジに向かいます。
これは、このお店の販促手法のひとつなのです。
お客さまが買われた、
新しいスーツに合いそうなネクタイを選んで、
ワゴンに積み、
さりげなくお客さまの前を押していくのです。
「ネクタイはいかがですか?」と、
しつこく奨められると、
お客さまはイヤがりますが、これなら、
自分で行動を起こしていますので、押し売りにならず、
ネクタイの売り上げを上げることができます。
関連商品をお奨めするのは、
販促の基本のようなものですが、
こういうさりげない手法なら、
お客さまの満足度も高くなります。
関連商品を周辺に陳列するのは、
個人商店でもスーパーでもやっていることですが、
もうひと工夫することで、
先のメンズファッション店のような
効果を得ることができます。
それは、POPです。
「○○と○○をコーディネイトすると、○○になります」
というような提案型コピーを書くことです。
たとえば、スーツの近くに、
「このスーツには、“赤”をお奨めします。
商談成立を手助けします」
というPOPとネクタイを陳列しておけば、
お客さまは興味を示します。
そこで、店員に対する問いかけがあれば、
“なぜ、商談成立なのか”
という心理学を少し説明してあげます。
すると、お客さまは、購入を決定されます。
単に「赤が似合います」では、説得力がありません。
具体的理由を書くことです。
POPの効果は、詳しく書くまでもありませんよね。
いろんなところで書かれていますし、
書籍もたくさん出ています。
必ず、勉強してみてください。
最近、スーパーでも
手書きPOPをよく見るようになりましたが、
“POPをつければいい”という程度の認識のものが多く、
まったく効果がありません。
POPそのものではなく、
“何を書くか”をしっかりと勉強して欲しいものです。