見出し画像

#12 【書評・感想】要領がいい人が見えないところでやっている50のこと(石川和男著)

1.はじめに

「石川和男さんの著書が、キター!!!」

本書を手にしたとき、思わず右手を高々と突き上げそうになりました。

…というのも、以下の本が参考になりまくり、今でも読み返すくらい好きだから。

仕事をチャキチャキこなし、定時に上がってプライベートも充実。

そんな「要領がいい人」になれる1冊でしたので、心をこめて紹介します。

本書は、明日香出版社様からご恵贈いただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。

2.本の概要

要領のいい人がやっている習慣50個をまとめたビジネス書です。

著者の石川和男さんは、9つの肩書きを持つ超・多忙なビジネスマン。

✓ 建設会社の総務部長
✓ 税理士
✓ 明示大学の客員研究員
✓ ビジネス書著者(累計30冊) etc. (まだあります…!)

要領よく仕事を回した実体験をベースにして書かれている1冊だからこそ、説得力も段違いですよ。

3.学びのポイント

本書を読んで学んだポイントは、以下の4つです。

1.日本版ポモドーロを実践する
2.優先順位の高い仕事からやってはいけない
3.共通点は最高のコミュニケーション手段
4.フィードフォワード作戦

1.日本版ポモドーロを実践する

ポモドーロ・テクニックとはフランチェスコ・シリロ氏が大学生時代に考案した時間効率のテクニック。

25分間作業に集中し、5分間の休憩を取る。

このサイクルを何度も繰り返すことで、集中して業務を進められるというものです。

本書で紹介されている、オリジナルのポモドーロ・テクニックがコチラ。

✓ 14分集中
✓ 1分休憩

以上を1セットとし、休憩時間にタスク整理などを行います。

日系企業ではオープンスペースで仕事をしていることが多く、なかなか5分の休憩も取れませんが、著者が改良を続けた結果、このやり方であれば問題なく取り入れることができるとか。

普段からポモドーロ・テクニックを使っているけど、会社では難しいなと感じている方は、ぜひ【日本版】にトライしてみてください。

2.優先順位の高い仕事からやってはいけない

助走なしでは効率が下がってしまうからです。

いきなり重たいプレゼン資料を作成するのではなく、軽めの報告資料を作成・共有してから取りかかる。

ちょっとした「盲点」だと感じました。

昼休憩の後など、頭の働いていない時間も同様の心構えが必要だと感じました。

3.共通点は最高のコミュニケーション手段

話し相手と共通点があると、役職・性別・年齢などに関係なく、話が盛り上がります。

わたしも好きな旅行先の話で職場の方との距離が縮まった経験があるので、納得しかありませんでした…!

その際に大事なのは「質問力」

✓ 相手が話しやすいテーマを投げかける
✓ 適度にオープンクエスチョンも使う

円滑なコミュニケーションを通じて良い人間関係を構築できれば、要領よく仕事を進められますよ。

4.フィードフォワード作戦

20%の段階で確認を取ることで、時間を大幅に削減できます。

本書で紹介されていた、驚きの研究結果は以下のとおり。

フィードフォワードを1万9000人のビジネスパーソンに実験したところ、上司からの差し戻しが「74%」減ったといいます。

【出典】『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』P.121

20%の判断が難しいということであれば、10%でも30%でもOK。

「未完成だから恥ずかしい」という気持ちは捨て、とにかく早く上司に見せることで、方向性が間違っていないか確認しましょう。

4.本書のレビュー

本書の推しポイントは、以下の2つです。

1.「自己管理」にも言及している
2.見出し・強調ポイントが見やすい

1.「自己管理」にも言及している

仕事術の本でありながら、自己管理の項目を設けている点が好きです。

健康的な身体なくして、要領のいい人にはなれません。

メンタルを崩したり、病気がちになってしまったりすると、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいますよね。

マインドフルネスや睡眠など、心身の健康を維持するための方策にも言及されているため、より実践的な内容になっています。

2.見出し・強調ポイントが見やすい

本書のレイアウトは、以下のとおり。

✓ 見開きの右側:50の習慣(見出し)
✓ 見開きの左側:50の習慣(中身)

自分が興味のある項目をピックアップして深堀りできるので、濃密なインプとができます。

さらに強調ポイントが多すぎないのも良かったです。

マーカーの数が多すぎると、どこが大切なのか分からなくなることってありませんか…?(わたしは迷子になるタイプです)

1ページに1つくらいで厳選されている印象があり、ビジュアル的にゴチャゴチャしていないのが良かったです。

5.まとめ

ここまで本書をゴリゴリにオススメしてきたわけですが、じつは最も納得感があったパートは「おわりに」の部分。

次の一節がわたしのハートに突き刺さりました。

要領がいい人に共通している習慣に「勉強」があります。

【出典】『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』P.233

「このひとことに尽きるわ…」と、思わずため息。要領のいい人になるには、学びの姿勢が欠かせません。

常に勉強することで、以下のような良いサイクルが回りだします。

学ぶ → 要領が良くなる → 仕事が早く終わる → 時間ができる → さらに学べる(以下、繰り返し)

仕事もプライベートも充実させられる1冊、読んでみませんか?

気になったら、まずは冒頭だけでも読んでみてくださいね。


ちなみに冒頭で紹介した『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』は、Kindle Unlimitedの読み放題 & Audible(オーディブル)の聴き放題の対象になっています。

まずはこちらの本をチェックしてみるのもオススメです。

𝕏(Twitter)でも、オススメ本を紹介しています。読書好きの方は、ぜひフォローして仲良くしてください!アカウントは→コチラ

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集