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むしろ正反対である。自己愛が十分にある者は周りを世界を愛することができ、目線は外を向いている。足りない者は常に自分の方向、つまり内側に向いている。「自分が主人公」とは、前者のように、自分を通して世界を見ることを意味するのではないか。プラトンはどういう文脈で語ったのだろうか。
「人生の主人公は自分」という言葉について。本を支えに考えたことを残す。
自分を愛することができない者は、愛に飢え、耐え難い孤独を味わう。その苦しみは様々な形を変えて現れる。時には他人への攻撃として、時には度を超えた利己主義として。自己愛と利己主義は同一では無い。つづく