B.

チェスと将棋について。 チェスも将棋も完全初心者ですが、日々の勉強の記録を綴ります。

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チェスと将棋について。 チェスも将棋も完全初心者ですが、日々の勉強の記録を綴ります。

最近の記事

私事ですが、しばらく投稿をお休みしますm(_ _)m いつかは復帰します

    • 【チェス】王道の古典定跡を識る-22-

      スコッチゲーム。<テーマ図>から白がBc4と指すスコッチギャンビットについて、少しずつ考えていきたいと思います。 ギャンビットといえどもd4のポーンは将来的に取り返せる可能性が高いため、一時的なポーンダウンになります。 黒がd4のポーンを守るために、Bc5と指してしまうと、展開したビショップが浮き駒であるため、タクティクスを含むさまざまな攻撃を白に許してしまう結果となります。 例えば、白Ng5とf7のポーンに圧力を加えていくような手を指すと想定してみます。黒がNa6とf

      • 【将棋】小駒を使いこなす-2-

        〇攻撃の銀将 銀将は攻守ともにバランスの取れた小回りの利く駒ですが、特に攻撃の面で大きな貢献をしてくれる小駒です。相手の陣地に切り込んでいったり相手の駒の利きを封じ込めたりといった役割を担います。 攻撃に参加する銀将は基本は1枚のみで、居飛車なら右銀、振り飛車なら左銀を使うことが多いです。これはあくまでも目安なので、2枚とも攻撃に使ったり反対に2枚とも守備に使ったりすることもあります。 <第1図>は棒銀の局面で、2六のマスにいる銀将は初形から3九→4八→3七→2六と上が

        • 【チェス】王道の古典定跡を識る-21-

          <第1図>のように3手目白d4とするのがスコッチゲームと呼ばれるオープニングである。 3手目の白d4はe5のポーンを直接攻撃している。例えば、黒がd6としてe5のポーンをサポートしようとする場合、以下の手順で白は黒のキャスリングの権利を奪うことが可能である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4. dxe5 Nxe5 5. Nxe5 dxe5 6. Qxd8+ Kxd8 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そのため、3手目の黒の応手としては、exd

          【将棋】小駒を使いこなす-1-

          〇はじめに 対局開始と同時に私たちに与えられた武器、すなわち駒は全部で20枚。そのうちの玉将・飛車・角行を除いた17枚もの駒が小駒として活躍してくれます。大駒ほど能力が高くないからと甘く見ずに、歩兵1枚でもしっかりと活用し、意味をもたせてあげることが重要です。 小駒は金将・銀将・桂馬・香車・歩兵の5種類に分けられます。必ずしもそうとは限らないものの、金将は守備担当、銀将は攻撃担当、それ以外の3種の駒は攻守両方をサポートする、といった具合に使われます。 役割のない駒を作っ

          【将棋】小駒を使いこなす-1-

          【チェス】王道の古典定跡を識る-20-

          KIDに関する記事も今回で一段落となります。今回紹介するのはフォーポーンアタックの変化。5手目白f4と指す変化です。 白f4は、e5のマスを制圧することで黒のe5とポーンをプッシュする手を牽制しています。フォーポーンアタックは強力な中央支配の実現を可能としますが、その分弱点のマスを増やしてしまっています。黒はこの弱点を狙って、中央を突破することを目的とします。 e5に圧力がかかっているため、黒は将来的にc5としてd4のポーンを攻撃することを狙っています。 黒はいったんO

          【チェス】王道の古典定跡を識る-20-

          【将棋】大駒を使いこなす-5-

          前回の記事で述べた序盤の初手の二つのポイント。そのうちの二つ目である、「②飛車先を伸ばして駒交換する」についてみていきたい。 初手から飛車を活用するには、どのようにすればよいだろう。答えは単純で、☗2六歩と飛車先の歩兵を前進させることだ。☗7六歩のような角道を開けて敵陣を直射する即効性はないものの、飛車の有効活用を狙う大きな一手だ。 ☗2六歩は後手の角頭を狙っているという点も見逃してはならない。弱点を突く一手なのである。 後手も同じように飛車先を伸ばしてきて、互いにもう

          【将棋】大駒を使いこなす-5-

          ~本日の投稿はお休みします~ 「鶏口牛後」 私の座右の銘です。

          ~本日の投稿はお休みします~ 「鶏口牛後」 私の座右の銘です。

          【チェス】王道の古典定跡を識る-19-

          KIDの変化、5手目白Nf3と指すとクラシカルバリエーション。白f3と指すとゼーミッシュバリエーション。今回は、5手目白Be2と指すアベルバッハバリエーションについて考えてみます。 Be2は、f6のナイトの展開を遅らせることにより、次のBg5と指す手を準備しています。例えば、クラシカルバリエーションを選択した場合のBg5の展開として、黒O-Oが考えられます。予定通り白はBg5とナイトに圧力をかけますが、この場合黒はh6とポーンをプッシュすることでビショップを攻撃することがで

          【チェス】王道の古典定跡を識る-19-

          【将棋】大駒を使いこなす-4-

          序盤戦において、飛車と角行を有効に使う活用法を考える、「大駒を使いこなす」シリーズ第4回。 初手の指し方について、二つの観点からみていきます。 ① 角道を開けて敵陣を直射する ② 飛車先を伸ばして駒交換する 今回の記事では、①の角行のほうに焦点を当ててみましょう。 角行は初手のたった1手で活用することができます。その手とは、☗7六歩です。この1手だけで、敵陣の3三の歩兵まで攻撃が当たり、角行のにらみが一気に直射されることとなります。 <第1図>から考えられる後手の応

          【将棋】大駒を使いこなす-4-

          【チェス】王道の古典定跡を識る-18-

          KIDの一般形から、5手目白f3と指すのがゼーミッシュバリエーションです。統計的には、白Nf3と指すクラシカルバリエーションを選択することが多いのですが、ゼーミッシュバリエーションも人気の高い変化になっています。 この手は、e4のポーンをサポートしながら黒のNg4を牽制するという目的があります。将来的には白はBe3、Qd2とピース展開をして、O-O-Oと指すことを考えています。そして、フィアンケットした黒のホールを狙うために、g4、h5とキングサイドからポーンストームを仕掛

          【チェス】王道の古典定跡を識る-18-

          【将棋】大駒を使いこなす-3-

          さて、「大駒を使いこなす」シリーズの第三回目。前回に引き続いて角行の有効な使い方について考えます。 いままでのポイントを整理すると、 ① 大駒はにらみを利かせる ② 大駒は後方にどっしりと構えさせる ③ 持ち駒は盤上の駒よりも価値が大きい ・・・といった感じです。 ③について。心理的にも相手の駒を取ったらすぐ盤上に使ってしまいがちなものです。しかし、大駒を持ち駒としているという状況だけで、十分に相手にプレッシャーをかけることができますし、不用意な駒組みをしてしまうと一

          【将棋】大駒を使いこなす-3-

          【チェス】王道の古典定跡を識る-17-

          KIDの基本形の変化について。<テーマ図>は6手目黒e5までの盤面である。 クラシカルバリエーションにおいて、7手目白O-Oと指すのが一般的な応手ではあるが、白はここで先にd5と指すペトロシアンバリエーションを選択することが可能である。 この変化では、黒のNc6を牽制することができ、黒のナイトの絶好の展開先であるe7のマスへ配置させないようにしている。また、将来的に白はBg5と指すことによってf6のナイトをピンし、間接的にe4のポーンをサポートする狙いも含まれている。

          【チェス】王道の古典定跡を識る-17-

          【将棋】大駒を使いこなす-2-

          序盤戦における飛車と角行の有効な使い方を検討する「大駒を使いこなす」シリーズ、前回は「にらみを利かす」ことの重要性についてみてみた。 今回の記事からは特に角行という駒に注目して、角行特有の”斜めの利き”をテーマに盤上を紐解いていきたい。 まず最初に<第1図>。角交換はどうしても衝動的にしてみたくなる一手であるが、先手の手損という結果に終わることが分かる。 互いに角道を開けた局面で、☗2二角成と飛びつくと痛い目に遭う。以下☖同銀→☗8八銀と進んで、いつのまにか手番が後手側

          【将棋】大駒を使いこなす-2-

          【チェス】王道の古典定跡を識る-16-

          前回の記事の続きから。KIDのメインラインから、<テーマ図>の盤面までを考えていたところでした。 前回では、ここから白Ne1とナイトを戻して、ビショップの斜線を開けつつマニューバリングを狙う一手を紹介しました。こちらは一般的な白の応手で、もちろん好手ですが、今回の記事では9手目白b4と指すベイオネットアタックについてみてみましょう。 Ne1は明確な目的を持った応手とはいえ、やや消極的な手であり、キングサイドへの干渉力を弱めてしまいます。黒はキングサイドからのポーンストーム

          【チェス】王道の古典定跡を識る-16-

          【将棋】大駒を使いこなす-1-

          将棋の世界では、飛車と角行の2つの駒のことをまとめて「大駒」と呼ぶ。強力な駒であるこの2つの駒はどのように生かしていけば最大限活用できるのか、それを考えていくのが「大駒を使いこなす」シリーズである。 飛車と角行は攻守両方に使える駒で、大きな力を発揮してくれる。他の駒との違いは一手で縦横無尽に何マスも移動できるという点にある。それでは、序盤における大駒の有効な使い方とはどういったものだろうか。 〇にらみを利かす 序盤の大駒の使い方はズバリ「にらみを利かす」ことである。つま

          【将棋】大駒を使いこなす-1-