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お客さまの心理を季節ごとに読め!
もうすぐ春です。
卒業・入学・お花見・ハイキング……。
明るく、暖かい春がやって来ました。
さあ、外へ飛び出しましょう。
実は、まだ寒さ厳しい冬だとします。
しかし、もしあなたがお店をやっているなら、
もう心は春でなければいけません。
百貨店を見てください。
店内はもちろん、
ショーウインドウは春の演出に変わっています。
これは、心理的季節を先取りしているのです。
本来の季節より1~2ヵ月早く、
心の中にやって来る季節感のことです。
特に日本は、季節の移り変わりがハッキリしており、
暮らしにさまざまな影響を与えています。
春になれば、花見や山菜。
夏には、海や花火。
秋は、行楽やスポーツ。
冬は、スキーや正月。
このように、四季折々にいろんな生活・イベントがあり、
その時々で気持ちや行動が変わってきます。
お店を運営する上では、
この心理的季節に合わせた演出が不可欠なのです。
お客さまは、
目に見えない心理的な影響に動かされているのです。
その要望にお応えするには、
四季を感じさせる演出を
店舗・コーナーのすべてに統一することが肝心です。
接客の際にも、季節感のある話かけをしましょう。
個人商店では、一年中同じ商売・同じ演出を
しているところが多くありますが、
これでは、お客さまがそのお店に足を運ぶ
「楽しさ」がありません。
すると、必要な時にしか行かなくなります。
販売促進だけが、お客さまを呼ぶ方法ではありません。
商品やサービスを買う場所であるとともに、
“楽しむ場”であることも忘れないようにしましょう。
ブティックや電器店、家具店などでは、
比較的早い時期から季節の演出を取り入れますが、
他業種のお店であっても、ぜひやって欲しいところです。
●理美容室なら、店内の演出はもちろん、
春の装いに合う髪型を提案します。
●スポーツ用品店なら、春から始めるジョギングウェア。
●雑貨店なら、春のお部屋に素敵アイテムを。
●カメラ屋なら、桜がキレイに写せるカメラセール。
●変わったところで整骨院なら、
“緊張の季節です。からだのバランス整えます。”
なんて方法も考えられます。
このように、お客さまの季節ごとの心理を読めば、
演出だけでなく、
売り方もひと工夫できるようになります。
それでは、季節をイメージするキーワードを
掲載しておきますので、
演出や売り方のヒントを探ってみてください。
■初春から初夏
人びとの心は高揚し、躍動感にあふれ、
希望に満ちてきます。
・希望・期待・躍動・緑・青・卒業・入学・進学・お花見
・ハイキング・散歩・ドライブ・大地・草・芽生え・森
・空・花・梅・桜・菜の花・チューリップ・自然・海・山
・丘・牧場・しょうぶ・ジョギング・テニス・小川
・どじょう・おたまじゃくし
■初夏から初秋
積極的な活動を経て、
ややロマンチックな心変わりをします。
・行動的・積極的・青・白・オレンジ・海・浜辺・太陽
・ヨット・登山・釣り・ボート・キャンプ・自然・涼
・風鈴・朝顔・ゆかた・下駄・堤灯・盆おどり・花火
・金魚すくい・夜店・夏休み・帰省・みやげ・ふるさと
・旅行・避暑
■初秋から初冬
人びとの心は内へ向かうようになり、
やすらぎや落ち着きを求めるようになります。
・やすらぎ・落ち着き・暖かさ・静けさ・女らしさ
・やさしさ・枯れ葉・落ち葉・木もれ陽・赤とんぼ
・すすき・十五夜・読書・音楽・虫の声・月・柿
・おにぎり・焼きいも・さんま・紅葉・きのこ・
体育の日・スポーツ・七五三・実りの秋・美術館
・夕日・いろり・語らい
■初冬から初春
静かな刻をすごし、
深くものごとを考えるようになります。
・こげ茶・煉瓦色・赤・アットホーム・家庭・こたつ
・暖炉・鍋物・コート・手袋・雪・雪だるま・スキー
・温泉・ボーナス・大掃除・障子・小春日和・百人一首
・帰省・北国・田舎・門松・正月・たこあげ・はねつき
・お年玉・琴・春の七草・豆まき・雪どけ
これら季節のキーワードをヒントに、
お店の演出や売り方のイメージをふくらませてください。
さらに、独自のアイデアを加えることで、
おなたのお店の“自分らしさ”が演出できるのです。
さあ、春です。
動き出しましょう!
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