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筋トレYouTubeを見ても、あなたの人生は変わらないし筋肉はデカくならない。

前回の記事では、ただのサラリーマンがパーソナルトレーナーになるためにやったことをお話しました。

その中で、YouTubeでのインプットについて少し触れたのですが、ちょっとここを深堀りしてみたいと思います。

筆者自身もYouTubeに多少の影響は受けてきましたし、現在も受けています。

今回は、【筋トレの勉強をしたい人がYouTubeを見ることの効果】についてお話しようと思います。


●結論

結論から言うと、YouTubeでの勉強で筋トレを学んでも、覚悟を持って勉強している人には一生勝てません

「YouTubeでも勉強はできる!だって一流のトレーナーやフィジーカーのコンテンツが転がっているじゃないか!」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、筆者はこれを明確に否定します。


●YouTubeが体系的な勉強に向いていない3つの理由

具体的に言うと、YouTubeは体系的な勉強全般に向いていません。

それにはいくつか理由があります。

1.視聴者側の覚悟が足りない
2.二次情報、三次情報である
3.発信者側の都合が大きい

一つずつ解説していきます。


1.視聴者側の覚悟が足りない

そもそもなぜYouTubeで勉強をしようと思うのでしょうか。

「一流の人のコンテンツが~」
などと言うのは確かにそうなのですが、一流の人のコンテンツに触れる方法は、書籍、講演会、SNSのDMから直接アポを取るなど、他にいくらでも方法がありますよね。

それでもYouTubeを選ぶ理由はあるのでしょうか。

それは、「無料で」「いつでも」「手軽に」触れることができるからです。

「無料でいつでも手軽に勉強できるならそれが一番いいじゃないか!」

と思われるかもしれませんが、人間はそんなに賢くありません

時間をかけて苦労して学んだことと、
無料でYouTubeを見て得られることには違いがあるのです。

「人生を豊かにする名言3選」
「人生で関わってはいけない人3選」

とかYouTubeではよく目にしますね。

確かにエンタメとしては面白いかもしれない。
でもそれを見て人生が好転した人っていますか?名言を3つ覚えても、知識が一時的に増えるだけ。

そもそも、一年前に見た動画の内容を一つでも思い出せますか?
YouTubeでおすすめに出てきた、過去に視聴済みの動画のサムネを見て、その動画の結論を話せますか?

恐らく忘れているものが99.9%でしょう。

YouTubeはエンタメであって「勉強」には成り得ないのです。
なぜなら無料で手軽だから。

人間は価値を感じているものにお金を出します。

そしてそのお金とは、時間を浪費することで得られるもの。
だからこそ、情報に対してお金を払うと、元を取ろうとしてなんとか知識を吸収するわけです。
それはなぜかというと、お金を払った対価としてそれ以上のものを望むから。

お金を払った瞬間にそのものに対して「覚悟」が生まれますが、お金を払っていないものに対しては価値を感じていないので覚悟も当然生まれない。

だから、無料で手軽なYouTubeでは勉強にならないのです。
ではどうすればいいのか?というと、本を買うなりジムに行くなりして「時間」や「労力」といったコストをかけましょう


2.二次情報、三次情報である

YouTubeで得られる情報は、「誰かが編集した情報」です。
つまり、「あなたが得た情報」ではありません

一次情報…自分が経験で得た情報
二次情報…誰かが得た情報(≒一次情報)を元にした情報
三次情報…二次情報を元にした情報

例えば、「プロテインを飲んでみた経験から得られる情報」は、一次情報。

「『プロテインを飲んでみた経験から得られる情報』を語っている動画や文章」は、二次情報。

「『”プロテインを飲んでみた経験”から得られる情報』を語っている動画や文章”を読んだ人の感想」は、三次情報。

情報の価値は、情報量の多さや希少性によって決まります。
「プロテインを飲んでみた経験を語っている動画」を見るよりも、実際にプロテインを飲んでみるほうが情報量が多く、また挑戦する人も少ないでしょう。

そしてそういう挑戦を繰り返すからこそ審美眼や知識がついてくるのです。

よく「審美眼と知識がつく本を教えて欲しい」とか言われますが、そんなものは存在しないし、それよりも上のような行動を繰り返す方がよほど詳しくなれます。

トレーニングや食事などに関して行動を繰り返すと「結果」が見えてきます。
すると結果が出たもの、イマイチだった方法がわかります。
僕はこれを何年も繰り返しているから、こうして筋トレを語れるのです。

このnote自体も二次情報なので自己否定になってしまう部分もありますが、あえて正直に言います。
YouTubeを始めとするインターネットの情報は、二次情報や三次情報以降しかありません。
行動や結果を変えるためには、一次情報に触れましょう。


3.発信者側の都合が大きい

情報発信者のインセンティブは、「正しい知識を伝えること」ではなく、「アクセスを伸ばすこと」です。

アクセスを伸ばすためには、不安を煽ったり、「するべきこと」よりも「するべきでないこと」を発信したりといったテクニックがあります。

人間はネガティブな情報の方に反応しやすいため、多くの情報発信者が「OK」より「NG」を主張します
そちらのほうがアクセスが稼ぎやすいからです。

私たちはなぜネガティブな情報に影響されてしまうのでしょう。
それははるか昔、私たちが狩猟民族だったときから刻まれている本能です。
例えば、「あの果実が美味しい!」よりも「あの果実を食べると死ぬ!」に過剰反応したほうが、生存する確率が高かったことから、いつの時代も不安が人を動かしてきました。

しかし本当に大事なのは「するべきでないこと」よりも「するべきこと」ではないでしょうか。
「この筋トレではデカくならないのかな?」ではなく、「どうすればデカくなるだろう?」と考えているほうが楽しくないですか?

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半分くらいのコンテンツが「やってはいけない」ことを発信している。

※ただし、山本義徳先生はあくまでこのチャンネルのスピーカーであり、コンテンツをプロデュースしているのは会社であると思われます。

アクセス数を稼ぐためにこういった小手先のテクニックを使う情報発信者は、「知的誠実性」がないと感じてしまいます。

知的誠実性とは、その名の通り「知識×誠実さ」のこと。
知識は、決して自分の私利私欲のためだけに使うものではなく、世のため人のために使うもの。

その信頼を担保するために、「思い込みで発言」したり「危機を煽って注目を集める」ようなことはしないと決めているし、できるだけ客観視できる「論文」や「数字」を筆者は大切にしています。

本質的な事実ととことん愚直に向き合うことこそが、誠実さ、ひいては情報発信者としての信頼に繋がると信じています。
そのために最適なツールは、動画ではなく文章だと個人的には思います。


●じゃあどうすればいいのか?

「YouTubeがダメなのはわかった!
でもその代わりにどうすればいいのか教えてくれないと、お前も『危機を煽ってる不誠実な情報発信者』と一緒じゃないか!」

確かにおっしゃる通り。
では筆者はどのように勉強して知識を身に着けたのでしょうか。

答えは「守破離」。
書籍を使って集中的にインプットしつつ、自分で実践しながら考え続けました。

これについては前回詳細にお話しているので是非ご一読ください。

<要約>

・守 - メンターを決めてまるごとコピーしろ
(山本義徳先生の理論をマスターしよう)

・破 - 自分で試して改良しろ
(理論だけでなく、自分で実践しよう)

・離 - 経験を積み重ねたら自分の意見ができる
(疑問を持ったら自分なりに考えてみよう)


●まとめ

・YouTubeは勉強に向かない
・理由1.視聴者側の覚悟が足りないから
理由2.二次情報、三次情報であるから
理由3.発信者側の都合が大きいから
・書籍を使って集中的にインプットしつつ、自分で実践しながら考え続けろ


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