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ジム、行くのやめてました。「筋肥大」の呪縛から逃れた話。

4ヶ月ぶりにジムに行った。
実は最近、めっきりジムに行かなくなってしまっていたのだ。

今回は、【筋肥大の呪縛から逃れた話】として、7年以上筋トレをしてきた僕がなぜトレーニングから距離を置こうと思ったのか、これから筋肉とどのように付き合っていくのかをお話していく。


●ジムに行かなくなった

きっかけはワクチン接種による副反応と、くしゃみをしたはずみにギックリ腰になるというのを連チャンでやってしまったこと。

だけど、前兆は去年の冬くらいからあった。
ジムに行くのがだるいのだ。
最初は「ジム行くのだるいなー、寒いし関節も痛いしなー」くらいだったが、それでもそのテンションでなんだかんだ週3でのジム通いを騙し騙し続けていた。

しかし上記の出来事のあと、ギックリ腰がよくなったにも関わらずジムに行きたいという気持ちが湧いてこない。

そうこうする間に「ジムに行く習慣」が失われてしまった。
習慣とは恐ろしいもので、「ジムに行かないこと」が習慣になってしまうのである。


●筋トレの何がそんなに好きだったのか

そもそも自分がなぜ筋トレにハマったのか。
理由は3つある。

1.身体を変えたかったから
2.モテたかったから
3.成功体験がほしかったから

1.身体を変えたかったから

これは筋トレをしている大抵の人が当然のように感じていることだろう。

筋トレはやればやるだけ結果が返ってくる。
自分の努力が自分自身の身体に反映されるのは、本当に気持ちがいい。


2.モテたかったから

結論から言うと、筋肉がついたからといって急にモテるようにはならない。
だが、周りからの目は間違いなく変わる。

それは見た目の面でもそうだし、自信がつくというのもある。
何より「あいつはストイックな奴だ」というブランディングをつけることで、ハロー効果によって評価が上がりやすくなる。


3.成功体験がほしかったから

昔から自分は「本気を出せばできる」というマインドでなんとなく生きてきてしまった。
なんとなく挑戦してなんとなく上手くいったから一時的に成功した気になるが、それは「乗り越えた」のではなく「やり過ごした」だけに過ぎない

「ベンチプレス100kg挙がらなくても体重が軽いから仕方ない」
「毎日腹筋なんてしなくても腹筋割ることくらい食事制限すればできる」
のように、言い訳を重ねてきた今までの自分を変えたかった

筋トレの世界はやればやっただけ結果が出るし、やってない奴はいつまでも結果が出ない。
その生き方を続けたことは、間違いなく今のプラスになっている。


●なぜモチベーションが落ちたのか

そんな素晴らしい筋トレだが、いつまでもは続かなかった。
あんなに毎日を筋トレに捧げたのに、ジムに行かず、プロテインすら飲まない生活になってしまった。

なぜなのだろうか。
これも理由は3つある。

1.肉体的限界が見えてしまった
2.他の趣味にも興味がでてきてしまった
3.コミットが大変と感じてしまった


1.肉体的限界が見えてしまった

輝かしいIFBB PROや筋トレYouTuber。
「俺はこうやってデカくなった!このトレーニングをすれば自分みたいな身体になれる!」
ネットにはいろいろな説が流れている。

だがしかし、あれはあくまで上位0.数%レベルの「天竜人」の話だ。
大谷翔平選手が「二刀流のトレーニングはこうやります!」と解説している動画を見たとて、メジャーリーグで二刀流をすることなどできないだろう。

筋肉には成長の限界があり、そしてその大部分は才能で決まっている。

もちろん「限界を吹き飛ばす」こと自体が楽しい人もいるだろう。
筋トレを初めて数年はベンチプレスの重量がどんどん上がるだろうし、ガンガン筋肥大するだろうし、そりゃ楽しい。
しかし、成長曲線がだんだん衰えてきて、一年かけてMAXが5kg伸びるかどうかという世界で努力を続けるのは、思ったよりしんどいのだ。


2.他の趣味にも興味がでてきてしまった

僕は元々趣味が多い人間だ。
筋トレにハマる前はとある声優のファン活動にハマっていたし、その前はポケモンのレート戦にハマっていた時期もある。

旅行やグルメや映画は人並みかそれ以上に好きだし、こうやって執筆活動だってしている。
最近はファッションにも興味が出てきている。
今興味がある分野だけでも、10を軽く超えるだろう。

仕事をしながらこれら全部こなすのは、時間的体力的経済的リソースが当然必要になる。
感情の赴くままに動くこともあれば、断腸の思いで優先順位をつけないといけない部分もある。


3.コミットが大変と感じてしまった

前の項目と被る部分もあるが、本気で筋トレをしようとするとかなりのコミットが求められる。
フィットネスは、趣味ではなくライフスタイルだと思っている。

「週3で1時間ジム行くだけだろ?たったそれくらい捻出できなくてどうする!」
というポジショントークが飛んできそうだが、話はそう簡単ではない。

ボディメイクに求められることはジムに行くことだけでなく、むしろ筋肉はジムに行かない間に作られるのだ。

一日のマクロ栄養素量、食事の時間帯やタイミング、トレーニングメニュー決め、サプリメント、睡眠や生活リズム、寝る前のセルフケア、体重測定など…
本気でボディメイクするためにやることは山ほどある。

何より、限界に近い重量に何セットも挑む、ジムでのあの時間。
そのためのモチベーション作り。

「…もう、これ以上筋肥大しなくてよくね?」
いつしかそう考えるようになっていた。

時間や労力だけでなく、「筋トレに生活を捧げる」というその精神的なコミットメントこそが最も大変なのだと今だからこそわかる。


●「そんな本気でやらなくても適度にやればいーじゃん」

という声が聞こえてきそうだ。

確かに一理ある。
週に2回程度軽くジムに行き、てきとーにプロテインを飲む。
本気でやらずとも、エンジョイできる程度でいいじゃないか
と。

実際、今でも食事には気を使っている。
メインは鶏むね肉だし、外食をしても揚げ物はほとんど食べない。

だが、その中途半端なモチベーションでジム通いを続けるのは無理なのだ。
言語化が難しいが、今のままでは無理だ。
少なくとも、マインドを変える時間が必要だ。

もちろん、エンジョイできる程度が楽しいという人を否定するつもりは全くない。
しかし自分の性格上、何事もやるからには本気でやりたいし、本気でやるからこそ楽しいのだ。
逆に言えば、本気でできないならやる意味がないと思ってしまう。

そもそも、本気で筋肥大したいと思っていないのであれば「ジムに行かなくてもまあいっか」「プロテイン飲まなくてもまあいっか」となってしまう。
学校のテストだって、高得点を目指すから勉強できるのであって、赤点にならないギリギリを目指していたら勉強する気にならないだろう。
モチベーションが中途半端だと上手くいかないのだ。

本気で受験勉強や部活動等に取り組んできた経験のある人なら一定数共感してもらえるのだろうか?
なんにせよ、なかなか厄介な性格である。


●久々にジムに行ってみた

そんなこんなで4ヶ月経ってしまったが、今までチャリで通っていたエニタイムが徒歩圏内に新店舗を出すということで久々に行くことにした。

「チャリに乗ってまで行くのがめんどくさい」というとんでもない言い訳を作ってジムに行かなかったのだから、なかなか重症である。

久々の筋トレは、ひどかった。笑
ダンベルインクラインプレスは怖すぎて12kgしかできなかったし、スミスマシンスクワットを2セットやっただけでハムが攣りかけた。笑

でも、楽しかった。

筋肥大に真剣にならなくとも、筋トレは続けられそうな気がした。
時間をかけてでもいいから、これから、筋トレとの「適度な距離感」を模索していこうと思う。


●おわりに

このnoteは、筋トレを始めたばかりで、しっかり身体のことについて勉強したい人をターゲットに、健康的な生き方に関する情報を論理的に発信しています。

過去にもいろいろな記事を投稿しているので、もし気になったら読んでみてください。
また、記事にしてほしいトピックのリクエストもコメント欄から募集中です。

筋トレについてそこそこ詳しい方や、実際にトレーナーとして活動されている方にとっても、「こんな考え方、こんな表現があったんだ!」という発見になってくれれば幸いです。


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