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ノートと私

私は昔からノートが好きだった。

ページをめくれば、罫線のみの真っ白なノート。
そこに文字を綴ったり、時にはイラストを交えたりする瞬間がたまらなく楽しく思えた。どんなことでもそこに書けば、一つの絵のように様になっているような気がした。

だからだろうか。
初めて物語を書いたのも、原稿用紙ではなく、ノートだった。

中身は普通のノートだったが、表紙にはリボンでくくられたギターとそこから溢れ出る音符が描かれていた。その時、私は運命を感じていた。なぜなら、その時考えていた物語とそのイラストがとてもマッチしていたからだ。そのノートに物語を綴ると、どんどん筆が進む気がした。行き詰った時でも表紙を見ると、物語のアイデアが浮かんでくることさえあった。そのノートのおかげで無事作品を書き上げることができたといっても過言ではない。

それからというもの、物語を書く時は作品専用のノートを一冊つくるようになった。罫線はもちろんいっぱい書き込めるようにB罫を選び、表紙のデザインも物語に合ったものを吟味して選ぶようになった。時には無印用品のノートを使って、自分で物語に合わせた表紙をデザインすることもあった。学生時代は、持ち歩くことが多かったため、派手なデザインや自作のイラストで人目を惹きたくなくて、Campusノートで物語に合ったイメージの色やデザインを探して、創作ノートに使っていた。

私にとってノートはかけがえのないものだ。
ノートとともに創作の道を歩んできたと言っても過言ではない。

そして、去年の6月27日、このnoteを始め、先週1周年を迎えた。
興味本位で始めたことだけれど、気づけば1日の半分はnoteを見ている。noteに記事を上げようと思考を巡らせている。いつのまにか私にとってこのnoteという場所は今ではかけがえないものとなっている。

色々なSNSを吟味して選んだけれど、最終的にnoteにたどり着いた。
それは潜在的にその響きが琴線に触れていたからかもしれない。
どんなことでもそこに書けば、一つの絵のように様になって見える。
ノートのようにこのnoteという場では、自由に書くことができる。
作品を美術館にいるように見てもらえる、最高の場だと私は思う。

ありがとうnote。そして、これからもよろしくお願いします。

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