人と、でんぷん

2018年7月26日 17:00

こんにちは。いちゆりです。

暑い日が続きますね……日曜日のレッスン後、高熱で倒れました。

原因は、疲労、ストレス、そして水分不足。レッスンに夢中になるがあまり、生徒さんの水分補給ばかり気にして、自分はまともに飲食をしていなかったんですね(アホか。医者の不養生とはこのこと。)

高熱で丸２日、飲食できず。ひどい脱水を起こし、病院で点滴を３本打ちました。

病院で点滴を受けながら、ぼんやりと

『おかゆが食べたい…』

そう、思いました。

お粥とは、米に水を入れ、炊いただけのものです。

昔から日本では、赤子が母乳を卒業していく過程で、はじめて口にする食物が『おもゆ』という、粥の上澄みでした。

日本人は、熱を出すと、お粥を炊きます。

そして…

亡くなった私の両親も、死に赴く過程で、最後の最後まで身体が受け付けた食べ物、それが、粥でした。

特に父は、健康なときに大好きだった甘い菓子も、肉も、豆も身体が受け付けず、白い米を柔らかく炊いた、粥だけが、喉を通る状態でした。

ひとは、生まれてから死にゆくまで、米(でんぷん)と共にあるのです。

不思議ですよね。

糖質制限が流行っていますが、本当に体調が悪い時、肉を食べたいと思えるでしょうか？
あるいは、目の前に肉を出されて、食べることができるでしょうか？

人間が、物を食べるのは、娯楽のためでもなく、ボディメイクのためでもなく

生きるため。

生きるために、体はエネルギーを必要とします。その、最も人体に適した効率的なエネルギー源が

でんぷん

なのです。

『お姉ちゃん、米、食わなきゃダメだど？(ダメだよ)』

ダイエットに夢中で、お米を食べていなかった私を心配し、母が生前いつも言っていた言葉です。

私がその大切さを真に理解したのは、母が亡くなった後でした。

たくさん心配をかけたまま亡くしてしまった両親のためにも、自分の経験を誰かのために活かしたい。

食育教室には、そんな想いもあったりします。

自分が倒れたことで、しんみりした内容になってしまいました(汗
今日はこの辺で。皆さんも、ご体調にはくれぐれもお気をつけ下さいね。

いちゆり

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