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こころ磁石

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私らしく心の赴くままに綴ったnoteを集めました
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記事一覧

私はなぜ小説なんだろう

私はなぜ小説なんだろう

 私はなんで小説というジャンルを選んでしまったんだろう。昔から別にそんなに本を読むのも好きだったわけじゃなかったし、むしろ昔はお絵かきをする方が好きで、親にも絵が上手いねとさんざん言われた。絵の道に行くと思ったと言われたこともある。でも、私は言われるほどそこまで上手くはなくて、ただ見たものをそのままに近い状態で描けるだけだった。頭の中だけで描いたものは描けず、理想とは程遠いかたちで紙の上に具現化さ

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森山満穂のバックボーンpart2 読書遍歴(漫画編)

森山満穂のバックボーンpart2 読書遍歴(漫画編)

だいたいの人がそうだと思うけど、私は小説よりも漫画を読む。
読書家の方は小さい頃から本を読んで育ってきたとよくいうが、私ははっきり言って小説より漫画を読んで育ってきた方だと思う。人生の一番多感な時に漫画に触れたことで、多くの場面で漫画に救われてきたと言っても過言ではない。

少女漫画雑誌期初めて漫画に触れたのは、おそらく小学生の頃。毎月、姉と二人分、少女漫画雑誌「ちゃお」と「なかよし」を買ってもら

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森山満穂のバックボーン(読書遍歴)

森山満穂のバックボーン(読書遍歴)

【長い文章を読むのが面倒くさいって方は、太字の部分を読めば私が読んだ本だけがわかるようになってます!】

今でこそ本が好きな私だが、小、中……高も少し入るだろうか、私は本好きとは言えない子どもだった。その頃、夢中になっていたのはNHKでやっていた「天才てれびくんMAX」という子供向け総合番組と、テレビドラマと、「ちゃお」や「なかよし」などに載っていた少女漫画。中学に入るとアニメから少年漫画にハマっ

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趣味とは言えない

四月。別れの季節であると同時に、出会いの季節でもあるといいます。

あなたはまず、初対面の人にどんなことを訊きますか?名前や所属は当たり前として、次に訊くのはきっとこう。

「趣味はなんですか?」

相手の趣味嗜好を知って、少しでも共通の話題を探そうとするためにこの質問を口にすることでしょう。

だけど私は、この質問をされると必ずと言っていいほどすぐに口が開けません。

別に趣味がないってわけじゃ

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彼がえがく世界を、わたしも

彼がえがく世界を、わたしも

物語のアイデアに行き詰まって、ライトピンクのミュージックプレイヤーを手に取る。

イヤホンをつけると溢れてくるのは、五月蝿いほどギターを掻き鳴らす音、衝撃的なフレーズの数々。流れ込むのは私じゃない誰かの世界。でも、そのどこかに自分の面影はうっすらと、太陽が姿をあらわした時に消えゆく影みたいに存在している。

がなり声がさざめくギター音とともに耳の奥に振動して、心を貫いていく。ふとミュージックプレイ

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飛ぶ鳥跡を濁さず

飛ぶ鳥跡を濁さず

一年という月日は、鳥のように思える。
一日一日がどんな日だったかは、鳥の1枚1枚の翼の色鮮やかさが証明し、全体を通してどんな年だったかは、その一つ一つで構成された鳥がどんな体形をしているのかで分かる。それはもちろん人それぞれ違う。

 私の場合、基本的には小鳥で、采色のない灰色なのだが、その中に特別綺麗な色の羽根がある。ピンク、オレンジ…人の優しさに触れたり、感動したり、彼らは温かな色に色付いてい

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終わりなきストーリー

終わりなきストーリー

14歳の頃、ある物語をつくった。

それは、当時好きだった漫画やライトノベルの好きな要素だけ織り交ぜたバトルファンタジーで、設定も展開もつぎはぎだらけの借り物。カッコいいと思った言葉を意味もわからず使い、やたら登場人物が多い。全てが未熟を絵に描いたような駄作だった。

多分それが、私が一番最初に生み出した物語だった。

当時使っていたのはピンクのキャンパスノート。色褪せてところどころに傷が見える。

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大人になってわかること

大人になってわかること

「死ね」
声変わり前のまだ幼さが残る声色でそう囁かれた時、私は何を思っていたんだっけ?

先日、koalaさんという方の『いつの私と会ってくれる?』という記事を読んで、まったく関係ないのだけれど、あることを思い出した。

小学5年生の時だった。帰りの会の最中、隣の席の男子の声が私の耳元で囁いた。
「死ね」
先生が連絡をしている声、周りが雑談をしている声。全ての音はぼんやりと聞こえ、その言葉だけがは

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ノートと私

ノートと私

私は昔からノートが好きだった。

ページをめくれば、罫線のみの真っ白なノート。
そこに文字を綴ったり、時にはイラストを交えたりする瞬間がたまらなく楽しく思えた。どんなことでもそこに書けば、一つの絵のように様になっているような気がした。

だからだろうか。
初めて物語を書いたのも、原稿用紙ではなく、ノートだった。

中身は普通のノートだったが、表紙にはリボンでくくられたギターとそこから溢れ出る音符が

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キレイになったね

キレイになったね

トイレにはそれはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで

高校生の時、芸術鑑賞会と称されたライブで招かれた歌手がこう歌っていた。
その頃はこの歌が好きではなかったし、共感もできなかった。
だが最近、この歌詞を痛感させられる出来事があった。

私は今年4月末に採用が決まり、5月から清掃員として働き始めた。
仕事は会議室や廊下の拭き掃除、

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おめでとうが云えなくて

おめでとうが云えなくて

カレンダーを見ると、今日は仏滅。嫌な予感はしていたけど、やっぱりだった。

「誕生日おめでとう。〇〇ちゃんが楽しみつつ、充実した日々を送れるように影ながら祈ってます」
前日から用意していたメッセージを何度か読み直し、送信ボタンを押す。
その瞬間、けたたましい音と共に送信失敗を告げるメッセージが届いた。何度かやり直してみるが、結果は変わらなかった。彼女との連絡は完全に絶たれてしまった。

去年は返事

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新しいスニーカーで出かけた時の、ワクワク感をいつも持っていたい。