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創作と夢

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思い付いたストーリーや夢の話です
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#詩

螺旋蝶

螺旋蝶

「らせん階段にはちょうちょが住んでいるんだ」
遊んでいる時に幼馴染が言ったその言葉をどうしてか忘れず、たまに思い出す

優しい風の吹く春の日
部屋を抜けて
非常口のマークへ向かう

僕は長い螺旋(らせん)階段を降りていく

ここにエレベーターはなく
皆は普通の階段を使う

少し降りると目が回って来て
立ち止まり
深呼吸をする

僕は上から下までスーッと格子が伸びた
鳥カゴのようなこのアパートの螺旋

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穏やかで健やかで永遠

穏やかで健やかで永遠

かなり久しぶりに
ぐっすりと寝た気がする

部屋の中に穏やかな風が流れる

ゆっくりと目を開けた
優しい陽の光を感じたからだ

とても長い間
深い眠りについていたとは思えないくらいに
すっと身体を起こすことが出来た
どこもつらいところはなく
健やかだった

家の天井には大きな穴が空いていた
屋根が崩れ落ちたようだ

不思議と僕には被害がなく
崩れた屋根もどこへ行ったのか見当たらなかった

その抜け

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短編『オリバさんの庭』

短編『オリバさんの庭』

ショッピングモールの角にある小さなレストランは祖母の友人であるオリバさんのお店で
3人しか並べないほどの小さなキッチンがある

他の店の外観はショッピングモールにふさわしいものばかりだったのにそのレストランだけは、そこに似合わず森の奥にひっそりとありそうなもので、何度行っても心が躍った

小さな頃からよく祖母に連れられて来ていて、
足を運ぶたびに壁にはった蔦や植木が成長した姿をみれる事も楽しみにし

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短編小説『珈琲と夏』

短編小説『珈琲と夏』

高2の夏
今年もセミが鳴き始めた。

いつもなら別の高校に通う親友と待ち合わせてバスで帰宅するが、高校が違うと毎日そうは行かなかった。
そんな時、親友は私に「先に帰って」とメッセージをくれた。

ホームルームを終え、同じ高校に通う友人達に別れを告げて教室を出ると、少し広間のようになっている廊下で部活支度をする野球部の背中が見える。

上裸になった野球部は腕と身体とでしっかりとオセロになっていた。

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