倫理の授業の一歩先へ
次に紹介する本は皆、私が高校時代に読んだものです。
高校生には、やや難解でしたが、哲学への入門と成績アップを果たしました。
キェルケゴール『死に至る病』
絶望について書かれています。いわゆる実存主義の先駆的著作。絶望している人は自分が絶望していることに気づいていない、という話が興味深かったです。
湯浅赳男『面白いほどよくわかる哲学・思想のすべて』(日本文芸社)
哲学史を概観できます。通読はしていませんが。この本でパリ高等師範学校(エコール・ノルマル・スュペリウール)を知り、出身者であるサルトルの優秀さに圧倒されました。
レヴィナス「ヒトラー主義哲学に関する若干の考察」(『レヴィナス・コレクション』ちくま学芸文庫)
哲学を武器に、当時台頭してきたヒトラーを批判する姿勢が格好いいです。哲学は悠々自適な暇つぶしではなく、命を懸けた闘いなのかもしれませんね。
個人的には、哲学が人生に必要不可欠とは思いませんが、敷居が下がって多くの人が親しめたら素敵なことです。