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お店の営業時間を変えてみる。
商品やサービスには自信がある。
何も問題はないはずだ。
でも、お客さまが来てくれない。
ということは、お店の立地条件や
営業時間に問題があるのかもしれません。
お店の場所を移動することは簡単ではありませんから、
まずは営業時間を見直すことを考えてみましょう。
開店は10時ですか?
閉店は18時ですか?
あなたのお店の営業時間とターゲットは
マッチングしていますか?
主婦が相手だから昼間の営業でいいんだ、
とは考えていませんか?
今の時代に、いわゆる主婦という存在はごく少数です。
正社員やパートで働く主婦の割合は、かなり高いのです。
ライフスタイルが変わり、
「生活の時間割」が変化している
ということを認識しなければいけません。
スーパーへ行くとよくわかりますが、
夕方から夜にかけてが来店のピークになっています。
ということは、主婦を相手にしたお店は、昼間ではなく、
夕方から夜の営業に力を入れるべきなのです。
18時に閉店しているお店なら、
20時21時まで営業時間を延長するのです。
夜くらいのんびりしたい、ゆっくりお風呂に入りたい、
などと甘い考えは捨てましょう。
朝ゆっくりする生活だってあるのです。
売り手の都合で決めた時間では、
CS(顧客満足)経営はできません。
お客さまが来店しやすい時間帯を
営業時間にすることが大切です。
24時間営業のスーパーが多くありますが、
売り上げを伸ばしています。
これはどういうことでしょう。
ライフスタイルの変化で、
夜、外出する人が増えているからです。
22時~2時くらいの来店が結構あると言います。
目的があって行く人ももちろん多いのですが、
「暇つぶし」の人も多いのです。
“縁日の冷やかし”と同じです。
ではなぜ、
スーパーはこのようなお客さまを狙ったのでしょうか。
一見、夜も開けていれば、電気代も人件費もかかるから
元が取れないのではないか、とも思えます。
しかし、そうではなかったのです。
深夜に営業したからといって、
家賃が増えるわけではありません。
営業していないからといって、
冷蔵・冷凍の電気を切るわけにもいきません。
だったら、開けておいた方が、
人件費や光熱費の増加を差し引いても、
全体の利益は上がるというわけです。
コンビニにも対抗できます。
さらに、利点があります。
夜は昼より暇なので、この時間帯を使って、
店内の清掃や商品の整理、売り上げの集計、
伝票チェックなどが集中してできるのです。
昼間は販売に集中すれば良い、ということになります。
理髪店にも、こういう傾向が見られます。
深夜まで営業して、会社帰りのサラリーマンに
支持されているお店があります。
これまで、散髪といえば、
休みの日に行かざるを得ないというのが、
サラリーマンでした。
しかも、土日は混雑して、待ち時間も長く、
そのために1日を潰してしまっていました。
休みの日は、うちでのんびりしたい、遊びに行きたい。
そう思っているサラリーマンが多いのに、
理髪店は昔からのスタイルで営業し続けています。
組合に入っているから、
月曜日は休みで、営業時間もほぼ同じ。
お客さまのことなど何も考えていません。
いまだにこんなお店が多いのです。
そんな組合は、やめてしまえばいいのです。
お客さまのことを考えれば、
夜遅くまでの営業は当然の流れなのです。
売り上げ向上のチャンスなのです。
他にも、営業時間を変えれば
来店促進できるお店はたくさんありそうです。
たとえば、薬屋さん。
深夜開いていれば、どれだけ助かることか。
それを望む声が多いから、
コンビニで薬を置くようになったのです。
どうして薬屋さんは、このチャンスを逃すのでしょうか。
ハッキリと需要が見えているのに。
化粧品店だって、仕事帰りの女性を狙えばいいのです。
化粧品を買い忘れたからといって、
次の休日までは待てないのです。
女性にとっては、大変な問題です。
雑貨店・ギフトショップ・
花屋さんだって、考えられます。
“プレゼントを買い忘れた”“買う時間がなかった”
という人は結構います。
特に花屋さんは、若い男性をターゲットに考えれば、
深夜営業は成り立ちます。
プレゼントは買えなくても、
女性には“花をあげる”という手があります。
このように、
営業時間をずらしたり、延長したりすることで、
お客さま本位のお店になることができるのです。
また、客層を広げることもできます。
あなたのお店の営業時間を
よ~く考え直してみてください。
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