マガジンのカバー画像

マーケティング基礎講座

257
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

華僑の商法・3つの基本原理。

世界中で商売を成功させている華僑の人たち。 どうして、この人たちは商売が上手なのでしょう。 その根底には、3つの基本原理があったのです。 1.休まず 2.怠けず 3.病気せず この3つの原理を守ることによって、 あらゆる可能性を高めています。 1.休まず 商売を始めたからには、 休まずに、つねに仕事に打ち込みます。 これは、華僑にとってもっとも大切なことなのです。 年中無休というのは、お客さまに安堵感を与え、 それがお客さまの支持となるのです。 週休2日のビ

入りやすいお店・入りにくいお店。

みなさんは、お客さまです。 見知らぬ街でも、いつもの商店街でもかまいませんが、 気になるお店があったとします。 ちょっと入ってみたいと思うのですが、 どうも入りづらい。 それは、何が原因でしょうか。 あまり意識したことはないかもしれませんが、 考えてみましょう。 すると、入りやすいお店の条件、 入りにくいお店の原因がわかってきます。 まず、お店の雰囲気があります。 ●入口が閉ざされ、中の様子がわかりにくい。 ●ショーウインドウはあるけど、中がまったく見えない。

POPは、売り込み上手な店員さん。

POP広告。 日本語で“販売時点広告”と訳されるこの広告は、 大変重要な役割を果たしています。 何も書いていない売り場で、 商品に興味を持っていただき、 手に取っていただくことは、なかなかできません。 とても優れたディスプレイができていたとしても、 POP1つに負けることがあります。 つまり、言葉で語りかけるからです。 何か書いてあると、お客さまはつい読んでしまいます。 そこに、気の利いた言葉や目を引くデザインがあれば、 ディスプレイよりも効果的なPRができます。

お店の営業時間を変えてみる。

商品やサービスには自信がある。 何も問題はないはずだ。 でも、お客さまが来てくれない。 ということは、お店の立地条件や 営業時間に問題があるのかもしれません。 お店の場所を移動することは簡単ではありませんから、 まずは営業時間を見直すことを考えてみましょう。 開店は10時ですか? 閉店は18時ですか? あなたのお店の営業時間とターゲットは マッチングしていますか? 主婦が相手だから昼間の営業でいいんだ、 とは考えていませんか? 今の時代に、いわゆる主婦という存在は

お店を磨くだけで、お客さまがやって来る。

自宅に来客がある時は、あなたはまず何をしますか。 部屋を片づけたり、掃除したり、 玄関を飾ったりしませんか。 少なくとも、客の見える場所だけでも気を遣うはずです。 これと同じことをお店でもやっているでしょうか。 繁盛店と不振店の差は、こんなところにも表われます。 繁盛しているお店は、いつも綺麗に掃除されており、 お客さまが気持ちよく過ごすことができるのです。 ダメなお店は、決まって手を抜いています。 お店を運営する上で大切な要素として、 必らず「クレンリネス」と

お客さまの心理を季節ごとに読め!

もうすぐ春です。 卒業・入学・お花見・ハイキング……。 明るく、暖かい春がやって来ました。 さあ、外へ飛び出しましょう。 実は、まだ寒さ厳しい冬だとします。 しかし、もしあなたがお店をやっているなら、 もう心は春でなければいけません。 百貨店を見てください。 店内はもちろん、 ショーウインドウは春の演出に変わっています。 これは、心理的季節を先取りしているのです。 本来の季節より1~2ヵ月早く、 心の中にやって来る季節感のことです。 特に日本は、季節の移り変

クレームのある時、ファンが生まれる。

クレームをどう処理するかによって、 お店の良さがわかります。 永年繁盛している老舗は別として、 お客さまが不満を持たないお店はまずありません。 大小の違いはあっても、必ずクレームは出てきます。 クレームを言ってもらえないお店は、 お客さまからすでに見捨てられているのです。 クレームのあるうちは、まだ可能性があります。 しかし、このクレームにうまく対処できるかどうかで、 将来が変わってきます。 ごく近い将来が。 先日、ネットである商品を購入しました。 宅配便のメー

店主のための「事業計画書」作成のすすめ。

「事業計画書」は、 開業前に作成するものだ、と思っていませんか。 実際はそうなのですが、 今回は、すでにお店を持っている方にも 事業計画書を作って欲しい、という話です。 もちろん、これから開業する方も ぜひ作って欲しいのですが。 お店を持っている方で、開業前に「事業計画書」を作った という方は少ないかもしれません。 それは、公的機関から融資を受ける時以外は、 法的に必要ないからです。 また、親から後を継いだ方も多いかもしれません。 なぜ、私が計画書の作成をお奨めす

いろんなお店の良いところ・悪いところ探し。

私が行ったお店のことを度々書いていますが、 それは良くないお店が多く、 気になることばかりだからです。 優れたお店にめぐり逢えることは、 ごくごくたまにしかありません。 そんなお店は、もちろん繁盛しています。 可もなく不可もないお店はありますが、 そんなお店は印象に残りません。 でも、また行ってしまうかもしれません。 問題は、悪いお店。多少良いところがあったとしても、 悪いところが多いと、悪い印象しか残りません。 二度と行きませんし、 悪い評判を流してしまうかもし

お客さまが満足するのは、商品ではなく『付加価値』。

付加価値を高めれば、商品は売れます。 非常に単純な「商売の極意」なのですが、 これがなかなかできません。 わかっていてもやらないお店、 まったく気づかないお店が潰れていくのです。 今回は、 付加価値を高めるとはどういうことかを考えてみます。 商品そのものの機能・性能を高めることも 付加価値ですが、それはメーカーの仕事です。 飲食店でも、 味やメニューで付加価値を生むことはできます。 しかし、物販のお店ではそれはできません。 ならば、 何によって付加価値を高めれば

お客さまを思えば、接客はできる!

多くのお店で、ちょっと考えれば気づくようなタブーが たくさん見受けられます。 私がよく行く、本とレンタルDVDのお店のことを。 朝開店してすぐに行くと、 そのお店の悪いところがたくさん目につきます。 入口を入ると、たくさんの従業員が床に本を置いて、 入れ替え作業を行なっています。 どうして、開店前にやらないのでしょうか。 早朝の従業員が確保できないのか、 配送の関係なのかはわかりませんが、 お客さまのことは一切考えていません。 しかも、通路を本がふさいで通れないと

一流店から四流店へ。飲食店の末路。

お客さまに対して、やってはいけないこと。 「接客のタブー」について、お話しましょう。 よく考えれば、本来はごく当り前のことなのですが、 さまざまな場面で、このタブーが見受けられます。 社会情勢からパートやアルバイトが増えていることや モラルの欠如が原因となっているのでしょうが、 あまりにもレベルが低下しています。 みなさんもお店に入った時に、 気になることや腹を立てることがたくさんありませんか。 心あたりのない方は、 良いお店にめぐり逢えているのです。 私など、腹立

接客は、商品以上に意味を持つ。PART2

誰もが経験のあることです。 商品を見たり、選んでいると、 “何かお探しですか”“こちらの商品は○○ですよ” “たいへんよく売れています”と声をかけられます。 さて、これらの言葉をかけられて、 あなたはどう思ったでしょう。 言葉そのものは、 セールストークとしては何の問題もありません。 しかし、タイミングがズレていると、 最悪の接客となることを憶えておいてください。 ●まだ商品を見始めたところなのに、  “何かお探しですか”と言われたら?  「ゆっくり見させてちょう

接客は、商品以上に意味を持つ。PART1

商品を買っていただくには、 お客さまをどう口説き落とすかを 考えなければなりません。 それは、セールスのテクニックだけの問題ではなく、 お客さまをおもてなしするための 心構えの問題でもあります。 愛する人に振り向いて欲しいがために、 毎日ラブレターを書くのも“手法”としてはありますが、 それだけでは心は伝わりません。 自分自身を磨いたり、相手を思いやる心を学んだり、 伝え方も知る必要があります。 つまり、 告白する前に「準備」をしなければなりません。 これが、『接客